# 信州スポーツキングダム|長野県を真のスポーツ王国に > アスリートの魅力をスポーツクラブの営みをもっと広く、もっと深く伝える。 共感の輪を広げ、 新たな知見を提供しながら、 スポーツの価値を 最大化していく。これは信州スポーツの新たなフェーズだ。 --- ## 固定ページ - [🎉【記憶に残る信州スポーツ名場面】SNS投稿 企画 🎉](https://shinshu-sports.jp/202505-campaign): あなたの記憶に残る信州スポーツの名場面を... - [特定商取引法に基づく表記](https://shinshu-sports.jp/low): 特定商取引法に基づく表記 販売事業者 有... - [信州スポーツキングダム 個人協賛のご案内](https://shinshu-sports.jp/sponsorship): 信州スポーツキングダムでは、長野県のスポ... - [【VC長野トライデンツ】春の観戦チケットプレゼントキャンペーン!](https://shinshu-sports.jp/202504_ticket): 【VC長野トライデンツ】春の観戦チケット... - [マイアカウント](https://shinshu-sports.jp/my-account): - [カート](https://shinshu-sports.jp/cart): こちらの商品はいかがでしょうか... カ... - [支払い](https://shinshu-sports.jp/checkout): - [【クリスマスプレゼント企画】サイン色紙&メッセージ入りチェキが当たる!](https://shinshu-sports.jp/christmas2024): キャンペーン内容 信州スポーツキングダム... - [ABOUT US](https://shinshu-sports.jp/about): 信州の子どもたちが “トップ”に触れる機... - [パートナー協賛のお問い合わせ](https://shinshu-sports.jp/contact-ad): 信州スポーツキングダムでは、協賛企業様を... - [マイページ](https://shinshu-sports.jp/mypage): - [プロフィール](https://shinshu-sports.jp/profile): トップへ戻る マイページへ - [会員登録](https://shinshu-sports.jp/register): 信州スポーツキングダムに会員登録すると、... - [ログインページ](https://shinshu-sports.jp/login): 初めての方はこちら 新規ユーザー登録 - [ありがとうございました。](https://shinshu-sports.jp/contact/thanks): この度はお問い合わせ誠にありがとうござい... - [サイトマップ](https://shinshu-sports.jp/sitemap): - [お問い合わせ](https://shinshu-sports.jp/contact): ※記事の掲載依頼についてはご希望に添えな... - [記事](https://shinshu-sports.jp/articles): - [免責事項](https://shinshu-sports.jp/disclaimer): 信州スポーツキングダム(以下、「弊社」と... - [HOME](https://shinshu-sports.jp/): 直近の試合結果 RESULT 新着記事 ... - [個人情報取り扱い](https://shinshu-sports.jp/privacy-policy): 信州スポーツキングダムは、お客様のプライ... --- ## 記事 - [“俺の憧れを超えていけ” アカデミー出身の20歳・田中想来が次世代エースに名乗り](https://shinshu-sports.jp/articles/21653): アカデミー育ちのストライカーが、チャンス... - [[問:61] “点P”ことペリン・ビュフォードが点Vを目指すとき、信州の加速度を求めよ](https://shinshu-sports.jp/articles/21859): しなやかで獰猛な“バスケットの化身”がト... - [共通項は「地域のために」ボアルース長野×長野保健医療大がタッグ組む](https://shinshu-sports.jp/articles/21763): フットサルF1のボアルース長野が、長野保... - [五里霧中を駆け抜けた60試合の苦闘 全てはプレーオフを勝ち抜くために](https://shinshu-sports.jp/articles/21801): 2024-25シーズンのB2リーグはレギ... - [サトタクNavigates バスケット・ラビリンス(10) 「細部の徹底と決定力が優勝へのカギ」](https://shinshu-sports.jp/articles/21743): バスケットボールは豪快で派手なプレーが目... - [地元上田に喜びの報告 チーム最年長のリベロ田川紘美が見せた涙の理由は](https://shinshu-sports.jp/articles/21317): 満開の桜が咲き誇る中、初代王者の称号を手... - [【Farewell-column】闘志を吹き込んだブロックの達人 VC長野・樋口裕希](https://shinshu-sports.jp/articles/21646): バレーボールの季節は、桜吹雪とともに去っ... - [“GW2日間で目標11,000人” 集客にリソースを注ぐAC長野の新たな挑戦](https://shinshu-sports.jp/articles/21599): 昨年のJ3リーグにおいて、過去7年で最多... - [伊那谷から五輪目指す19歳 185cmのセッター竹松魁柊が日本代表登録メンバーに](https://shinshu-sports.jp/articles/21352): 2025年4月17日、バレーボール男子日... - [44試合の旅路で咲かせた10輪の花 来季への礎になるものは -2024-25総括-](https://shinshu-sports.jp/articles/21318): 道なき道を歩き続けた。2024-25大同... - [勝負どころで力負けしてPO初戦ホーム開催逃す 全員の“一体感”が挽回のカギ](https://shinshu-sports.jp/articles/21348): 黒き要塞の壁はやはり、比類なき堅牢さを誇... - [主力の大半が去る衝撃のシーズンオフ序盤 VC長野の未来図は](https://shinshu-sports.jp/articles/21272): 2024-25シーズンのリーグ戦が終了し... - [難攻不落を誇る“漆黒の要塞”へ出陣 黄一色のホームに帰るため](https://shinshu-sports.jp/articles/21247): もう一度、ホワイトリングに戻ってこられる... - [“46歳のサッカー小僧”芦田徹が異例の転身 昨夏覇者・昌平高の監督に](https://shinshu-sports.jp/articles/21117): 長野県の高校サッカー界にとっては、大きな... - [4年目に芽吹いた“大樹の若木” 190cmのDF二ノ宮慈洋が歩んだ苦難の日々](https://shinshu-sports.jp/articles/20945): 暗い土の中で、ひたすら光を求め続けた。J... - [2日間延べ11,063人 “全力黄炎”に包まれたホーム最終節で躍動の2連勝](https://shinshu-sports.jp/articles/20950): 連日5,000人超のホワイトリングは、黄... - [“フェアウェル・ソング”は爽やかな苦みとともに 来季にバトン繋ぐ](https://shinshu-sports.jp/articles/20903): 44試合を駆け抜けてきた。2024年10... - [舞い戻ったマエストロ伊藤めぐみ “女獅子奮迅”の活躍で7試合ぶりの白星](https://shinshu-sports.jp/articles/20868): 頼れるキャプテンが復帰し、7試合ぶりの勝... - [若く、荒々しく、土くさく 最終節の工藤有史と醸す“トライデンツ・ワイン”](https://shinshu-sports.jp/articles/20835): 「円熟」「熟成」といった表現とは、ほど遠... - [須坂から羽ばたいた“思いやりのリベロ" 山岸あかねがラスト・ダンスのCSへ](https://shinshu-sports.jp/articles/19889): 須坂から羽ばたいたヒロインが、ラスト・ダ... - [“スーパースターの師匠”ウェイン・マーシャル 大詰めのコートで示す価値とは](https://shinshu-sports.jp/articles/20793): 2018-19シーズンから信州ブレイブウ... - [サトタクNavigates バスケット・ラビリンス(9)「攻守に示す わずかでも確かな進歩」](https://shinshu-sports.jp/articles/20755): バスケットボールは豪快で派手なプレーが目... - [富山との大一番は痛み分け 黄色に染まるホーム最終戦で示すべき勇姿](https://shinshu-sports.jp/articles/20647): 東地区3位の信州ブレイブウォリアーズと富... - [“上田の千本桜”が船橋で満開に 窮地でも「攻めの姿勢」を貫いて逆転](https://shinshu-sports.jp/articles/20564): 笑顔が弾けた。涙があふれた。2025年4... - [勇猛果敢にコートを制圧 ウルリック・ダールが振り下ろす“テュールの左腕”](https://shinshu-sports.jp/articles/20327): 若きデンマーク人オポジット(OP)が今季... - [全ては愚直な「今」の積み重ね “至高のブリリアンス”を放つ最終決戦へ](https://shinshu-sports.jp/articles/20232): 全ては、この試合で勝つためにやってきた。... - [「感謝の気持ちはオフに伝える」砂森和也 “薩摩の心意気”に恩返しの一戦へ](https://shinshu-sports.jp/articles/20233): AC長野パルセイロは2025年4月6日、... - [ルヴァンカップで放った“エメラルド”の輝き アカデミー出身選手の躍動](https://shinshu-sports.jp/articles/20004): 時間をかけて生成された緑の宝石が、地表に... - [青いうねりを要所で“ドシャット” フルセットの激闘制して節目の10勝目](https://shinshu-sports.jp/articles/20043): 誰一人として目を逸らさなかった。ボールに... - [雨の船橋に咲いた満開の笑顔 セミファイナル制して“初代王者”へあと1勝](https://shinshu-sports.jp/articles/19916): 桜色のユニフォームに身を包んだ選手たちが... - [獰猛プレスと後方のアラートさを両立 成功体験を得た“210分間無失点”の守備](https://shinshu-sports.jp/articles/19885): したたかさが芽生えてきた。AC長野パルセ... - [いざプレーオフ準決勝へ “牡羊座の一番星”舛田紗淑がコートを照らす](https://shinshu-sports.jp/articles/19778): “サクラサク”吉報を信州上田に――。Vリ... - [「トム、見てください」信州の中心で愛を叫ぶ 渡邉&狩野の“ツインタワー”](https://shinshu-sports.jp/articles/19780): 渡邉飛勇と狩野富成。2人の若き日本人ビッ... - [正解のない世界で探す最適解 中島健斗がアップデートする“セッター観”](https://shinshu-sports.jp/articles/19707): 半年にもおよぶケガから復帰し、少しずつプ... - [須坂の地に刻んだ“蒼竜の爪痕” ストレート2連勝で笑顔と涙のフィナーレ](https://shinshu-sports.jp/articles/19626): 最後はホームで、笑顔と涙のシーズン終幕を... - [逆境でも示した“勇士のスピリット” 東地区覇者・A千葉戦で見せた進化の兆し](https://shinshu-sports.jp/articles/19587): 敗れはしたが、そのスピリットは示した。信... - [信州と日本のホープ渡邉飛勇 “バスケの大学院”で重ねた日々の成長記録](https://shinshu-sports.jp/articles/19493): 渡邉飛勇の成長はとどまることを知らない。... - [スポーツの力を結集して“信州をもっと元気に” 長野県と10団体が包括連携協定](https://shinshu-sports.jp/articles/19419): 長野県と県内プロスポーツクラブの運営会社... - [サトタクNavigates バスケット・ラビリンス(8)「基礎の欠落 プレーオフで命取りに」](https://shinshu-sports.jp/articles/19379): バスケットボールは豪快で派手なプレーが目... - [「バレーのまち須坂」を夢見て “臥竜”から“昇竜”に変わるシーズンの最終戦へ](https://shinshu-sports.jp/articles/18632): 「須坂と言えば長野GaRons」。そう思... - [“フルセット不敗神話”が終焉 2桁勝利へ取り戻したい「チャレンジャー精神」](https://shinshu-sports.jp/articles/19066): アウェイ広島TH戦の惨敗から1週間。20... - [信州ダービー直前企画(後)力吹き込む“常夏の11” 松本山雅・片山真人さん](https://shinshu-sports.jp/articles/18985): 「どんな時でも俺たちはここにいる」――。... - [信州ダービー直前企画(前)戻ってきた“往年の11” AC長野・要田勇一さん](https://shinshu-sports.jp/articles/18809): かつての背番号11が帰ってきた。AC長野... - [貪欲さ際立つ樋口裕希 「踊り場」のチームに吹き込みたい“力への意志”](https://shinshu-sports.jp/articles/18601): すでに8勝。 VC長野トライデンツはリー... - [原点回帰で“守り倒した”快勝 ラストスパートへの一里塚に](https://shinshu-sports.jp/articles/18639): 「これぞ信州」と、膝を打ちたくなるような... - [刺激を与え合うWin-Winの合同練習 AC長野U-18×ボアルース長野U-18](https://shinshu-sports.jp/articles/18627): クラブと競技の垣根を越えた活動が行われた... - [勝利に至る第一歩 求められるスタメン5人の“トーンセット”とは](https://shinshu-sports.jp/articles/18391): シーズンが終盤戦に突入している中、一進一... - [最年長の坂井優紀は「やってやる」 逆境の“オレンジダービー”へ決意](https://shinshu-sports.jp/articles/18505): 逆境こそ、その真価が問われる。AC長野パ... - [雪雲垂れ込める鉛色の滑り出し コンディションの現状と深層を探る](https://shinshu-sports.jp/articles/18396): シーズンが開幕しても、空も気分も晴れない... - [高機動型の“長野県産ダイヤモンド” オレンジの輝きでUスタに歓喜呼ぶ](https://shinshu-sports.jp/articles/18304): “長野県産カルテット”が躍動した。AC長... - [上空の羽をかすめた“コヨーテの爪” 髙橋藍に折られた無念を糧に](https://shinshu-sports.jp/articles/18226): 善戦、健闘、あと一歩――。それだけでは納... - [アキ・チェンバースが遂行した“1.0秒のミラクル” 信州の細やかさを象徴](https://shinshu-sports.jp/articles/18174): 試合終了のブザーとともに、ホワイトリング... - [サトタクNavigates バスケット・ラビリンス(7)「終盤戦でカギとなる攻守のポイント」](https://shinshu-sports.jp/articles/18152): バスケットボールは豪快で派手なプレーが目... - [期限付き加入2年目の松原颯汰 “若き守護神”として確固たる存在感](https://shinshu-sports.jp/articles/18119): 藤本主税新監督のもとでJ3リーグ開幕を迎... - [“右サイドのビーストテイマー”小川大貴 巧みな手綱さばきが光った初陣](https://shinshu-sports.jp/articles/18068): 初陣で確かな存在感を示した。2025年2... - [“春到来”に備えたウインターブレイク 新卒の合流も力に後半戦へ](https://shinshu-sports.jp/articles/18036): WEリーグ前半戦を8位で折り返したAC長... - [有識者に聞く “信州=スポーツキングダム”への着想と手法](https://shinshu-sports.jp/articles/17591): Jリーグクラブのスタッフなどを経験し、現... - [長き冬にピリオドを “明らかな違い”示す不退転のシーズンへ](https://shinshu-sports.jp/articles/17919): 「冬」を終わりにする時が来た。J3リーグ... - [2月の寒気を吹き飛ばし 上田から千曲に“北上する桜前線”](https://shinshu-sports.jp/articles/17773): 勢いを増した桜前線が、ことぶきアリーナ千... - [日本人エース・栗原ルイス 活躍の裏にある”貪欲さと謙虚さ”](https://shinshu-sports.jp/articles/17757): 信州一筋、在籍7季目。信州ブレイブウォリ... - [“不屈の声”でアリーナを変える古藤宏規 弱音と薬を飲み込んで](https://shinshu-sports.jp/articles/17589): コートサイドから響く、ひときわ大きなサー... - [“赤馬の呼吸”藤川虎太朗&樋口叶 初采配の恩師に白星贈る](https://shinshu-sports.jp/articles/17583): 「日本のひなた」宮崎で、半年ぶりに陽光が... - [新天地で新境地を拓く長谷川雄志 両足キックで違いを示す](https://shinshu-sports.jp/articles/17526): AC長野パルセイロは2月16日、2025... - [“90分間ボールが動き続ける”サッカーを 新生・長野がいざ初陣へ](https://shinshu-sports.jp/articles/17414): 2025年2月15日、明治安田J3リーグ... - [ブラジルの大地に根差す “パウリーニョ流スカウト”の全て](https://shinshu-sports.jp/articles/17288): 14年間にわたってJリーグでプレーし、2... - [「ガロンズ・ピザを召し上がれ」 齊藤優太と焼き上げる“極上の一枚”](https://shinshu-sports.jp/articles/17205): 笑顔と言葉でチームとファンを明るくする、... - [“ウォリ…ウォリ…”とにじり寄るマスコット ブレアーに直撃インタビュー](https://shinshu-sports.jp/articles/17150): 2025年2月某日、信州スポーツキングダ... - [画竜点睛のシーズン “ハイアラート集団”への変貌を目指して](https://shinshu-sports.jp/articles/17075): 「神は細部に宿る」という格言がある。では... - [上田での今季ラストゲームも“おもてなし”の心で サクラサク日の再会を](https://shinshu-sports.jp/articles/16974): 地元から愛されるチームになるために――。... - [“百折不撓の守護神”寺沢優太 W杯戦士にも背中を押され再びJの舞台へ](https://shinshu-sports.jp/articles/16968): 苦労人が再び這い上がってきた。岡谷市出身... - [“Good Habits”の先にある栄光へ チームが描くプレーオフへの青写真は](https://shinshu-sports.jp/articles/16929): B2リーグは全60試合中37試合を消化し... - [フルセットの激戦はもはや“十八番”か 2節連続の上位撃破で8位浮上](https://shinshu-sports.jp/articles/16810): フルセットはお手のもの――なのかもしれな... - [“信州ダービーの徒花”にあらず リーダーに変貌を遂げる大野佑哉](https://shinshu-sports.jp/articles/16758): 2025年1月30日、AC長野パルセイロ... - [ミスを恐れずサーブで攻める 前半戦の最後でつかんだ成功体験](https://shinshu-sports.jp/articles/16633): リーグ戦折り返しの前節で、一つの手応えを... - [チームを知って己を知る エリエット・ドンリーに満ち満ちる自信](https://shinshu-sports.jp/articles/16709): 何もかもが、昨季よりも成長している。プレ... - [白尾秀人(上田西)×大島駿(佐久長聖)「長野県の高校サッカーがたどり着いた新地平」](https://shinshu-sports.jp/articles/16598): 年末年始に行われた高校サッカーの全国大会... - [熊本産のカスミソウ・山田航旗が体現する “名脇役の流儀”とは](https://shinshu-sports.jp/articles/16488): ミドルブロッカー(MB)山田航旗は陰日向... - [波田からロス五輪を射抜くため 絈野夏海が欲するのは“頂点”だけ](https://shinshu-sports.jp/articles/16436): 信州から羽ばたいた一人の女子バスケットボ... - [“Dynamic Football”体現 見え始めた藤本主税監督のカラーとは](https://shinshu-sports.jp/articles/16403): 巻き返しのシーズンが幕を開けた。昨季はJ... - [故郷・石川へ届ける思い 波佐間泰平はオールスターで”爪痕”を残す](https://shinshu-sports.jp/articles/16356): 「能登とともに。」をスローガンに掲げるS... - [サトタクNavigates バスケット・ラビリンス(6)「ウェイン・マーシャルの“真価”とは」](https://shinshu-sports.jp/articles/16324): バスケットボールは豪快で派手なプレーが目... - [“残り3分”を埋めるため 早川知伸監督が笛を吹く328日のマーチ](https://shinshu-sports.jp/articles/16268): あと3分強、リードを守り切れず絶望の底に... - [三叉の槍が天を衝く WD名古屋との死闘を制して“歴史的一勝”](https://shinshu-sports.jp/articles/16150): 膝をつきそうな局面は何度もあった。幾度と... - [過去最多タイの5勝でターン 後半戦は未到の領域にチャレンジ](https://shinshu-sports.jp/articles/16097): 未到の領域へと足を踏み入れていく、勝負の... - [上田西に“オール長野”のバックアップ 7年ぶり全国ベスト8を後押し](https://shinshu-sports.jp/articles/16053): 第103回全国高校サッカー選手権大会でベ... - [東地区3位から浮上を狙う “B2優勝&B1昇格”に向けた後半戦のカギは](https://shinshu-sports.jp/articles/16027): 信州ブレイブウォリアーズはB2リーグのレ... - [安曇野から飛躍したヒロイン 山雅L U-15出身の弦間結月が全国頂点](https://shinshu-sports.jp/articles/15954): ノエスタの真ん中で、頂点からの絶景を堪能... - [“気迫で上回る者がゲームを制す” 須坂に轟く臥竜の雄叫び](https://shinshu-sports.jp/articles/15799): 気迫がどれだけ重要か――が改めてクローズ... - [年末年始の高校サッカー 躍進の長野県代表を追った3,788kmの旅路](https://shinshu-sports.jp/articles/15806): 年末年始の風物詩を、とことん追いかけた。... - [「夢を見て、夢を叶えて、夢になる」 “金髪のシンデレラ”山崎玲緒](https://shinshu-sports.jp/articles/15734): 練習生から契約を勝ち取った山崎玲緒が、そ... - [「殴られたら殴り返せ」 ストレート8連敗の苦境に樋口裕希がゲキ](https://shinshu-sports.jp/articles/15650): セット数にすると、実に24連続。それだけ... - [“新春”ブレイブウォリアーズ ブースターが作る信州の応援カルチャー](https://shinshu-sports.jp/articles/15596): 新春のホワイトリングは、「書き初め」がず... - [「熱い試合で冬を乗り切りたい」 年男の常田将志は“一皮むける”](https://shinshu-sports.jp/articles/14628): 人懐こい笑みと鋭いスパイク。その両面性を... - [2025新春・年男の邂逅(2)狩野富成(信州BW)×稲葉柊斗(ボアルース長野)](https://shinshu-sports.jp/articles/14198): 2025年、新たな年を迎えた。信州スポー... - [2025新春・年男の邂逅(1)樋口大輝(松本山雅)×工藤有史(VC長野)](https://shinshu-sports.jp/articles/14234): 2025年、新たな年を迎えた。信州スポー... - [国内最高峰WEリーグを8位ターン 粘り強く勝ち点積んで“進歩”示す](https://shinshu-sports.jp/articles/14120): 「前進」を示す前半戦だった。AC長野パル... - [“オリンピアン”成田郁久美コーチの視線が紡ぐ 若きチームの未来図](https://shinshu-sports.jp/articles/14203): かつてのオリンピアンが信州に降り立った。... - [2024年“バレー納め” 満員のホームで備一真が拾うボールと白星](https://shinshu-sports.jp/articles/14274): 2024年12月28-29日、ことぶきア... - [昇竜へ進化する第一歩 異次元マスコット・ガロゴンは“見ていた”](https://shinshu-sports.jp/articles/13856): 神出鬼没の異次元マスコット・ガロゴン。先... - [冷静沈着なスナイパー アキ・チェンバースが見せた“隠れた一面”とは](https://shinshu-sports.jp/articles/13993): 会場のボルテージが上がれば上がるほど、反... --- ## チーム - [AC長野パルセイロ・レディース](https://shinshu-sports.jp/teams/parceiro-ladies): チーム紹介 team 大原学園系列の専門... - [信州Re:N](https://shinshu-sports.jp/teams/shinshu-ren): チーム紹介 team オートバイの「鈴鹿... - [長野GaRons](https://shinshu-sports.jp/teams/garons): チーム紹介 team 臥竜の里から飛躍を... - [ボアルース長野](https://shinshu-sports.jp/teams/boaluz): チーム紹介 team 長野を照らす“善き... - [DIGXS(ディグス)](https://shinshu-sports.jp/teams/digxs): チーム紹介 team 都市(アーバン)型... - [信濃グランセローズ](https://shinshu-sports.jp/teams/grandserows): チーム紹介 team 長野県内の中で最も... - [信州ブリリアントアリーズ](https://shinshu-sports.jp/teams/route-inn): チーム紹介 team ルートインホテルズ... - [VC長野トライデンツ](https://shinshu-sports.jp/teams/vcnagano): チーム紹介 team 実業団チームが多い... - [信州ブレイブウォリアーズ](https://shinshu-sports.jp/teams/b-warriors): チーム紹介 team 北信地方の有志が集... - [AC長野パルセイロ](https://shinshu-sports.jp/teams/parceiro): チーム紹介 team かつては北信地方の... - [松本山雅FC](https://shinshu-sports.jp/teams/yamaga): チーム紹介 team 熱狂的なサポーター... --- # # Detailed Content ## 固定ページ ### 🎉【記憶に残る信州スポーツ名場面】SNS投稿 企画 🎉 - Published: 2025-05-02 - Modified: 2025-05-02 - URL: https://shinshu-sports.jp/202505-campaign あなたの記憶に残る信州スポーツの名場面を教えてください!🏆地元選手の活躍、チーム勝利/優勝の瞬間など、信州スポーツにまつわる最高の思い出をシェアしましょう✨ 📸参加方法1️⃣あなたが印象に残る信州スポーツの名場面を投稿2️⃣ハッシュタグ「#信州スポーツ名場面」「#信州スポーツキングダム」をつけてシェア!💡投稿内容はテキスト、画像、動画もOK!思い出深い瞬間や感動した試合のシーンをぜひシェアしてください! ※画像や動画の投稿は各リーグ公式が認める範囲内での引用にしてください(著作権や画像使用に関するガイドラインに従って投稿をお願いします)。 🎁特典最も反響の大きかった投稿(いいね数が多かった投稿)は、信州スポーツキングダムの次回の特集記事に掲載! 🗓️募集期間:5/1(木)~5/15(木)⏰結果発表:5/22(木)予定 あなたの「信州スポーツ名場面」を教えてください🔥 詳細・ご応募はこちら --- ### 特定商取引法に基づく表記 - Published: 2025-04-09 - Modified: 2025-04-30 - URL: https://shinshu-sports.jp/low 特定商取引法に基づく表記 販売事業者 有限会社イー・オフィス 運営責任者 中林 玲 事業者の所在地 〒390-0811長野県松本市中央1-7-13 事業者の連絡先 0263-32-2222 営業時間 営業時間:9:00〜17:00 定休日:土曜・日曜・祝祭日 販売価格および商品代金以外の必要料金 商品の価格は会員レベルによって異なります。送料やその他の手数料は一切かかりません。 支払方法および支払時期 お支払いはクレジットカードによる決済のみとなります。毎月末に当月分の料金が確定し、請求されます。 商品の引渡時期 本サービスは物理的な商品を伴わないため、商品の発送はありません。 返品・交換・キャンセルに関するポリシー 物理的な商品の販売を行っていないため、返品および交換は受け付けておりません。キャンセルについては、特定商取引法および利用規約に基づき対応いたします。詳細はお問い合わせください... --- ### 信州スポーツキングダム 個人協賛のご案内 - Published: 2025-04-04 - Modified: 2025-04-05 - URL: https://shinshu-sports.jp/sponsorship 信州スポーツキングダムでは、長野県のスポーツ文化を共に盛り上げていただける個人協賛者の募集を開始します。 ※2025年4月中旬スタート予定 全世界に発信されるWEBでありながら、扱うテーマは「長野県のスポーツ」。限定的で、一見すると噛み合わせは良くないように感じるかもしれません。 それでも私たちがこのプロジェクトにチャレンジしているのは、無限大の可能性を信じているから。信州のアスリートやクラブが秘めている魅力は数え切れないほどあり、伝えられないままではあまりにももったいない。 それらを丁寧に掘り起こして共有するのが、当サイトのコンセプト。その営みを通じて長野県におけるスポーツの価値を最大化し、愛するこの土地に無二の活力を生みたいと考えています。 だからこそ、まずはその魅力を「広める」ことが何よりも大切です。 情報を集め、精査し、しかるべき編集を加えて発信する――という営みです。「現場主義」... --- ### 【VC長野トライデンツ】春の観戦チケットプレゼントキャンペーン! - Published: 2025-03-17 - Modified: 2025-03-17 - URL: https://shinshu-sports.jp/202504_ticket 【VC長野トライデンツ】春の観戦チケットプレゼントキャンペーン! VC長野トライデンツのホーム戦チケットが当たるプレゼント企画を実施します。選手たちの迫力あるプレーを間近で応援できるチャンス! こちらのキャンペーンは、信州スポーツキングダム公式LINEまたは信州スポーツキングダム会員にご登録いただいているお客様限定の特典です。 下記から登録・申し込みができますので、この機会にぜひご参加ください!たくさんのご応募をお待ちしております。 キャンペーン内容 VC長野トライデンツのホーム戦、下記の試合のチケットをペア15組、合計30名さまにプレゼント! 試合日程: 4月5日(土) 4月6日(日) 席種: 自由席B 当選人数: 各日ペア15組(合計30名) 応募締切:3月20日(木)18:00 応募方法 すでに会員登録・LINEお友達登録済みの方 すでに公式LINEのお友達登録、または信州スポーツキ... --- ### マイアカウント - Published: 2025-02-19 - Modified: 2025-02-19 - URL: https://shinshu-sports.jp/my-account --- ### カート - Published: 2025-02-19 - Modified: 2025-04-04 - URL: https://shinshu-sports.jp/cart こちらの商品はいかがでしょうか... カートには何も入っていません。 個人協賛一覧 --- ### 支払い - Published: 2025-02-19 - Modified: 2025-04-04 - URL: https://shinshu-sports.jp/checkout --- ### 【クリスマスプレゼント企画】サイン色紙&メッセージ入りチェキが当たる! - Published: 2024-10-11 - Modified: 2025-01-07 - URL: https://shinshu-sports.jp/christmas2024 キャンペーン内容 信州スポーツキングダム主催!クリスマス限定!選手たちからの特別なプレゼントが当たるチャンス☆各選手のサイン色紙とメッセージ入りチェキを抽選で16名様にプレゼント! キャンペーン詳細 プレゼント内容 サイン色紙 メッセージ入りチェキ(撮りおろし) 計16名様 締切は12/27(金)10:00 まで! ※発送は1月になります プレゼント対象選手 勝久マイケルHC&渡邉飛勇選手&三ツ井利也選手&山崎玲緒選手(信州ブレイブウォリアーズ)サイン 2名様 渡邉飛勇選手(信州ブレイブウォリアーズ)チェキ 2名様 三ツ井利也選手(信州ブレイブウォリアーズ)チェキ 2名様 備一真選手&迫田郭志選手(VC長野トライデンツ)サイン 2名様 備一真選手&迫田郭志選手(VC長野トライデンツ)チェキ 2名様 ウルリック・ダール選手(VC長野トライデンツ)チェキ 2名様 横田実穂選手&高野夏輝選手(信... --- ### ABOUT US - Published: 2024-09-12 - Modified: 2025-02-13 - URL: https://shinshu-sports.jp/about 信州の子どもたちが “トップ”に触れる機会を――。 野球の信濃グランセローズが誕生したのが2006年。長野県に初めて「日常的にトップスポーツの興行に触れる」という選択肢が生まれた、大きなターニングポイントでした。 そこから各競技のクラブが次々と台頭しました。 サッカーJ1を経験した松本山雅FCを筆頭に、バスケットボールの信州ブレイブウォリアーズ、バレーボール男子のVC長野トライデンツ、フットサルのボアルース長野、女子サッカーのAC長野パルセイロ・レディースと各競技で国内最高峰のリーグを経験しました。 ©️松本山雅FC トップリーグは、やはり時間の密度が段違いです。スピード、パワー、クオリティ、インテンシティ――。全ての要素がハイレベルであり、手に汗を握るハイパフォーマンスが繰り広げられていたように感じます。 それと同時に、名だたるスタープレーヤーも長野県で試合をします。かつてはサッカーのス... --- ### パートナー協賛のお問い合わせ - Published: 2024-07-25 - Modified: 2025-03-27 - URL: https://shinshu-sports.jp/contact-ad 信州スポーツキングダムでは、協賛企業様を募集しています。 皆様のご支援を通じて、長野県のスポーツ文化をさらに広げ、深めていきたいと考えております。ご協賛いただいた費用は、取材費やポータルサイトの運営費、さらには各チームや地域のスポーツ支援(特に子どもたちの支援)に活用させていただきます。 パートナー協賛について 協賛企業様には、以下のような形で広告掲載の機会を提供させていただきます。 パートナー協賛のメリット 掲載イメージ 記事内にバナー広告の表示(月額 35,000円〜)協賛企業様の広告を、本サイトの記事内に表示させていただきます。スポーツファンや一般ユーザーが訪れるページ内で、企業様の商品やサービスを広くPRすることが可能です。掲載実績:1ヶ月あたり10,000回以上の表示。1回あたり約3円 協賛企業としてTOPページに記載協賛いただいた企業様は、本サイトのTOPページに「協賛企業」と... --- ### マイページ - Published: 2024-05-23 - Modified: 2024-07-25 - URL: https://shinshu-sports.jp/mypage --- ### プロフィール - Published: 2024-05-23 - Modified: 2024-07-25 - URL: https://shinshu-sports.jp/profile トップへ戻る マイページへ --- ### 会員登録 - Published: 2024-05-23 - Modified: 2024-09-05 - URL: https://shinshu-sports.jp/register 信州スポーツキングダムに会員登録すると、お気に入りチーム登録が可能。好きなチームの情報が素早くGETできます! その他会員コンテンツも随時スタート予定!?乞うご期待! 会員限定記事 会員メールマガジン 読者プレゼント企画 投げ銭機能 --- ### ログインページ - Published: 2024-05-23 - Modified: 2024-09-05 - URL: https://shinshu-sports.jp/login 初めての方はこちら 新規ユーザー登録 --- ### ありがとうございました。 - Published: 2022-02-07 - Modified: 2023-02-27 - URL: https://shinshu-sports.jp/contact/thanks この度はお問い合わせ誠にありがとうございます。メールを確認しましたら、改めてスタッフからご連絡させていただきます。何卒よろしくお願いいたします。 --- ### サイトマップ - Published: 2019-02-04 - Modified: 2020-07-16 - URL: https://shinshu-sports.jp/sitemap --- ### お問い合わせ - Published: 2019-02-04 - Modified: 2024-09-12 - URL: https://shinshu-sports.jp/contact ※記事の掲載依頼についてはご希望に添えない場合がございます。 --- ### 記事 - Published: 2019-02-04 - Modified: 2024-07-24 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles --- ### 免責事項 - Published: 2019-02-04 - Modified: 2024-07-26 - URL: https://shinshu-sports.jp/disclaimer 信州スポーツキングダム(以下、「弊社」という)は、本サイト上の内容について、正確性、有用性、確実性、安全性等につきまして、いかなる保証もいたしません。また、本サイトご利用によって生ずるいかなる損害についても責任を負いません。 本サイトは、予告なしに本サイト上の情報を変更もしくは削除することがあります。また、予告なしに本サイトの運営を中断又は中止することがあります。予めご了承ください。弊社は理由の如何に関わらず、情報の変更、削除、本サイトの中断、中止等により生ずるいかなる損害についても責任を負いません。 本サイトには、本サイト以外のウェブサイトへのリンクが含まれている場合があります。リンクされた第三者が運営するウェブサイトに関して生じた不都合や損害について、弊社は一切の責任を負いません。 --- ### HOME - Published: 2019-02-04 - Modified: 2025-05-02 - URL: https://shinshu-sports.jp/ 直近の試合結果 RESULT 新着記事 NEW 選手ストーリー 記事一覧へ ニュース&コラム 記事一覧へ スペシャル対談 記事一覧へ 戦術ノート 記事一覧へ スポーツ&ビジネス 記事一覧へ フォトギャラリー PHOTO フォトギャラリー 一覧へ 動画 MOVIE 源流をたずねて 記事一覧へ 人気記事 RANKING 週間アクセス数 月間アクセス数 の想い 長野県を真のスポーツ王国に アスリートの魅力を、スポーツクラブの営みを、もっと広く、もっと深く伝える。 共感の輪を広げ、新たな知見を提供しながら、スポーツの価値を最大化していく。 これは信州スポーツの新たなフェーズだ。 その先に、“SPORTS KINGDOM”がある。 ABOUT 信州のスポーツは、実直で、泥くさい。 信州のスポーツは、チャレンジし続ける。 パートナー企業 PARTNER 賛助会員【企業】 元気ライフ有限会社 様 株式会... --- ### 個人情報取り扱い - Published: 2019-02-04 - Modified: 2024-07-26 - URL: https://shinshu-sports.jp/privacy-policy 信州スポーツキングダムは、お客様のプライバシーを適切に保護するため、所定のプライバシーポリシーを定めています。信州スポーツキングダムホームページ(以下、「本サイト」という)をご利用いただくお客様の個人情報を慎重に取り扱い、プライバシーの保護に努めてまいります。この頁では、お客様の個人情報の使用に関して、プライバシーポリシーに基づくプライバシー保護のガイドライン(以下「ポリシー」といいます)を記述します。 ポリシーの改定を予告なく行うことがあります。新しいポリシーはこのウェブ頁上の掲示をもって有効となりますので、この頁にて最新の情報をご確認ください。 本サイトの提供するサービスを利用することによって、お客様の判断で同意したものとみなします。 情報の取得について アクセス解析 当サイトは、Googleが提供するアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を利用しています。Googleアナリ... --- --- ## 記事 ### “俺の憧れを超えていけ” アカデミー出身の20歳・田中想来が次世代エースに名乗り - Published: 2025-05-02 - Modified: 2025-05-02 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21653 アカデミー育ちのストライカーが、チャンスをものにして一皮むけようとしている。松本山雅FCのFW田中想来。高卒でトップ昇格して今季で3年目を迎え、公式戦で3ゴールを挙げるなど存在感を示している。サポーター投票で選ばれる4月の「エプソン月間MVP」も初受賞。幾多の試練を乗り越えて開花の時を迎えた20歳は、かつて憧れた先輩の背中を追い、そして追い越していく。 文:大枝 令 「勝たせるストライカーに」宣言フィジカル強化から生まれた自信 「本当に実感がない。2カ月前までは紅白戦にも出られない生活が続いていた中で、ルヴァン(カップ)がきっかけなのか、いつもの取り組みを見てくれたのか。ちょっと分からないけど... 」 2025年4月30日。サポーター投票で決まる月間MVP受賞の受け止めを聞かれると、田中は首をかしげながら控えめに喜んだ。 J2サガン鳥栖を1-0で破ったルヴァンカップ1stステージ1回戦、... --- ### [問:61] “点P”ことペリン・ビュフォードが点Vを目指すとき、信州の加速度を求めよ - Published: 2025-05-01 - Modified: 2025-05-01 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21859 しなやかで獰猛な“バスケットの化身”がトップギアに入れた。信州ブレイブウォリアーズのペリン・ビュフォード。2022−23年と23-24年には連続でB1得点王&ベストファイブに輝き、今季電撃的に加入した31歳だ。新天地に少しずつ馴染み、今はチームの一員としてその能力をいかんなく発揮する。2025年5月3日に始まるB2プレーオフに向け、“P”が満を持して報道陣の前に姿を現した。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 心身ともに状態は”Feel good”ビュフォードの真価発揮へ 「俺は準備ができている」――。 落ち着いた表情と声色で、ペリン・ビュフォードはPOへの意気込みを語る。 B1島根スサノオマジックから電撃加入した今季。チームメイトでさえ、“寝耳に水”の一報だった。 どんな体勢でも決め切るシュート力、会場を沸かせるスラムダンク。華麗なアシスト。時にはゲームメイクもするし、仲間と激しく意見を交わ... --- ### 共通項は「地域のために」ボアルース長野×長野保健医療大がタッグ組む - Published: 2025-04-30 - Modified: 2025-04-30 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21763 フットサルF1のボアルース長野が、長野保健医療大学との包括連携協定を締結した。同クラブが教育機関と提携するのは、創設15年目にして初の試み。互いに「地域密着」を掲げるビジョンに共鳴し、今回の締結に至った。2025年4月23日に長野市今井の同大学で締結式が行われ、代表者同士が固い握手を交わした。今後はスポーツを基盤とした人材育成、地域交流等を推進しつつ、クラブの強化にも繋げていく構えだ。 文:田中 紘夢/編集:大枝 令 クラブが実践的な学びの場を提供大学は医学的知見からサポート 「こういう話がいただけるようになったんだなと。(法人化から)10年目になるが、始めた頃は想像もつかなかった」 ボアルース長野の若林順平・代表取締役社長は、感慨深げにそう語る。 両者の繋がりが生まれたのは2021年。長野保健医療大の卒業生である堀内遼さんが、クラブにトレーナーとして加入したことがきっかけだ。 23年から... --- ### 五里霧中を駆け抜けた60試合の苦闘 全てはプレーオフを勝ち抜くために - Published: 2025-04-30 - Modified: 2025-04-30 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21801 2024-25シーズンのB2リーグはレギュラーシーズン(RS)60試合 が終了し、2戦先勝ノックアウト方式のプレーオフ(PO)がいよいよ開幕する。信州ブレイブウォリアーズは2025年5月3-5日のクオーターファイナル(QF)で西地区2位・鹿児島レブナイズとのアウェイゲーム。まずはチームが歩んできた60試合の成長記録を、キャプテンの一人・石川海斗らの目線からおさらいする。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 RSで残した宿題をリマインドPO鹿児島戦に向けて練習再開 RS最終節・アルティーリ千葉との試合から数日後。 オフを挟んでPOに向けての練習を再開したチームは、シーズン前のトレーニングキャンプのような基本的な練習に多く取り組んでいた。 「僕らは見ている人たちにも分からないぐらいの細かい戦術や動きがある。味方のドライブの角度に対してどう合わせていくかという動きを確認して、『こう行ったらこう崩せる... --- ### サトタクNavigates バスケット・ラビリンス(10) 「細部の徹底と決定力が優勝へのカギ」 - Published: 2025-04-29 - Modified: 2025-04-29 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21743 バスケットボールは豪快で派手なプレーが目を引く一方、コート上の戦術面に目を向けると非常に繊細で難解でもある。信州ブレイブウォリアーズはどんなバスケットを目指していて、現在地はどこなのか――。2018年から3シーズン、勝久マイケルHCの元でプレーした佐藤託矢がナビゲートする。10回目は、レギュラーシーズン(RS)60試合の総括と5月3日から始まるプレーオフ(PO)の見どころを聞いた。 構成:芋川 史貴、大枝 令 遂行力とメンタルの課題なおタレント揃うも難しさを実感 ペリン・ビュフォード、テレンス・ウッドベリー、渡邉飛勇ーー。 今季のロスターには、誰しも一度は耳にしたタレントたちが名を連ねた。 B1復帰、B2優勝に向けて、ブースターの期待も高まっていただろう。 しかし、結果だけを見れば37勝23敗で東地区3位。期待とは裏腹に苦戦を強いられたシーズンでもあったと思う。 今季は13人のうち6人が新... --- ### 地元上田に喜びの報告 チーム最年長のリベロ田川紘美が見せた涙の理由は - Published: 2025-04-28 - Modified: 2025-04-28 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21317 満開の桜が咲き誇る中、初代王者の称号を手にした信州ブリリアントアリーズ。2024年4月12日-14日の3日間で、地元・上田市への優勝報告をした。優勝の喜びと感謝を示し、新シーズンへの決意を新たにした3日間。チーム最年長のリベロ田川紘美は挨拶の最中、苦難のシーズンに思いを馳せながら感極まる場面も。その後チームからは原秀治監督の退任と成田郁久美コーチの監督就任が発表された。 文:原田 寛子/編集:大枝 令 満開の桜のもとに凱旋地元へのお礼参り 抜けるような青空に桜の花が映える朝。 上田城跡公園には、空と桜を思わせるようなチームウェアに身を包んだ信州ブリリアントアリーズの姿があった。その表情は春の日差しのように柔らかい。 2024年10月13日。上田市を拠点とする信州Ariesは、この場所で力強い決意をもって優勝祈願を行っていた。 そして半年後の2025年4月12日。戦い終えて柔らかな表情を浮か... --- ### 【Farewell-column】闘志を吹き込んだブロックの達人 VC長野・樋口裕希 - Published: 2025-04-27 - Modified: 2025-04-27 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21646 バレーボールの季節は、桜吹雪とともに去っていく。長野県内のSVリーグ男子/Vリーグ男女の計3チームからも、今季限りでの退団者が発表され始めた。本企画はチームを去る選手・スタッフに敬意を表し、その働きぶりやチームに遺した財産などを改めて記録するもの。第1回は、VC長野トライデンツのアウトサイドヒッター(OH)樋口裕希にスポットを当てる。 文:大枝 史/編集:大枝 令 輝きを放ったWD名古屋戦死闘の末に引き寄せた大金星 2025年1月18日、エントリオ。 第13節GAME1でフルセットに及んだ激闘の末、最後の1点をもぎ取ったのは樋口のスパイクだった。 「なんとか一矢報いられるように頑張る」 試合前にそう話していた樋口だが、相手コートに突き刺さったものは一矢どころではなかった。第5セットのスコアは実に26-24、上位の相手に歴史的な1勝を挙げた立役者となった。 振り返れば第11節のWD名古屋戦G... --- ### “GW2日間で目標11,000人” 集客にリソースを注ぐAC長野の新たな挑戦 - Published: 2025-04-27 - Modified: 2025-04-27 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21599 昨年のJ3リーグにおいて、過去7年で最多となる4,158人のホームゲーム入場者数をマークしたAC長野パルセイロ。集客目標数値の4,000人を達成し、今年は5,000人まで目標を引き上げた。ゴールデンウイーク中の2025年5月3-4日には、トップチームとレディースチームが合同で「パルセイロファミリーパーク」と題した大型イベントを開催予定。その狙いや内容を集客/チケット担当の鐙(あぶみ)翔星さんに聞く。 文:田中 紘夢 2日間にわたる大型イベントを企画30~40代のファミリー層に特化も 「今年はファミリー層を大きなターゲットにしている。まずはゴールデンウィークで一つの山場を作りたい」 鎧さんによると、現在のサポーターの年齢層は50~60代がメイン。いわゆる“コア層”が中心となっている世代だ。 昨年は新規層開拓に向けて、10~20代の若者をターゲットに「パルセイロフェス」を開催。アーティストやパ... --- ### 伊那谷から五輪目指す19歳 185cmのセッター竹松魁柊が日本代表登録メンバーに - Published: 2025-04-24 - Modified: 2025-04-24 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21352 2025年4月17日、バレーボール男子日本代表登録メンバーが発表された。VC長野トライデンツから工藤有史が選ばれたほか、長野県出身の選手も1人がエントリー。伊那市出身の19歳・竹松魁柊(国士舘大2年)だ。中学生からバレーを始め、岡谷工業高からセッターに転向した185cmの有望株。関東大学春季リーグ男子1部の会場に赴き、その生い立ちや将来の目標などについて話を聞いた。 文:大枝 史/編集:大枝 令 現在につながる転機は岡谷工時代"得意なオーバー"からセッターへ 「バレーボール一家だった」というが、始めたのは伊那市春富中に入ってから。スポーツが好きで、小学生時代はサッカーと野球に汗を流していた。 3年生まではサッカー、4〜6年生は野球。ちなみにバレーボールをできる環境がなかったわけではない。「小学生の時は野球を頑張ろうと思っていて、中学から絶対にバレーをやると決めていた」 今でこそ身長は185... --- ### 44試合の旅路で咲かせた10輪の花 来季への礎になるものは -2024-25総括- - Published: 2025-04-22 - Modified: 2025-04-22 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21318 道なき道を歩き続けた。2024-25大同生命SVリーグ男子。VC長野トライデンツは全44試合を戦って10勝34敗でレギュラーシーズンを終え、10チーム中9位の成績だった。国内トップリーグにおける過去最多5勝を大きく上回る10勝。どのようにしてその目標に至ったのか、再び顔ぶれが大きく変わる来季に生かせるものはあるのか。歴史を刻んだシーズンを総括する。 文:大枝 史/編集:大枝 令 SVでも通用したサーブ&ブロックゲーム戦術もハマれば金星近付く 「サーブについては昨シーズンより良かった」 2025年4月13日。44試合目が終わった会見の場で、川村慎二監督はそう振り返った。 オポジット(OP)ウルリック・ダールとアウトサイドヒッター(OH)工藤有史のストロングサーブで大きく崩すシーンはシーズンを通して何度も見られた。 「今までシーズンで練習してきた、サーブで崩してからのブロックディフェンスがハマ... --- ### 勝負どころで力負けしてPO初戦ホーム開催逃す 全員の“一体感”が挽回のカギ - Published: 2025-04-22 - Modified: 2025-04-22 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21348 黒き要塞の壁はやはり、比類なき堅牢さを誇っていた。2025年4月19-20日に行われた、信州ブレイブウォリアーズのレギュラーシーズン(RS)最終戦。相手は東地区を制したアルティーリ千葉。プレーオフ(PO)のホーム開催が懸かる一戦だったが、GAME1は85-91、GAME2は73-82と敗れた。POの初戦は鹿児島でのアウェイ開催となった。今季のA千葉戦は6戦6敗。その差はどこにあるのだろうか――。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 重要視したペイント内で大量失点A千葉の波状攻撃を止められず 「選手たちはハードに戦ったと思う。とても悔しい負け。数週間後にここに戻って来れるようにしたい。2日間応援してくださったブースターのみなさんに感謝しています」 GAME2を終えた記者会見。勝久マイケル・ヘッドコーチ(HC)は普段よりもだいぶ短く試合を総括した。 信州の公式YouTubeにアップされた会見動画の... --- ### 主力の大半が去る衝撃のシーズンオフ序盤 VC長野の未来図は - Published: 2025-04-18 - Modified: 2025-04-20 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21272 2024-25シーズンのリーグ戦が終了しても、悲喜の波は去らない。アウトサイドヒッター(OH)工藤有史が日本代表の登録メンバーに選ばれた半面、主力のほとんどを含む10人が退団することも発表された。過去最多の勝利数を挙げるなど鮮烈な印象を残したチームは解体され、「ゼロベースのリスタート」になってしまうのか――。バレーボール取材班の責任者・大枝令が、取材を基に未来図を展望する。(2025年4月20日20:15 一部修正) 文:大枝 令 育成のインセンティブなき構造マネーゲームでは後手を踏む 大切な時間を惜しんでいたかのようだった。 コートで組まれた最後の円陣。試合終了の笛が鳴り止んでも、ほどかれることはない。その間、およそ15秒。永遠よりも長く感じられるような、惜別のひとときだった。 あえて、前回のコラムと同じ書き出しを持ち出した。 この時点でおそらく、選手たちは去就を互いに知っていただろう。... --- ### 難攻不落を誇る“漆黒の要塞”へ出陣 黄一色のホームに帰るため - Published: 2025-04-18 - Modified: 2025-04-18 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21247 もう一度、ホワイトリングに戻ってこられるか――。レギュラーシーズン(RS)最終局面がやってきた。東地区2位の信州ブレイブウォリアーズは2025年4月19-20日、アウェイで同首位のアルティーリ千葉と対戦。今季ホーム無敗と比類なき堅牢さを誇る“漆黒の要塞”を、どう攻略するのか。勝久マイケル・ヘッドコーチ(HC)とキャプテンの栗原ルイスに意気込みを聞いた。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 ペイントの守備とリバウンドこだわって全員バスケで白星を RSは58試合を消化し、55勝3敗と断トツの成績で東地区優勝を決めているA千葉。今季A千葉とは既に4試合を終えており、いずれの試合も軍配は相手に上がっている。 だが、必ずしもそれは次節の黒星を意味しない。勝久HCはA千葉戦のポイントを語る。 「インサイドが強烈なので、ペイントを守ることだったりリバウンドを全員で助け合うことが大きなポイント。A千葉は非常に... --- ### “46歳のサッカー小僧”芦田徹が異例の転身 昨夏覇者・昌平高の監督に - Published: 2025-04-18 - Modified: 2025-04-18 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/21117 長野県の高校サッカー界にとっては、大きなニュースだった。2025年4月1日、芦田徹氏が昨夏インターハイ覇者・昌平の監督に就任。昨季までの13年間は市立長野を率い、インターハイ2回出場、全国選手権1回出場と県内屈指の強豪に押し上げた指揮官だ。今回は昌平・藤島崇之チームディレクター(TD)の熱烈なオファーを受けて覚悟の転身。大きな決断を下して新天地に飛び込んだ、「46歳のサッカー小僧」を直撃した。 文:大枝 令 選手とのファーストコンタクト「誰?」と不審がられる覚悟も 「普通に考えれば、『誰だ?』という話じゃないですか」 芦田はそう言って、苦笑いを浮かべる。 無理もない。昌平は近年で一気に全国の強豪校に名を連ね、高円宮杯U-18リーグは年代最高峰カテゴリーのプレミア(EAST)所属。昨季は元日本代表FW玉田圭司氏が指揮を執り、インターハイで初優勝を果たした。 年代別日本代表が在籍するだけでなく... --- ### 4年目に芽吹いた“大樹の若木” 190cmのDF二ノ宮慈洋が歩んだ苦難の日々 - Published: 2025-04-16 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20945 暗い土の中で、ひたすら光を求め続けた。J3リーグ松本山雅FCのセンターバック二ノ宮慈洋。高卒3年目まではほとんど出番がなかったが、4年目の今季はルヴァンカップを弾みとしてリーグ戦初先発に抜擢された。2025年4月13日のJ3第9節カマタマーレ讃岐戦。3バックの真ん中でクリーンシートの勝利に貢献した。長い長い冬を越え、ようやく芽吹きの時を迎えた21歳。光の当たる場所で、その成長スピードが加速する。 文:大枝 令 ルヴァンカップでの勝利が契機喜びと自信がさらなる成長を呼ぶ サッカー選手であることの喜びを、全身で噛み締めていた。 「サッカー選手になれてよかったというか――。こういうのが毎週あったら最高だろうなと、感慨深さがあった」 3月26日のルヴァンカップ1stステージ1回戦。J2サガン鳥栖を下した一戦で、二ノ宮は延長も含めた120分間を戦い抜いた。延長に入って脚はつったが、そんなことはどうで... --- ### 2日間延べ11,063人 “全力黄炎”に包まれたホーム最終節で躍動の2連勝 - Published: 2025-04-15 - Modified: 2025-04-15 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20950 連日5,000人超のホワイトリングは、黄色の絶対空間に一変した。2025年4月12-13日。信州ブレイブウォリアーズはレギュラーシーズン(RS)ホーム最終節で青森ワッツに連勝し、東地区2位に浮上した。黄色のTシャツに身を包んだブースターに後押しされ、ペリン・ビュフォードを筆頭に全員が躍動。同3位富山グラウジーズとのゲーム差はゼロ。プレーオフ(PO)ホーム開催の条件となる東地区2位争いは、最終局面まで続く。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 シーズンMVPはビュフォード母とファンに感謝を示す躍動 まさに圧巻の雰囲気だった。 試合前のウォーミングアップから大きな歓声に包まれるホワイトリング。完全に――ではないものの、フルハウスならではの異質な空間へと変貌を遂げていた。 その中でもひときわ存在感を放っていたのは、”P”の愛称で親しまれるペリン・ビュフォード。試合前には早くからコートに姿を現し、歌を... --- ### “フェアウェル・ソング”は爽やかな苦みとともに 来季にバトン繋ぐ - Published: 2025-04-14 - Modified: 2025-04-14 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20903 44試合を駆け抜けてきた。2024年10月のSVリーグ開幕から、およそ6カ月を経てたどり着いた最終節。2025年4月12-13日、VC長野トライデンツはホームのANCアリーナでサントリーサンバーズ大阪と対戦。今季の集大成としたい対戦だったが、両日ともにストレート負けと苦杯をなめた。10勝34敗でシーズンは終了。セレモニーとともに、試合を振り返る。 文:大枝 史/編集:大枝 令 一所懸命のプレーで体現した感謝それでも訪れた「別れの時間」 大切な時間を惜しんでいたかのようだった。 コートで組まれた最後の円陣。試合終了の笛が鳴り止んでも、ほどかれることはない。その間、およそ15秒。永遠よりも長く感じられるような、惜別のひとときだった。 「このメンバーでやるのは最後になる。楽しんでやれたら」 セッター(S)の中島健斗が口にしていたように、GAME2が終われば今シーズンの戦いは終幕。リベロ(L)備一... --- ### 舞い戻ったマエストロ伊藤めぐみ “女獅子奮迅”の活躍で7試合ぶりの白星 - Published: 2025-04-13 - Modified: 2025-04-13 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20868 頼れるキャプテンが復帰し、7試合ぶりの勝利をもたらした。AC長野パルセイロ・レディースは2025年4月12日、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースに2-0。左大腿部裂傷を負っていた伊藤めぐみが先発復帰となり、84分に試合を決める2点目を奪った。攻守において“指揮者”として振る舞うなど、まさに獅子奮迅の活躍ぶりを見せた。 文:田中 紘夢 17針を縫うケガで4試合欠場チームの苦境に外からアプローチ 「よかった... 」 7試合ぶりの勝利を挙げた後、伊藤は開口一番に安堵感をにじませた。肩の荷がおりたようでもあった。 約2カ月半のウインターブレイクが明け、後半戦開幕となった第12節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦。伊藤は左大腿部裂傷を負い、29分に途中交代となった。 ピンチをスライディングで止めに行った際、相手のスパイクの裏が左大腿部に接触。17針を縫う事態となり、涙も流した。 廣瀬龍監督に「... --- ### 若く、荒々しく、土くさく 最終節の工藤有史と醸す“トライデンツ・ワイン” - Published: 2025-04-11 - Modified: 2025-04-12 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20835 「円熟」「熟成」といった表現とは、ほど遠い。若さと勢いを押し出して42試合を戦い、10勝32敗の9位。2025年4月12-13日の最終節の結果に関わらず順位は決まっており、目標の10勝は到達済みでもある。だからと言って、歩みを止めていい理由は一つもない。自身の成長のため、来季へつなげるため、そして満員のファンに感謝を伝えるため――。今季チームの核として喜怒哀楽を味わい続けてきた23歳・工藤有史に、今季ラストゲームへの思いを聞いた。 文:大枝 令 コートにほとばしる臙脂色の情熱若き俊才が表現する喜怒哀楽 強烈なジャンプサーブからブレイクする。いきなりノータッチエースからスタートし、勝利の予感を漂わせたことも。レフトから鋭角に打ち付けたと思えば、クイックを囮に後衛からのパイプ攻撃も繰り出す。 そして得点が決まれば、派手なガッツポーズとともに吼える。 アウトサイドヒッター(OH)工藤有史はそうや... --- ### 須坂から羽ばたいた“思いやりのリベロ" 山岸あかねがラスト・ダンスのCSへ - Published: 2025-04-11 - Modified: 2025-04-11 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19889 須坂から羽ばたいたヒロインが、ラスト・ダンスの舞台に臨む。SVリーグ女子・埼玉上尾メディックスのリベロ(L)山岸あかねだ。5歳の頃から姉の影響でバレーボールを始め、30年近い年月をバレーとともに歩んできた。今季はリーグ開幕前に引退を表明。レギュラーシーズン最終節で300試合出場の節目に至った。その歩みと、最終決戦のチャンピオンシップ(CS)に向けた思いを取材した。 文:大枝 史/編集:大枝 令 長野で練り上げたバレーの土台学んだのは“当たり前"の大切さ 2025年3月下旬、埼玉県桶川市。トレーニング会場に訪れると、山岸は終始笑顔を見せながらメニューを消化していた。 「楽しんでやり始めたのが始まりだし、監督も『どれだけ楽しめるか』をよく伝えてくれたりする。社会人になったからこそ自分で考えてやるのがより一層大事。自分に厳しくやるのも大事だけど、楽しみながらやれている」 初めてバレーボールに触れ... --- ### “スーパースターの師匠”ウェイン・マーシャル 大詰めのコートで示す価値とは - Published: 2025-04-10 - Modified: 2025-04-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20793 2018-19シーズンから信州ブレイブウォリアーズに再び加入し、今季で7年目。ウェイン・マーシャルはB1昇格からB2への降格や自身の大ケガなど、多くの苦楽を経験してきた。コート内外でチームの砦として大きな存在感を放つ大黒柱。日本人ビッグマンの渡邊飛勇と狩野富成には絶大な影響を与えてもきた。ケガが癒えて戻ってきたキーマンに、終盤戦のポイントや意気込みを聞いた。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 コンディションは“良好”復帰戦で示した頼もしいプレー 4月9日のチーム練習。メディア4社がマーシャルを取り囲んだ。 「スーパースターなら他にもたくさんいるでしょ」 少し照れた表情を見せながら、口を開いた。 「日々のルーティンは同じだけれど、今季は運がついているよ」 そう語るマーシャル。今季はケガを負った直近の過去2シーズンに比べて、多くの時間をコートで過ごしている。攻守にわたって勝久マイケル・ヘッドコー... --- ### サトタクNavigates バスケット・ラビリンス(9)「攻守に示す わずかでも確かな進歩」 - Published: 2025-04-09 - Modified: 2025-04-09 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20755 バスケットボールは豪快で派手なプレーが目を引く一方、コート上の戦術面に目を向けると非常に繊細で難解でもある。信州ブレイブウォリアーズはどんなバスケットを目指していて、現在地はどこなのか――。2018年から3シーズン、勝久マイケルHCの元でプレーした佐藤託矢がナビゲートする。9回目は、攻守とも示す確かな成長などについて論じる。 構成:芋川 史貴、大枝 令 若手らのディフェンス面が成長オフェンスにも連帯感と冷静さ レギュラーシーズンは60試合中56試合を消化。ホーム最終戦の青森ワッツ戦と、リーグ最終戦のアルティーリ千葉戦(アウェイ)の4試合を残すのみとなった。 チームの成績は35勝21敗で東地区の3位。4月5-6日の富山グラウジーズ戦(同2位)の結果は1勝1敗で順位は変わらなかったことにより、プレーオフ(PO)のホーム開催はやや厳しい状況となった。 そんな現状ではあるが、チームの成長が見えるの... --- ### 富山との大一番は痛み分け 黄色に染まるホーム最終戦で示すべき勇姿 - Published: 2025-04-07 - Modified: 2025-04-07 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20647 東地区3位の信州ブレイブウォリアーズと富山グラウジーズ(同2位)の直接対決は1勝1敗で幕を閉じた。2025年4月5-6日、富山県総合体育センター。プレーオフ(PO)の準々決勝をホームで開催するためにも負けられない直接対決だったが、痛み分けに終わった。GAME1は80-67、GAME2は86-95で、両日ともPOさながらの熱量。大一番の舞台で出た課題を踏まえ、4月12-13日のホーム最終戦を展望する。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 50-50ボールの執着が明暗分ける我慢して勝利を手にしたGAME1 アウェイにも関わらず信州サイドにはチームカラーの黄色を身に纏ったブースターたちが集まり、2日間声援を送り続けた。 その応援にはいつも以上の熱気。この2日間がヤマ場――という共通認識が、そこにはあった。 もちろん選手たちも危機感を持って臨んだゲームだった。 80-67と勝利を収めたGAME1。前半... --- ### “上田の千本桜”が船橋で満開に 窮地でも「攻めの姿勢」を貫いて逆転 - Published: 2025-04-07 - Modified: 2025-04-07 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20564 笑顔が弾けた。涙があふれた。2025年4月5日、千葉・船橋アリーナ。新Vリーグ初年度のシーズンを締めくくるプレーオフファイナルで、女子のルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズが競り勝って頂点に立った。リーグ戦では1勝3敗と負け越していたブレス浜松と対戦し、フルセットにもつれる激闘。最後は磨いてきたプレーが随所に光って“初代王者”を射止めた。 文:原田 寛子/編集:大枝 令 笑顔と涙があふれるフィナーレチーム一丸で引き寄せた“春爛漫” 待ち焦がれていた瞬間が、ついに訪れた。 第5セット、マッチポイント14-7。浜松のオポジット(OP)若泉佳穂が放ったスパイクを、ミドルブロッカー(MB)山村涼香がブロック。両手の拳を天高く突き上げる。 全員がコートに飛び出し、固く抱き合った。うれし涙がこぼれた。 リーグが改編されたのに伴う、一度きりの称号“初代王者”。チームの誰もが目標をブレさせず、ひたむ... --- ### 勇猛果敢にコートを制圧 ウルリック・ダールが振り下ろす“テュールの左腕” - Published: 2025-04-04 - Modified: 2025-04-14 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20327 若きデンマーク人オポジット(OP)が今季、SVリーグ男子で自らの旗を打ち立てた。VC長野トライデンツのウルリック・ダール。得点を決めれば雄々しく咆哮し、その剛腕で何度となく窮地を救ってもきた。チームを牽引する勇猛果敢な姿は、北欧神話の軍神テュールを想起させる。エア・ウォーターアリーナ松本で改修後初開催となる5-6日のSTINGS愛知戦を含め、残り4試合は全てホーム。どんなラストシーンに導きたいか、デンマーク代表候補にも選ばれた24歳に胸中を聞いた。 文:大枝 令 豪快に、勇壮に、時には荒々しくエネルギッシュなプレーで牽引 201cmの身体で高空に舞う。 ライトから、アタックラインの後方から、理不尽な一撃を打ち下ろす。強烈なサーブを繰り出せば、会場が息をのむ。時にはキルブロックも冴えわたる。 自らの左腕で得点を決めれば、表情豊かに喜びを表現する。その咆哮はあたかも、バルト海に君臨するヴァイキ... --- ### 全ては愚直な「今」の積み重ね “至高のブリリアンス”を放つ最終決戦へ - Published: 2025-04-04 - Modified: 2025-04-04 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20232 全ては、この試合で勝つためにやってきた。2025年4月5日のVリーグ女子プレーオフファイナル、ルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズは船橋アリーナのコートに立つ。開幕から選手の誰もが口にしていた、“初代王者”という今季だけの栄冠。リーグ戦1位のブレス浜松に挑む最大最後の一戦に、どんな意気込みで臨むのか。在籍5シーズン目と最古参でもあるキャプテン・横田実穂の言葉に耳を傾ける。 文:原田 寛子/編集:大枝 令 試練も乗り越えて切磋琢磨の日々最後は仲間をリスペクトして臨む 「優勝をつかみ取れる、ワクワクする舞台」 プレーオフファイナルを前に、キャプテンのセッター(S)横田実穂は声を弾ませた。 3月29日のセミファイナル。信州Ariesはリガーレ仙台をセットカウント3-1で破った。 「高さを生かした攻撃が機能して、勝利につながった」 その言葉通り189cmのオポジット(OP)王美懿(ワン・メイ... --- ### 「感謝の気持ちはオフに伝える」砂森和也 “薩摩の心意気”に恩返しの一戦へ - Published: 2025-04-03 - Modified: 2025-04-03 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20233 AC長野パルセイロは2025年4月6日、J3リーグ第8節でホームに鹿児島ユナイテッドFC戦を迎える。J2から降格してきた相手とは2年ぶりの顔合わせとなり、そこで密かに古巣弾を狙う男がいる。2022年まで鹿児島に4年間在籍し、初対戦に臨むDF砂森和也だ。本土最南端の地で触れた人々の温かみに感謝の念を持ちつつも、今はオレンジ色のユニフォームに身を包んで難敵を迎え撃つ。 文:田中 紘夢 加入1年目にチーム活動休止も“ファミリー”の支えを受けて復帰 砂森がAC長野に加わったのは2023年。鹿児島を契約満了となって移籍してきたが、娘が急性白血病を患い、同年6月16日に看病のためチーム活動を休止することが発表される。2日後に鹿児島との古巣戦を控えていた中で、ショッキングなニュースが舞い込んだ。 復帰するまでに約5カ月を要したが、その間には各クラブから支援を受けた。古巣の鹿児島も例外ではなく、在籍時に通... --- ### ルヴァンカップで放った“エメラルド”の輝き アカデミー出身選手の躍動 - Published: 2025-04-02 - Modified: 2025-04-02 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20004 時間をかけて生成された緑の宝石が、地表に姿を現してきた。今季の松本山雅FCにはユースアカデミー出身の選手が過去最多の6人在籍。J2のサガン鳥栖を迎えた2025年3月26日のYBCルヴァンカップ1stステージ1回戦では、このうち4人がピッチに立った。それぞれが役割を果たしたほか、MF稲福卓とFW田中想来は貴重な決勝点に絡む活躍。選手たちの思いと、アカデミーが繋いできた営みを振り返る。 文:大枝 令 アカデミー出身者が過去最多6人樋口大輝は昨季33試合6ゴール 「今年ってユース出身が今までで一番多いですよね。チームの中でも一大勢力になってきた感もありますか?」 1月24日、和歌山県串本町での第1次キャンプ。DF樋口大輝を取材しながら、最後にそんな話題を振った。今季の松本山雅FCには、過去最多6人のアカデミー出身者が在籍する。 U-18から専修大を経て加入した2年目のDF樋口大輝(©︎松本山雅F... --- ### 青いうねりを要所で“ドシャット” フルセットの激闘制して節目の10勝目 - Published: 2025-04-01 - Modified: 2025-04-01 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/20043 誰一人として目を逸らさなかった。ボールに食らい付き続けた。激闘の果てに、大きな白星を手繰り寄せた。2025年3月29-30日、SVリーグ男子第21節。VC長野トライデンツはアウェイで東レアローズ静岡と対戦し、GAME2では要所のブロックが決まるなどして10勝目をもぎ取った。GAME1の反省を生かし、目標に掲げた2桁勝利に到達した。 文:大枝 史/編集:大枝 令 激闘に終止符を打つエースの左手手痛い敗戦を糧に 示した成長とは それは、“Vinder”――勝者のフォルムだった。 GAME2の最終第5セット、15-14。デンマーク人オポジット(OP)ウルリック・ダールが、大きく両手を広げて1枚ブロックに跳ぶ。 「最後は手を思いっきり広げて止めるだけだった」 東レ静岡のイタリア代表アウトサイドヒッター(OH)フランチェスコ・レチネが放った強打を、見事にシャットアウト。エースの左手が、2時間48分の... --- ### 雨の船橋に咲いた満開の笑顔 セミファイナル制して“初代王者”へあと1勝 - Published: 2025-03-31 - Modified: 2025-03-31 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19916 桜色のユニフォームに身を包んだ選手たちが、コートで喜びを分かち合った。2025年3月29日、千葉・船橋アリーナ。Vリーグ女子プレーオフのセミファイナルで、ルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズはリガーレ仙台から3-1で勝利をもぎ取った。勝負どころで粘り強さを発揮するなど、随所に成長を示しての勝ち上がり。目標の“初代王者”まであと1勝に迫った。 文:原田 寛子/編集:大枝 令 「粘り負けない戦い」を体現重視してきたサーブから突き崩す 24-21、マッチポイント。 「ファイナル進出のため、何としても勝ちたかった」 信州Ariesのオポジット(OP)王美懿(ワン・メイイ)の右腕から叩き込まれたスパイクが、勝利への意志を乗せて相手コートに落ちる。 セットカウント3-1。選手全員がコートに駆け寄り、勝利の喜びを分かち合う。リーグ戦は仙台に続く3位の信州Ariesが、プレーオフファイナルに駒を進め... --- ### 獰猛プレスと後方のアラートさを両立 成功体験を得た“210分間無失点”の守備 - Published: 2025-03-28 - Modified: 2025-03-28 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19885 したたかさが芽生えてきた。AC長野パルセイロはJ3リーグ開幕から5試合を戦い、1試合未消化ながら7位。3勝2敗と上々のスタートを切った。プレシーズンでは練習試合で大量失点も続いたが、現在は公式戦2試合連続のクリーンシート(無失点)と改善の兆しが見られる。その理由はどこにあるのか、選手や藤本主税監督らの言葉から探っていく。 文:田中 紘夢 知識→意識→無意識と段階を踏み守備戦術がチームに浸透 210分間にわたって無失点が続いている。 ルヴァンカップ1stステージ1回戦ではJ1の東京ヴェルディを相手に、延長戦も含めて120分間スコアレスドロー。最後はPK戦の末に敗れたが、GK松原颯汰を中心に21本ものシュートを打たれながら耐え抜いた。 ©2008 PARCEIRO そこから中2日で迎えたリーグ第6節の福島ユナイテッドFC戦も、2-0と完封勝利。GK松原の見せ場も少なく抑え、210分間無失点とな... --- ### いざプレーオフ準決勝へ “牡羊座の一番星”舛田紗淑がコートを照らす - Published: 2025-03-28 - Modified: 2025-03-28 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19778 “サクラサク”吉報を信州上田に――。Vリーグ女子のプレーオフに、ルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズが出場する。23勝5敗(勝率0. 82)の3位となり、上位4チームが進むトーナメント形式のプレーオフに進出。初戦の準決勝は2025年3月29日、千葉・船橋アリーナで行われる。大一番を前に、キーマンとなるアウトサイドヒッター(OH)舛田紗淑の言葉に耳を傾ける。 取材:原田 寛子、大枝 令 チームの強みを引き出しながら自らもアタックやレシーブで牽引 一発勝負のプレーオフ。頂点まで駆け上がるために必要なことを、舛田紗淑は知っている。 27歳。チーム2番目の年長者だ。KUROBEアクアフェアリーズで、国内最高峰の旧V1リーグを5シーズン経験。チャレンジマッチ(入替戦)で信州Ariesを退けたこともある。 「4チームとも『絶対に負けたくない』という気持ちは共通している。その中でどれだけ自分たちの... --- ### 「トム、見てください」信州の中心で愛を叫ぶ 渡邉&狩野の“ツインタワー” - Published: 2025-03-28 - Modified: 2025-03-28 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19780 渡邉飛勇と狩野富成。2人の若き日本人ビッグマンが、ゲームの主役に躍り出た。2025年3月22-23日のアルティーリ千葉戦からわずか3日、信州ブレイブウォリアーズは福井ブローウィンズに80-69。とりわけ2人は前節からの学びを着実に遂行し、チームを勝利に導いた。最終局面で磨かれてきた、信州が誇る日本人ツインタワーの魅力を解剖する。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 30点差の惨敗を成長の糧に昇華同地区の福井から価値ある一勝 試合終了のブザーが鳴ると、“ツインタワー”が身体をぶつけ合って喜びを爆発させた。 渡邉飛勇と狩野富成。もちろん全員がステップアップして快勝に至ったものの、とりわけ大きな衝撃を与えたのはこの2人の活躍だった。 渡邉は32分24秒の出場。18得点5リバウンド2アシスト。 狩野は32分49秒の出場。13得点11リバウンド1アシスト1ブロック。特に狩野はキャリア初のダブルダブルだ。... --- ### 正解のない世界で探す最適解 中島健斗がアップデートする“セッター観” - Published: 2025-03-27 - Modified: 2025-03-27 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19707 半年にもおよぶケガから復帰し、少しずつプレータイムを伸ばしているVC長野トライデンツのセッター(S)中島健斗。SVリーグ第20節サントリーサンバーズ大阪戦のGAME2(2025年3月23日)で、復帰後初めてのフル出場を果たした。東山高(京都)時代は髙橋藍(サントリー)と共闘して名を馳せ、今シーズン正式加入した司令塔。苦悩と迷いを乗り越え、新たな地平へと足を踏み入れようとしている。 文:大枝 史/編集:大枝 令 ケガから復帰して初のフル出場パイプ攻撃で見せた存在感 凱旋の舞台で存在感を示した。 サントリーサンバーズ大阪とのアウェイ2連戦。GAME2では大阪府出身の中島健斗が初のフル出場を果たした。8月に右膝離断性骨軟骨炎で手術をしたセッターにとって、初めての先発でもあった。 2セットを連取されて3セット目は先にマッチポイントを握られたものの、デュースに持ち込んでからは丁寧にサイドアウトを繰り... --- ### 須坂の地に刻んだ“蒼竜の爪痕” ストレート2連勝で笑顔と涙のフィナーレ - Published: 2025-03-26 - Modified: 2025-03-26 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19626 最後はホームで、笑顔と涙のシーズン終幕を迎えた。2025年2月22-23日からのアウェイ8連戦で8連敗と、トンネルに迷い込んでいた長野GaRons。しかし、ホームに東京ヴェルディを迎えた3月22-23日のラストゲームは、ともにストレート勝ちで2連勝。新Vリーグに挑んだシーズンを白星で締めくくり、訪れたファンとともに喜びを分かち合った。 文:原田 寛子/編集:大枝 令 シーズンを戦い抜いた集大成サーブで崩して成長示す2連勝 「明日はこのメンバーで戦う最後の試合。全員で悔いの残らない試合をしたい」 3月22日のGAME1、長野GRは連敗を8でストップ。試合後の取材に対し、アウトサイドヒッター(OH)川角純平は熱のこもった言葉を口にしていた。 その言葉どおり全員が成長した姿を示した。23日、今シーズンラストの試合。ベンチ外のメンバーも含めた全選手がコートに集まり、試合前の円陣を組む。 一段と大き... --- ### 逆境でも示した“勇士のスピリット” 東地区覇者・A千葉戦で見せた進化の兆し - Published: 2025-03-25 - Modified: 2025-03-25 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19587 敗れはしたが、そのスピリットは示した。信州ブレイブウォリアーズは2025年3月22-23日、同じB2リーグ東地区で優勝が決まっているアルティーリ千葉と対戦。両日ともメンバーがそろわず2連敗したものの、課題だったエナジーやディフェンスの遂行力などを克服するパフォーマンスだった。会場はマザータウン・ことぶきアリーナ千曲。ブースターを大いに沸かせ、苦しい状況の中で強豪相手に手応えもつかんだ。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 ベンチメンバー中心のGAME2日本人8人でも戦う姿勢を貫く 敗れはしたが、その姿は“勇士”そのものだった。 A千葉を迎えてのホームゲーム。GAME1は82-89、GAME2は71-100と、スコアだけを見れば惨敗とも言える。アウェイに続き今季2度目の対戦となり、戦績は4戦4敗。ただ、試合内容は決して悲観するものではなかった。 3月23日のGAME2。GAME1で欠場したウェイ... --- ### 信州と日本のホープ渡邉飛勇 “バスケの大学院”で重ねた日々の成長記録 - Published: 2025-03-21 - Modified: 2025-03-21 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19493 渡邉飛勇の成長はとどまることを知らない。B1の琉球ゴールデンキングスからB2信州ブレイブウォリアーズに移籍して1年目。プレータイムや得点などスタッツを大幅に伸ばしているだけでなく、サイズに頼らないディフェンスや味方との連携も向上。信州のチームスタイルにも馴染みながらプレーヤーとして進歩を遂げてきた。勝久マイケル・ヘッドコーチ(HC)のバスケを学び始めて数カ月。日本代表のホープでもある成長株の日々を振り返る。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 「豪快であり、繊細であれ」3ポイントやディフェンスも成長 「飛勇」 名前の通り、渡邉は勇ましく飛ぶ。 並外れた跳躍力。ブロックでリングを守ったり、ペリン・ビュフォード、石川海斗との連携でアリウープを連発したり。日本人センターとして制空権を握る。 第26節終了時点で1試合平均のブロック数は1. 5。選手によって出場試合数に差があるため単純比較はできないが、... --- ### スポーツの力を結集して“信州をもっと元気に” 長野県と10団体が包括連携協定 - Published: 2025-03-20 - Modified: 2025-03-22 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19419 長野県と県内プロスポーツクラブの運営会社など10団体が2025年3月19日、「スポーツによる元気な信州づくり包括連携協定」を締結した。長野県庁で締結式などがあり、阿部守一長野県知事も臨席。観戦などに伴う活力創出と観光誘客の両面から、協力して事業を進めていく。新年度の事業計画では、県内スポーツ観戦のサブスクリプションサービスが説明された。 文:大枝 令 「信州スポーツ観戦サブスク」案県民参加型予算を活用して始動へ 参加団体は信濃グランセローズ、松本山雅FC、AC長野パルセイロ(レディースを含む)、信州ブレイブウォリアーズ、ボアルース長野、VC長野トライデンツ、ルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズ、長野GaRonsの各運営会社に加え、公益財団法人長野県スポーツ協会、公益財団法人長野県障がい者スポーツ協会。 連携して新たに2025年度から行う具体的な取り組みの一つは、レジャー施設・スポーツ... --- ### サトタクNavigates バスケット・ラビリンス(8)「基礎の欠落 プレーオフで命取りに」 - Published: 2025-03-19 - Modified: 2025-03-19 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19379 バスケットボールは豪快で派手なプレーが目を引く一方、コート上の戦術面に目を向けると非常に繊細で難解でもある。信州ブレイブウォリアーズはどんなバスケットを目指していて、現在地はどこなのか――。2018年から3シーズン、勝久マイケルHCの元でプレーした佐藤託矢がナビゲートする。8回目は、プレーオフで命取りになりかねないディフェンス面などの課題を論じる。 構成:芋川 史貴、大枝 令 払拭できないディフェンスの課題プレーオフに向けて修正はマスト レギュラーシーズンは60試合中49試合を消化し、3月16日に行われた山形ワイヴァンズ戦に勝利した信州ブレイブウォリアーズは、プレーオフ進出を決めた。 しかしチームの状況を外から見ると、このままではプレーオフのトーナメントを勝ち上がることは難しい――と僕は思っている。 その理由はいくつかある。特にディフェンス面やルーズボールへの意識など、基礎的な要素のクオリ... --- ### 「バレーのまち須坂」を夢見て “臥竜”から“昇竜”に変わるシーズンの最終戦へ - Published: 2025-03-18 - Modified: 2025-03-18 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18632 「須坂と言えば長野GaRons」。そう思い浮かべる日を目指して、クラブのスタッフは日々汗を流してきた。練習に打ち込む現場の選手たちも、ホームゲームを企画運営するスタッフも。今季から取り組みのスピード感を高め、徐々に効果が表れ始めた。ラストゲームとなる2025年3月22-23日のホーム・東京ヴェルディ戦を前に、歯車を動かした裏方2人のストーリーを紹介する。 文:原田 寛子/編集:大枝 令 子どもたちにVリーグ観戦体験を須坂市の小学生は無料招待に 「いけいけ!ガロンズ!もう1本!!」 元気な小学生の声が須坂市市民体育館に響く。 長野GaRonsは今年1月から須坂市内13校の小学生が無料観戦できる企画をスタート。活気あふれる小学生の来場者が増えている。 試合後には少年が「楽しかった」と目を輝かせて会場を後にする姿も見られた。 「子どもたちの声が聞こえてくるのはうれしいし、自分たちの姿を見てバレー... --- ### “フルセット不敗神話”が終焉 2桁勝利へ取り戻したい「チャレンジャー精神」 - Published: 2025-03-17 - Modified: 2025-03-18 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/19066 アウェイ広島TH戦の惨敗から1週間。2025年3月15-16日のSVリーグ男子第19節、VC長野トライデンツはANCアリーナにヴォレアス北海道を迎えた。GAME1は悪い流れを断ち切って3-1と勝利したものの、GAME2では今季初めてフルセットの末に黒星を喫する苦杯。2桁勝利への到達はお預けとなった。今シーズン幾度となく激闘を繰り広げたヴォレアスとの2日間を振り返り、敗戦からくみ取るべき教訓を探る。 文:大枝 史/編集:大枝 令 ヴォレアスの粘り強さに屈し第5セットも終盤で逆転許す “神話”が終焉の時を迎えた。 セットカウント2-0から連取され、フルセットにもつれ込んだGAME2。VC長野は今季、フルセットの試合は4戦4勝となっている。 しかし、第5セットを迎える前のコートサイド。選手たちは気迫が入っているようでいて、どこか不安の色を感じさせる。過去4試合がそうだったように、のびのびとチャレ... --- ### 信州ダービー直前企画(後)力吹き込む“常夏の11” 松本山雅・片山真人さん - Published: 2025-03-14 - Modified: 2025-03-14 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18985 「どんな時でも俺たちはここにいる」――。松本山雅FCにはそんなチャント(応援歌)がある。その歌詞を体現しているのが、プロモーション担当・片山真人さんだ。「ガチャ」の愛称で親しまれた背番号11の元ストライカー。関西弁の陽気なキャラクターで露出も多い。低迷期にもポジティブさを失わないキャラクターは、一周回って貴重な存在。3月16日の信州ダービーを前に、改めてその人物像にスポットを当てる。 文:大枝 令 生来の陽気な関西弁キャラクター数々の「ご指導ご鞭撻」経て洗練 立て板に水。とにかく、よくしゃべる。取材音源をテキストに起こす際も、この人のファイル再生時だけは音量を下げる。 “ガチャによる福音書”にはおそらく、「初めに言葉があった」と書かれているだろう。 年を経て松本山雅が下降線をたどっても、その陽気さは衰えることがない。底抜けのポジティブ。むしろ、暗澹たる気分を払拭してくれたことさえある。 実... --- ### 信州ダービー直前企画(前)戻ってきた“往年の11” AC長野・要田勇一さん - Published: 2025-03-13 - Modified: 2025-03-13 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18809 かつての背番号11が帰ってきた。AC長野パルセイロのアカデミーダイレクターに就任した要田勇一さん。2007年から4年間在籍し、JFL昇格に貢献したストライカーだ。15年ぶりの古巣復帰で、クラブの未来であるアカデミーを託された。その経緯と責務を掘り下げるとともに、3月16日の信州ダービーに向けてOBとしての思いを聞く。 文:田中 紘夢 JFL昇格に導いたストライカーアカデミーの“転換期”に帰還 「自分にとっては引退した場所でもあるし、長野県のこともすごく気に入っていた。『クラブのために何かできないか』という思いを持って、ここに来た」 その思いは現役時代と変わらない。 2007年、当時J1のジェフユナイテッド千葉から加入。長野エルザSCからAC長野パルセイロに改称されたばかりのタイミングで加わり、「このクラブに大きくなってほしいという期待を持ちながら戦っていた」。 2010年には北信越リーグで... --- ### 貪欲さ際立つ樋口裕希 「踊り場」のチームに吹き込みたい“力への意志” - Published: 2025-03-12 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18601 すでに8勝。 VC長野トライデンツはリーグ後半戦に入って以降も、WD名古屋や東京GBなど上位陣からも勝利をもぎ取ってきた。日本代表アウトサイドヒッター(OH)髙橋藍を擁するサントリーとも激戦を演じた。一定の手応えを得てきた半面、OH樋口裕希は「ふわふわしているというか、勝ちにも負けにも慣れてきた感じがある」と指摘。2025年3月15-16日のヴォレアス戦を前に、その言葉に耳を傾ける。 取材:松元 麻希/編集:大枝 令 全体練習後にブロックの自主練28歳を衝き動かす成長への意欲 3月5日、南箕輪村民体育館。 チームの全体練習が終わってゆるやかに解散しつつある中、一人の選手が倉庫から胸の高さほどある大きなボックスを運び出してきた。 樋口裕希だ。 そのボックスをネットの反対側へ置き、上に乗った相手が投げ込む高いボールをブロック。居残りの自主練習に、黙々と取り組んでいた。 「自分のブロックポイント... --- ### 原点回帰で“守り倒した”快勝 ラストスパートへの一里塚に - Published: 2025-03-12 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18639 「これぞ信州」と、膝を打ちたくなるようなゲームだった。2025年3月11日、熊本ヴォルターズとのGAME2。ディフェンスが冴えて相手を66点に抑え、前日の雪辱を果たした。前節までのスタメンから大きく入れ替えるなど、試行錯誤をして臨んだ2試合。そのトライがチームに変化をもたらし、結果も変えた。この成功体験は、リーグ終盤戦からプレーオフに向けたターニングポイントになるだろうか――。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 60点台に抑えるディフェンス強みをいかんなく発揮した40分間 前日のGAME1から、コート内の表情は一変していた。 栗原ルイスがエントリー外となり、生原秀将が今季初のスタメン。ディフェンスの要としてチームのトーンをセットした。 「求められていたのは入りの部分でのディフェンスの強度。あとはチームのディフェンスとして、どういう守り方をしないといけないのかをベンチの選手に示すこと」 「いつ... --- ### 刺激を与え合うWin-Winの合同練習 AC長野U-18×ボアルース長野U-18 - Published: 2025-03-12 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18627 クラブと競技の垣根を越えた活動が行われた。AC長野パルセイロU-18とボアルース長野U-18が、2025年1月29日から合同練習を実施。週に1回の活動を通して、互いに刺激を得られた様子だ。今回はその狙いと効果を両チームに聞く。 文:田中 紘夢 双方に生まれるメリット冬場の環境確保にも一役を買う 「以前から育成の面で、『冬の期間だけでも交流して盛り上げられないか』という話はあった。本当は去年もやりたかったけど、今年は具体的に提案させてもらった」 そう明かすのは、今年からAC長野U-18を率いる勝又慶典監督。ボアルースの土橋宏由樹ゼネラルマネージャー(GM)との対話の中で、合同練習の案が生まれたという。 今冬は幸いにも雪の影響が少ないが、冬季は積雪などの影響で屋外トレーニングが困難な場合も少なくない。とりわけ夜間は厳しい寒さにも見舞われる。キャプテンの塩入尚悟は「(室内トレーニングは)全然暖か... --- ### 勝利に至る第一歩 求められるスタメン5人の“トーンセット”とは - Published: 2025-03-09 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18391 シーズンが終盤戦に突入している中、一進一退が続く。前節の福井ブローウィンズ戦2試合を含め、直近の試合は第1クォーター(Q)の入りに苦しんで難しい展開を余儀なくされている。スターティング5がどのようにゲームを作るのか――。2025年3月10-11日の熊本ヴォルターズ戦を前に、求められている「トーンセット」について掘り下げる。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 40分間を戦う第一歩としてスターティング5の重要性は 課題は尽きない。 ベルテックス静岡、福井ブローウィンズ。直近2節の信州は、プレーオフで争う可能性が高い相手との対戦だった。 結果は2勝2敗のイーブンで、ともにGAME1を制しながらもGAME2で黒星。今ひとつ波に乗れない。 ひも解くと、4試合のうち3試合は第1Qからビハインドを背負っている。福井戦GAME2は第1Qで15点差。静岡とのGAME2でも同じ傾向が見られ、19-31と出はなを... --- ### 最年長の坂井優紀は「やってやる」 逆境の“オレンジダービー”へ決意 - Published: 2025-03-07 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18505 逆境こそ、その真価が問われる。AC長野パルセイロ・レディースは2025年3月2日、WEリーグ第12節で日テレ・東京ヴェルディベレーザに1-4と大敗。3カ月ぶりのリーグ再開で首位相手に厳しい船出となった。キャプテン・伊藤めぐみらの負傷交代も重なり、いきなりの苦境が到来。それでもチーム最年長のDF坂井優紀を軸に前を向きながら、3月9日のホームゲームに挑む。 文:田中 紘夢 前節は首位相手に力の差を痛感“精神的支柱”の2人も負傷で失う 「タラレバだけど、もっとできたかな... 」 そう話す坂井の口ぶりには、無念さがにじんでいた。 ホームで首位撃破を狙った一戦だったが、10分に先制点を献上。“ネクスト長谷川唯”と称される眞城美春にFKを決められる。クロスバーに当たって入る絶妙なコースだったが、ボールは坂井の頭をわずかにかすめていた。 「もっと跳べたら止められたかなとか、FKを取られなかったらとか、... --- ### 雪雲垂れ込める鉛色の滑り出し コンディションの現状と深層を探る - Published: 2025-03-06 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18396 シーズンが開幕しても、空も気分も晴れない――。そんな思いをしている松本山雅FCサポーターも多いのではないだろうか。J3リーグ2試合を終えて1分1敗の勝ち点1。特に前節の奈良クラブ戦は、終盤の2失点であえなく逆転負けを喫した。後半は躍動感を欠き、危険なスペースを明け渡す展開。なぜこのような現象が起こったのか、打開策はあるのか。多角的に掘り下げる。 文:大枝 令 開幕後は隣県山梨でトレーニング移動に次ぐ移動で蓄積する疲労 想像以上に、ダメージが蓄積しているのではないか――。 2025年3月1日、ロートフィールド奈良。J3リーグ第3節奈良クラブ戦に臨んだ松本山雅は後半に2点を失い、1-2の逆転負けで今季初黒星を喫した。 ©︎松本山雅FC ボールが走らないピッチコンディション、フォーメーション上のミスマッチ、序盤で出た不測のケガ人。多くの要因が絡み合ったが、トレーニングキャンプでの取り組みと最も乖... --- ### 高機動型の“長野県産ダイヤモンド” オレンジの輝きでUスタに歓喜呼ぶ - Published: 2025-03-03 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18304 “長野県産カルテット”が躍動した。AC長野パルセイロは2025年3月1日、ホーム開幕戦でザスパ群馬に3-2と勝利。J2から降格してきた難敵を前に、攻守ともにアグレッシブなサッカーで打ち勝った。その引き金となったのが、いずれの長野県出身の三田尚希、山中麗央、小西陽向、藤森亮志のMF4人。ダイヤモンド型の中盤を形成し、196日ぶりのホーム白星を引き寄せた。 文:田中 紘夢 ハイプレスを先導するカルテット群馬のビルドアップに襲いかかる 「こんなに長野県出身の選手がスタメンで出られることは、今までもなかなかなかった。その中でホームで勝てたのはすごく良かった」 先制点を決めた藤森が言うように、4人がスタメンに出そろったのは直近3シーズンで1回のみ。昨年9月21日にアウェイで行われたガイナーレ鳥取戦以来で、ホームでは初の共演となった。 前節から先発を4人入れ替えて臨んだ一戦。4人が配置されたのは、ダイ... --- ### 上空の羽をかすめた“コヨーテの爪” 髙橋藍に折られた無念を糧に - Published: 2025-03-03 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18226 善戦、健闘、あと一歩――。それだけでは納得できない、貪欲な集団に変貌してきた。VC長野トライデンツは2025年3月1-2日のSVリーグ男子第17節、3位のサントリーサンバーズ大阪と対戦した。日本代表アウトサイドヒッター(OH)髙橋藍らを擁する格上。GAME2は1セットを先取し、十八番のフルセットに持ち込む寸前まで苦しめた。それでも最後は力負けし、川村慎二監督も選手たちも悔しさをにじませた。 取材:大枝 令、松元 麻希 満員のアリーナで持ち味を発揮熱狂が加速した怒涛の第4セット 大金星への期待が、アリーナに充満していた。 2025年3月2日、サントリーとのGAME2。VC長野は第1セットを28-26で先取すると、セットカウント1-2とされながらも第4セットは中盤から大きくリードを広げていた。 セッター(S)早坂心之介のサーブで崩して3連続ブレイク。18-16とする。 アウトサイドヒッター(O... --- ### アキ・チェンバースが遂行した“1.0秒のミラクル” 信州の細やかさを象徴 - Published: 2025-03-02 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18174 試合終了のブザーとともに、ホワイトリングが大きく揺れた。2025年3月1日、東地区2位の信州ブレイブウォリアーズが同4位の福井ブローウィンズを迎えたGAME1。66-68で2点を追う試合時間残り1. 0秒から、”冷静沈着な仕事人”アキ・チェンバースの3ポイントシュートで劇的な逆転勝利を収めた。いかにしてその一撃は決まったのか――。1. 0秒のプレーをひも解く。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 ホワイトリングが揺れた逆転劇仕事人のビッグショット 絶体絶命だった。 66-68で迎えた第4クォーター(Q)残り1. 0秒。福井の木村圭吾にシュートを決められ、信州は3回目のタイムアウトを使って最後の局面に臨む。 4,417人が訪れたホワイトリング。サンボマスターの「ミラクルをキミとおこしたいんです」に合わせ、この日一番のブーストが送られる。 フロントコートのサイドスローインでゲームが再開。ボールを出... --- ### サトタクNavigates バスケット・ラビリンス(7)「終盤戦でカギとなる攻守のポイント」 - Published: 2025-02-28 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18152 バスケットボールは豪快で派手なプレーが目を引く一方、コート上の戦術面に目を向けると非常に繊細で難解でもある。信州ブレイブウォリアーズはどんなバスケットを目指していて、現在地はどこなのか――。2018年から3シーズン、勝久マイケルHCの元でプレーした佐藤託矢がナビゲートする。7回目はレギュラーシーズン終盤戦に向かうチームの現状などについて解説する。 構成:芋川 史貴、大枝 令 ディフェンスの完成度に疑問符要所でのミスも勝敗に響いて苦戦 早いものでB2リーグは全60試合中43試合を消化し、2月28日時点で残すは17試合のみとなった。信州の成績は29勝14敗で東地区の2位。正直に言うと、シーズンを通して思ったよりも試合を落としているように感じる。 そして負けた試合の内容を見ると、負ける原因も「要所での得点力不足」「要所でのディフェンスエラー」「要所でのターンオーバー」など、とにかく勝負どころでま... --- ### 期限付き加入2年目の松原颯汰 “若き守護神”として確固たる存在感 - Published: 2025-02-27 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18119 藤本主税新監督のもとでJ3リーグ開幕を迎えたAC長野パルセイロ。アウェイ2連戦を1勝1敗で終え、2025年3月1日にザスパ群馬とのホーム開幕戦を迎える。直近2試合は劣勢の時間も長かったが、その中で気を吐いたのはGK松原颯汰だ。ジェフユナイテッド千葉から期限付き移籍を延長した22歳が、確固たる地位を築こうとしている。 文:田中 紘夢 開幕戦で待望のリーグ初勝利チームに寄せた思いが結実 「素直にうれしい。最高だった」 開幕戦のテゲバジャーロ宮崎戦で1-0と勝利した後、松原は開口一番に喜びを表していた。 それもそのはずだ。加入1年目の昨季は後半戦からレギュラーをつかむも、15試合に出場して9分6敗。チームの不調も相まって、一度も勝利がなかったのだから。 流通経済大柏高からプロ入りして6年目、待望のリーグ戦初勝利。道のりは長く、険しかった。 チームが18位に終わった昨季も、自身のパフォーマンスが低... --- ### “右サイドのビーストテイマー”小川大貴 巧みな手綱さばきが光った初陣 - Published: 2025-02-26 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18068 初陣で確かな存在感を示した。2025年2月23日のJ3リーグ第2節、今季初戦に臨んだ松本山雅FCはアウェイでアスルクラロ沼津と1-1のドロー。先発11人のうち、唯一の新戦力となったのが右サイドバック小川大貴だった。ジュビロ磐田から完全移籍してきた33歳。開幕戦のピッチで、その「眼」が右サイドにもたらしたものを検証する。 文:大枝 令 「佐相、行くな!」「止まれ!」守備の手綱を引いて耐えた前半 その経験が、落ち着きと違いをもたらした。 右サイドバックで先発に名を連ねた小川。MF佐相壱明と組んだ右サイドが前半、数少ない相手の突破口となってしまっていた。 「前半の20分はすごく戦いにくかった。あそこで攻撃でリスクを冒して失点してしまうのが一番ナンセンス。途中から割り切って、前半はとにかく(失点)ゼロで行こうと。特に自陣でサイドを崩されることはなくそうと考えた」 ©︎松本山雅FC 佐相は運動量が豊... --- ### “春到来”に備えたウインターブレイク 新卒の合流も力に後半戦へ - Published: 2025-02-25 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/18036 WEリーグ前半戦を8位で折り返したAC長野パルセイロ・レディース。約2カ月半のウインターブレイクを迎え、ミニキャンプを張るなどして春の到来を待っている。スタイルの浸透と、新旧戦力の融合を図る期間。2025年3月2日のリーグ再開を前に、チームの現在地を見つめたい。 文:田中 紘夢 「3強にも体当たりしたい」首位との再開初戦を“指標”に 前半戦は12チーム中8位に終わったが、廣瀬龍監督の言葉を借りれば「妥当」な成績だった。 4勝2分5敗。そのうち3敗は、“3強”と謳われる日テレ・東京ヴェルディベレーザ、INAC神戸レオネッサ、三菱重工浦和レッズレディースが相手だった。負けていい試合など一つもないが、実力差はそう小さくない。 3強に食らい付きながら、中位以下との対戦で着実に勝ち点を積み上げられるか。それが上位進出へのカギとなる。 チームとしてやるべきことは変わらない。守備ではハイプレスを徹底。ミ... --- ### 有識者に聞く “信州=スポーツキングダム”への着想と手法 - Published: 2025-02-24 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17591 Jリーグクラブのスタッフなどを経験し、現在はスポーツを通じた地域課題の解決に取り組む宮城'亮'氏。スポーツが持つ社会的な価値を洗い出し、実際に地域おこしの事例を積み上げてきた。今回は3月4日(火)に松本市中央公民館Mウィングで行われる講演会に先立ってインタビューを実施。「信州をスポーツキングダムにするために」という観点から話を聞いた。 取材:大枝 令協力:一般社団法人 松本青年会議所 PROFILE宮城 ‘亮’(みやぎ・たすく)沖縄県出身。P'lus Nine株式会社 代表取締役「スポーツで地域課題を解決する。」をテーマに、JクラブやVリーグの設立・経営改善を手掛け、3年連続Jリーグホームタウン活動NO,1、クラブ初の1万人集客などを達成。自治体での取組みでは「スポーツ庁スポーツ健康優良自治体表彰」「生涯スポーツ優良団体文部科学大臣賞」「スポーツ振興賞/日本スポーツツーリズム推進機構会長賞... --- ### 長き冬にピリオドを “明らかな違い”示す不退転のシーズンへ - Published: 2025-02-22 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17919 「冬」を終わりにする時が来た。J3リーグは第2節となるが、松本山雅FCはこの試合がシーズン初戦。和歌山県串本町と鹿児島市で21日間のトレーニングキャンプを行い、新たなチームを練り上げてきた。既存の戦力が多く残った中でも、「明らかな違い」をピッチで表現するだろう。2025年2月23日。アスルクラロ沼津とのアウェイ戦でその姿を披露する。 文:大枝 令 「切り替え」を徹底して習慣化早川監督も驚く浸透ぶりを示す 「まず最初に、『そこが違うよね』という部分を出せればいい」 2月21日。早川知伸監督は取材に対してそう意気込みを語った。「そこ」という言葉が指すのは、主に攻守の切り替え。特に攻撃から守備へのネガティブトランジションに重きを置いてきた。 和歌山串本キャンプ2日目の、1月23日。フィールドのサイズと人数の設定を変えながらも、一つの共通したルールを設けた。指揮官の笛が短く2回鳴ると、その瞬間に逆... --- ### 2月の寒気を吹き飛ばし 上田から千曲に“北上する桜前線” - Published: 2025-02-20 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17773 勢いを増した桜前線が、ことぶきアリーナ千曲に北上する。Vリーグ女子のルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズ。7連勝中の通算14勝4敗で3位につけており、次節がホーム最終戦となる。上田での今季ラストゲームから手応えを得て「初代王者」へ加速。前節を振り返りながら、クラブ一丸で臨む次節(2025年2月22-23日)を展望する。 文:原田 寛子/編集:大枝 令 サーブ、ブロック、エースの躍動「3つのポイント」押さえて快勝 「2日間ストレートで勝ち切れて安心した」 開口一番にキャプテンの横田実穂(S)が口にしたのは、安堵の言葉だった。ただ、浮かべる表情はホッとした人間のそれではなく、確かな自信をたたえていた。 5連勝でこの試合に臨んだ信州Aries。勝利はつかむものの、いずれの試合も最低1セットは奪われていた。リスクは少しでも排除したいもので、横田は「セットを落とすことで歯車が狂いだすところがあ... --- ### 日本人エース・栗原ルイス 活躍の裏にある”貪欲さと謙虚さ” - Published: 2025-02-20 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17757 信州一筋、在籍7季目。信州ブレイブウォリアーズのキャプテン栗原ルイスが、勝利の立役者となった。2025年2月17-18日に行われた山形ワイヴァンズとのB2第22節。プレーオフ進出を目指して熾烈な戦いが続く中、2日間で3ポイントシュート9本を沈めるなど力強くチームを牽引した。日本人エースとして日に日に成長を続ける、栗原の魅力を掘り下げる。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 7季目でにじむメンタルの成熟チームを支える「信州のエース」 淡々とシュートを沈め、クレバーにミッションを遂行する。 勝久マイケル・ヘッドコーチ(HC)と同じ2018年に加入した栗原。今や信州バスケを体現するための重要なピースを担っている。 ©︎Tomonori HOSHI 入団当初からシューターとしての実力を持っており、2季目の2019-20シーズンは平均得点を6. 5点から10得点に伸ばすなど、得点力は折り紙付きだった。 ... --- ### “不屈の声”でアリーナを変える古藤宏規 弱音と薬を飲み込んで - Published: 2025-02-19 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17589 コートサイドから響く、ひときわ大きなサーブ時のコール。その熱源となっているのは、VC長野トライデンツに正式加入して2年目のリベロ古藤宏規だ。中学1年時に難病のネフローゼ症候群を発症し、「バレー人生の終わり」を覚悟した経験も。さまざまな試練と忍耐を超えた先に発する、その“声”に耳を傾ける。 文:大枝 史/編集:大枝 令 躍進を支えるムードメーカー会場を巻き込むサーブコール 古藤宏規は笑う。全てをのみ込んで、笑って、声を張る。 加入2年目のリベロ。今季、SVリーグでの出場は一度もない。 それでもタイムアウトが終わる時には、選手一人一人とタッチしてコートへ送り出す。チームが勝てば、全力でコートへ飛び出していく。 ©︎VC NAGANO TRIDENTS 「負けず嫌いなんで、自分が出ていようが出ていまいが負けるのは嫌い」 たとえコートに立てずとも、できることはある。「声」だ。ホームはもちろん、アウ... --- ### “赤馬の呼吸”藤川虎太朗&樋口叶 初采配の恩師に白星贈る - Published: 2025-02-18 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17583 「日本のひなた」宮崎で、半年ぶりに陽光が差し込んだ。AC長野パルセイロは2025年2月16日、J3リーグ開幕戦でテゲバジャーロ宮崎に1-0。新体制初勝利を挙げるとともに、昨季から数えて15試合ぶりの白星をもぎ取った。決勝点を演じたのは、ともに新加入のMF藤川虎太朗とMF樋口叶。ロアッソ熊本でも藤本主税監督と共闘した2人が、初采配の恩師に初白星を届けた。 文:田中 紘夢 半年ぶりのラインダンス不安を払拭する新体制初勝利 183日。――AC長野が勝利から遠ざかっていた日数だ。 2024年8月17日、J3リーグ第24節。ホームで宮崎を3-1と下して以降、半年間にわたってトンネルの中にいた。 勝利から遠ざかっていただけではない。藤本新監督を迎えた今季は、プレシーズンから悪戦苦闘。練習試合でアマチュアチームに大量失点することもあった。 指揮官からしても、一抹の不安はあったようだ。 試合に向けた取材の... --- ### 新天地で新境地を拓く長谷川雄志 両足キックで違いを示す - Published: 2025-02-14 - Modified: 2025-03-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17526 AC長野パルセイロは2月16日、2025シーズンのJ3リーグ開幕戦を迎える。藤本主税新監督のもと、8人の新戦力を加えて臨むシーズン。中でもJ1経験が豊富なMF藤川虎太朗とMF長谷川雄志は補強の目玉だ。徳島ヴォルティスから加入した長谷川は、左右両足のキックを武器に“新境地”を見出している。 文:田中 紘夢 本来はボランチで利き足は“両足”センターバック起用で幅を広げる 「あれだけ両足で自在にボールを蹴れる選手は、J1も含めてあまりいない」 そう長谷川を評するのは、新任の西山哲平スポーツダイレクターだ。 昨季まで大分トリニータに在籍し、2019年には長谷川の獲得に関与。鹿児島城西高で全国高校選手権に出場し、宮崎産業経営大で九州選抜にも選ばれた逸材に惚れ込んだ。 両足のキック精度が武器。利き足は右だが、かねてから左の練習も続ける中で、大学時代には左右遜色なく扱えるようになった。 PROFILE長... --- ### “90分間ボールが動き続ける”サッカーを 新生・長野がいざ初陣へ - Published: 2025-02-13 - Modified: 2025-02-13 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17414 2025年2月15日、明治安田J3リーグがいよいよ開幕する。12年目のJ3を戦うAC長野パルセイロは藤本主税新監督を招へいし、キャンプから攻守にアグレッシブなスタイルを築いてきた。16日にアウェイで行われるテゲバジャーロ宮崎との開幕戦を前に、現状の完成度などを検証していく。 文:田中 紘夢 人とボールが動き続けるサッカー「うまくなる」ことが大前提 「攻守をよりアグレッシブにしたい。もう1段階、もう2段階上げられる印象はあるので、徹底的にやりたい」 就任会見の際、藤本監督はそう口にしていた。 大枠は昨季と変わらない。攻守において足を止めず、アグレッシブにゴールへと向かうサッカー。鋭利なハイプレスからのショートカウンターは健在で、むしろ奪いに行く鋭さが増している。システムも同じ3バックのため、大きな違和感はない。 ただし、テイストは異なる。昨季のボール支配率は20チーム中19位。ボール保持に固... --- ### ブラジルの大地に根差す “パウリーニョ流スカウト”の全て - Published: 2025-02-12 - Modified: 2025-02-12 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17288 14年間にわたってJリーグでプレーし、2024年から松本山雅FCのブラジル在住スカウトとしてセカンドキャリアを踏み出したパウリーニョ氏。どんな選手が求められるかを熟知しており、その基準で作成した「パウロリスト」にDFチアゴサンタナをリストアップした。現地在住のブラジル人という強みを生かし、緻密な情報網からフィルタリング。その経緯を赤裸々に語ってもらった。 取材:大枝 令 Jリーグで活躍できる条件を熟知「流れた音楽のリズムで踊れ」 ――ブラジル在住のブラジル人スカウトを置くのはJリーグでも珍しい例だと思います。そのメリットをどう感じていますか? もしかしたら初めてのケースかもしれません。 日本で14年間プレーしてきた中で、いろんな外国籍選手や日本人選手、監督、サポートスタッフなどの意見を聞いてきました。 日本において価値のある行動や態度などを自分の中で吸収して、今はブラジル人選手を連れてくる... --- ### 「ガロンズ・ピザを召し上がれ」 齊藤優太と焼き上げる“極上の一枚” - Published: 2025-02-11 - Modified: 2025-02-11 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17205 笑顔と言葉でチームとファンを明るくする、長野ガロンズのミドルブロッカー(MB)齊藤優太。見せる笑顔はコートの中も外も変わらないが、その芯には「チームと自分を成長させたい」という渇望にあふれていた。数奇な巡り合わせでチームに加入して3シーズン。2月15-16日のホームゲーム・レーヴィス栃木戦を前に、その魅力に迫った。 文:原田 寛子/編集:大枝 令 明るいキャラクターの奥に秘めた成長を渇望するハングリー精神 「おいしいガロンズピザ、焼きます!」 ミドルブロッカー(MB)齊藤優太は、長野ガロンズを紹介する時いつもピザに例える。ファンやチームメイトの間では“おなじみのメニュー”だ。 「ファンの皆さんがピザの土台、ガロンズの選手はその上のトッピング。その時によってさまざまなピザができ上がる。みんなで大きくおいしいピザを作ろう!という心意気でやっている」 この言葉に、ファンもチームメイトも沸く。その... --- ### “ウォリ…ウォリ…”とにじり寄るマスコット ブレアーに直撃インタビュー - Published: 2025-02-10 - Modified: 2025-02-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17150 2025年2月某日、信州スポーツキングダム念願の企画が実現した。信州ブレイブウォリアーズのマスコットキャラクター「ブレアー」の直撃インタビューを敢行。2月2日の信州vs福岡戦でアルクマほか県内他クラブのマスコットが集結したイベントや、初のスタンプサイン会を振り返ってもらうとともに、ちょっぴり気になるあれこれを聞いた。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 ブレアーに一問一答謎に包まれたその生態に迫る 信州ブレイブウォリアーズを運営する、株式会社NAGANO SPIRITS。今井オフィス(本社)の応接室に通してもらって待っていると、ブレアーは自分で入口のドアを開け、横にスライドしながら入ってきた。 横歩きでインタビューの場ににじり寄るブレアー 普段見かけるホワイトリングではそこまで感じないが、いざ室内で間近で見るとその大きさに驚く。 「今日は朝から雪が降ったのでブレアーの機嫌がいいようです」 広報... --- ### 画竜点睛のシーズン “ハイアラート集団”への変貌を目指して - Published: 2025-02-07 - Modified: 2025-02-07 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/17075 「神は細部に宿る」という格言がある。ではそのディティールはいったい、どのように描き込めばいいのだろうか――。今季の松本山雅FCは早川知伸監督のもと、規律を根源にそれを実現しようとしている。ピッチ内外のルール設定と運用から緊張感を生み出し、隙のない組織へ。習慣化することで、結果を出す集団に変貌を遂げようとしている。 文:大枝 令 ルール設定から甘さを徹底排除「常に見ている」緊張関係を構築 「ルーズさの排除」 早川知伸監督のチーム構築はおそらく、この一言に集約される。あえて「排除」というワードを選んだのは、マネジメントが性悪説に立脚しているからだ。 人間はえてして、楽な方に流される。そこから生まれるルーズさが、命取りになる。 「やっぱり休みたがるというか、楽したがる部分はある。そこはずっと言い続けられればと思う」。指揮官は折に触れ、そんな言葉を口にする。だからこそ、「見る」必要がある。 例えば... --- ### 上田での今季ラストゲームも“おもてなし”の心で サクラサク日の再会を - Published: 2025-02-06 - Modified: 2025-02-06 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16974 地元から愛されるチームになるために――。2024-25シーズンのルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズは、ホームゲームにさまざまな改善を加えてきた。観戦体験の向上が狙いだ。そんなホームアリーナ・上田自然運動公園総合体育館での試合も、今季は次節がラスト。難敵相手にお膝元で白星を挙げ、“初代王者”への歩みを加速させたい。 文:大枝 令 ホームゲームの満足度向上を狙いアリーナ内外にさまざまな改善 「ホームゲームだからこそ自分たちももっと楽しんで、その空気感をお客さんにも楽しんでもらえるように頑張りたい」 前回ホームゲームのJA岐阜リオレーナ戦を終えた後、副キャプテンのリベロ貝塚穂(みのり)は力を込めた。その言葉が象徴するように、今季はコート内外で満足度向上に努めてきた。 まずはハード面から解きほぐしていく。 ホームゲーム7節のうち6節を行うメイン会場・上田自然運動公園総合体育館。Vリーグ仕様... --- ### “百折不撓の守護神”寺沢優太 W杯戦士にも背中を押され再びJの舞台へ - Published: 2025-02-06 - Modified: 2025-02-07 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16968 苦労人が再び這い上がってきた。岡谷市出身のGK寺沢優太は2021年、当時九州リーグの沖縄SVからJ3のAC長野パルセイロに加入。試合出場の機会はつかめず1年で契約満了となったが、今季はJFLのレイラック滋賀からJ3ガイナーレ鳥取に加わり、4年ぶりのJ復帰を果たした。31歳にして個人昇格を遂げた守護神には、“不屈の精神”が備わっている。 文:田中 紘夢 プロを目指すも相次ぐ契約満了AC長野でも「何も残せなかった」 「正直、もう上を目指すのはやめようという感覚はあった」 4年前にAC長野との契約が満了。Jリーグ合同トライアウトに参加したものの、オファーは届かず。念願のプロ生活が1年で終わり、寺沢は夢の舞台から遠ざかろうとしていた。 関東学院大学を卒業後に渡独し、当時ドイツ6部相当のヒラル・マロク・ベルグハイムに加入。異国で3シーズンを過ごしたのち、約半年の無所属期間を経て奈良クラブ(当時JFL... --- ### “Good Habits”の先にある栄光へ チームが描くプレーオフへの青写真は - Published: 2025-02-04 - Modified: 2025-02-04 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16929 B2リーグは全60試合中37試合を消化し、プレーオフ(PO)に向けた戦いが熾烈さを増してきた。2025年2月1-2日、東地区2位の信州ブレイブウォリアーズは西地区首位のライジングゼファー福岡とホームで対戦し、1勝1敗の痛み分け。上位チーム同士の対戦を終えた信州も東地区2位とPO出場圏内につけている。そうした中、勝久マイケル・ヘッドコーチ(HC)らチームはどんなマインドでゲームに向かっているのか。話を聞いた。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 群雄割拠で混戦状態のB2リーグ上位争いはさらに熾烈さを増す 「1年でのB1復帰」 今季の信州が見据える最終目標だ。ただ、先を見過ぎて足元をすくわれるのではなく、チームは日々の営みにフォーカスしている。まだ何も勝ち取ってはいない。 とはいえB2プレーオフの足音が少しずつ近付いており、どのようなレギュレーションで開催されるのかは一度整理しておく必要があるだろ... --- ### フルセットの激戦はもはや“十八番”か 2節連続の上位撃破で8位浮上 - Published: 2025-02-03 - Modified: 2025-02-04 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16810 フルセットはお手のもの――なのかもしれない。SVリーグ男子第14節。4位の東京グレートベアーズを迎えたVC長野トライデンツは、GAME2でセットカウント3-2の勝利をもぎ取った。2-0から連取されても浮き足立たず、これまでの成功体験を自信に変えて堂々とプレー。前日のGAME1で出た課題を見事に修正しての白星でもあり、確かな進歩を示す一勝となった。 取材:大枝 令、松元 麻希 「負ける気がしない」フルセット前日の反省も生かして圧巻の勝利 事態は風雲急を告げていた。 東京GBとの第14節GAME2。VC長野は2セットを先取しながらも、第3〜4セットを連続で失う。ただでさえ格上の相手で、今季の戦績は5戦5敗。「流れ」「勢い」というものが存在するのなら、確実にそれは相手に渡っていた。 しかし周囲の不安をよそに、選手たちは堂々としたものだった。 アウトサイドヒッター(OH)工藤有史が「それまでの内容... --- ### “信州ダービーの徒花”にあらず リーダーに変貌を遂げる大野佑哉 - Published: 2025-02-01 - Modified: 2025-02-01 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16758 2025年1月30日、AC長野パルセイロのゲームキャプテンとチームキャプテンが発表された。ゲームキャプテンには、昨季もキャプテンを務めた木曽町出身のMF三田尚希。そしてチームキャプテンには、阪南大時代以来となるDF大野佑哉が任命された。加入3年目の28歳。安定感を欠きがちだったかつての姿から脱却し、誇り高き獅子のリーダーとなれるか――。胸に秘めた思いに耳を傾ける。 文:田中 紘夢 メンタルを克服してキャプテンに布啓一郎氏の支えも成長に繋がる 「何かやらかしたかな... 」 第1次御殿場キャンプを終えた後の1月下旬。大野は練習前、藤本主税監督から呼び出しを受けた。 FW浮田健誠、MF忽那喬司とともに、クラブハウス内の個室へ。そこでゲームキャプテンに任命された。当初は何を言われるか不安もあったといい、副キャプテンの浮田も同じ気持ちだった。 ただし、予兆がなかったわけではない。 その数日前にも、... --- ### ミスを恐れずサーブで攻める 前半戦の最後でつかんだ成功体験 - Published: 2025-01-31 - Modified: 2025-01-31 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16633 リーグ戦折り返しの前節で、一つの手応えを得た。2025年1月25-26日のホームゲームで白星を挙げ、3連勝としたルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズ。前々節の首位決戦・ブレス浜松戦から黒星先行だったものの、「攻めのサーブ」も光って反転攻勢へ。現在は10勝4敗でファイナル圏内の3位につけるが、“初代王者”の座を争う熾烈な後半戦はアウェイも続く。タフなリーグをどう勝ち抜いていくのか――。 文:原田 寛子/編集:大枝 令 方針変更の効果が見えた前節強気のサーブで相手を翻弄 今シーズン、原秀治監督はあるチャレンジをしていた。 「ミスしてもいいから、攻めたサーブを打つように」 過去2シーズンは「サーブはミスをしないように」という指示だったが、それを真逆に変えた。 鮮明に打ち出した、攻めの姿勢。リーグファイナルに進出して初代王者の称号を得るには、厳しい局面の戦いを越えなければならない。さらなるレ... --- ### チームを知って己を知る エリエット・ドンリーに満ち満ちる自信 - Published: 2025-01-31 - Modified: 2025-01-31 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16709 何もかもが、昨季よりも成長している。プレーはもちろんのこと、会見場などで語る言葉からも力強さや自信を感じさせる。信州ブレイブウォリアーズに移籍して2年目を迎える、エリエット・ドンリー。信州の環境で戦術理解度を高めながら好パフォーマンスを発揮し続けている。日々成長を体現する28歳。2025年2月1-2日の次節ホーム・ライジングゼファー福岡戦を前に、その魅力と変化の要因に迫る。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 ”マイケルバスケ”の理解度が向上自信をつかんだ飛躍の2年目 穏やかで物静かな昨季の印象から、一変した。 加入1年目。そのイメージが、そのままコート内に表れていた。力強くプレーすることもあれば、勝久マイケル・ヘッドコーチ(HC)の緻密なバスケットボールを理解し切れず、迷っているシーンも多く見られた。 だが今季は違う。 ©︎星智徳 198cm91kgと恵まれた体格を生かした豪快なダンクや、力... --- ### 白尾秀人(上田西)×大島駿(佐久長聖)「長野県の高校サッカーがたどり着いた新地平」 - Published: 2025-01-30 - Modified: 2025-01-30 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16598 年末年始に行われた高校サッカーの全国大会で、東信勢が快挙を達成した。高校選手権は上田西、高校女子選手権は佐久長聖がともにベスト8進出。直近5年は初戦で敗退していただけに、その躍進ぶりは目覚ましい。快挙の裏側には何があったのか――。上田西の白尾秀人監督と佐久長聖の大島駿監督に、対談形式で話を聞いた。 取材:田中 紘夢/編集:大枝 令 コンディション調整から采配まで大会を通して紡いだストーリー 白尾 サッカーはリーグ戦で明確に順位付けされています。上田西は(高円宮杯U-18)長野県リーグ1部で3位に終わりましたけど、全国ではカテゴリーが上のチームに2勝できました。 初戦の2回戦で戦った徳島市立(プリンスリーグ四国2位)は、スタメンに地元の選手は4人だけで、それ以外は関西のチーム出身でした。そんな相手に県内出身の選手を中心に勝って、3回戦は関東の矢板中央(プリンスリーグ関東1部4位)。難しい組み... --- ### 熊本産のカスミソウ・山田航旗が体現する “名脇役の流儀”とは - Published: 2025-01-29 - Modified: 2025-01-31 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16488 ミドルブロッカー(MB)山田航旗は陰日向に咲く。決して目立った存在ではないかもしれないが、2024年12月以降は連続して出場機会を得ている。VC長野トライデンツの一員となって4シーズン目。持ち前の機動力を生かして攻守に貢献しており、クラブ初の6勝目に至る道のりを下支えしてきた。2月1-2日のホームゲーム・東京GB戦を前に、その魅力をときほぐしていく。 文:松元 麻希/編集:大枝 令 主役を引き立たせる堅実なプレー歴史的な白星にも大きく貢献 飄々とそこにいて、淡々と仕事をこなす。喜びの感情表現も、コート内では控えめだ。 ウルリック・ダールや工藤有史がバラやダリアなら、山田はさしずめカスミソウだろうか。決して目立たずとも、その存在なくして花束は成り立たない。 ウルリックが右から、工藤が左から強打を放つ。ローテーションによってはパイプも選択肢。それがチームの得点源であることは間違いないだろう。だ... --- ### 波田からロス五輪を射抜くため 絈野夏海が欲するのは“頂点”だけ - Published: 2025-01-27 - Modified: 2025-01-27 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16436 信州から羽ばたいた一人の女子バスケットボール選手が、世界を視野に日々を送っている。絈野(かせの)夏海。岐阜女子高時代はウインターカップで史上初の記録をマークし、2024年1月には当時高校生で唯一の日本代表候補に選ばれた。現在は東京医療保健大でプレーし、元日本代表HCの恩塚亨氏のもと力を蓄えている。その原点と深奥に迫った。 文:大枝 令 史上まれに見る激戦のインカレ2年連続の「銀メダル」に悔しさ 歴史に残る激戦を、コートの外から見守るしかできなかった。 2024年12月8日、代々木競技場第二体育館。全日本大学選手権(インカレ)女子決勝の東京医療保健大-白鷗大は両者譲らず、実に4度目のオーバータイムに突入していた。 自身はスタートで出場した。16点を挙げていたものの、第4クオーター残り5分46秒のドライブで左足を負傷。その10分間で大量リードを吐き出してオーバータイムに持ち込まれ、もつれにもつ... --- ### “Dynamic Football”体現 見え始めた藤本主税監督のカラーとは - Published: 2025-01-24 - Modified: 2025-01-24 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16403 巻き返しのシーズンが幕を開けた。昨季はJ3参入後最低の順位となる18位。クラブワースト記録の14試合未勝利のまま、暗いトンネルを抜け出せなかった。それを踏まえて今季は、藤本主税新監督を招へいしてリスタート。クラブとしては「土台づくりの1年」と捉えているが、J2昇格を目指すことに変わりはない。 文:田中 紘夢 前体制で築いたベースを継承攻守のアグレッシブさは不変 「皆さんも関西に5年住めば関西弁になると思う。5年もいれば好みのサッカーも似てくるし、僕の土台になっているのは間違いない」 藤本監督は昨季までの5年間、大木武監督率いるロアッソ熊本でコーチとヘッドコーチを務めた。師匠から受けた影響は大きく、いわゆる“大木イズム”を指導に織り交ぜている。 それは髙木理己前監督も同様。2011年から3年間、大木監督が率いる京都サンガF. C. でコーチとして指導していた。 つまりは2人の“大木チルドレン... --- ### 故郷・石川へ届ける思い 波佐間泰平はオールスターで”爪痕”を残す - Published: 2025-01-23 - Modified: 2025-01-23 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16356 「能登とともに。」をスローガンに掲げるSVリーグオールスターゲーム2024-25石川(1月25日-26日)に、VC長野トライデンツのミドルブロッカー(MB)波佐間泰平が選ばれた。リベロ(L)備一真とともに、リーグ推薦での出場。バレーボール人生の原点である故郷への思いを胸に、その舞台に臨む。 文:大枝 史/編集:大枝 令 「緊張」と「誇り」を胸に臨む故郷でオールスターの舞台へ 故郷で“ハレ”の舞台に立つ。 2年ぶり開催のSVリーグオールスターゲームは、能登半島地震・能登豪雨で被災した石川県への復興支援として、同県かほく市で行われる。 リーグ推薦で出場する波佐間にとっては故郷への凱旋。実家は金沢市で「少し揺れた程度だった」とはいうが、被災地への思いも乗せて華やかなコートに向かう。 「(石川県出身は)少ないので、誇りを持って楽しんできたい」 PROFILE波佐間 泰平(はざま たいへい) 199... --- ### サトタクNavigates バスケット・ラビリンス(6)「ウェイン・マーシャルの“真価”とは」 - Published: 2025-01-22 - Modified: 2025-01-22 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16324 バスケットボールは豪快で派手なプレーが目を引く一方、コート上の戦術面に目を向けると非常に繊細で難解でもある。信州ブレイブウォリアーズはどんなバスケットを目指していて、現在地はどこなのか――。2018年から3シーズン、勝久マイケルHCの元でプレーした佐藤託矢がナビゲートする。6回目はチームの大黒柱ウェイン・マーシャルについて、一見しても把握しづらい真価を解き明かす。 構成:芋川 史貴、大枝 令 「マイケルバスケ」を熟知する39歳指揮官が絶大な信頼を寄せる理由は ウェイン・マーシャル、チーム最年長39歳のセンター。彼がコートにいるのといないとではチームは大きく様変わりする。 211cm/130kgの巨体だが、派手なプレーがたくさん飛び出すわけではない。むしろその逆で、頭脳的なプレーを得意とし、スタッツに残らない貢献度が非常に高い。 ©︎星智徳 さらに勝久マイケル・ヘッドコーチ(HC)のバスケッ... --- ### “残り3分”を埋めるため 早川知伸監督が笛を吹く328日のマーチ - Published: 2025-01-21 - Modified: 2025-01-21 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16268 あと3分強、リードを守り切れず絶望の底に沈んだ。2024年12月7日、J2昇格プレーオフ決勝で敗れた松本山雅FC。チームは11人の新加入選手を加え、早川知伸新監督のもとで1カ月後に始動した。同じ思いをせず、笑って終わるためには何が必要なのか――。松本市内などでのトレーニング期間を経て、“早川流”のチーム作りの輪郭が見え始めてきた。 文:大枝 令 “2024. 12. 7”の失意からリスタート突き詰めるべきファクターは何か 「なぜクリアが短くなったのか」「なぜボールに行かなかったのか」 92分45秒に食らった同点弾。プレーに関与した選手たちはそれぞれ、松本山雅の未来がかき消えた失点を引きずっていた。周囲が想像している以上に、長く。 ただし、その瞬間「だけ」に問題があったわけでは決してない。そこに至るまでのリーグ戦38試合+プレーオフ準決勝の積み重ね。さらに分解すれば、日々のトレーニングの積み... --- ### 三叉の槍が天を衝く WD名古屋との死闘を制して“歴史的一勝” - Published: 2025-01-19 - Modified: 2025-01-19 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16150 膝をつきそうな局面は何度もあった。幾度となく絶望の淵に立たされた。それでも臆することなく立ち向かい、激戦の果てに大勝利をもぎ取った。SVリーグ男子第13節GAME1。後半戦スタートとなったVC長野トライデンツは4連勝中の2位・WD名古屋にフルセットで金星。心技体すべての要素が噛み合い、格上のホームで番狂わせに至った。 文:大枝 令 後半戦スタートの試合で劇的白星確かな自信を得た意義深い一勝 身がすくむような死闘の中で、工藤有史は不敵に笑っていた。 25-24。本来なら15点先取の最終セットで、実に10回目のマッチポイントを迎えた局面だ。 「ここで決めたらおいしいな」 サーバー工藤の脳裏にそんな考えがよぎり、思わず口角が上がった。そしてこの日何度も相手を崩してきたように、強烈なジャンプサーブでレシーブを大きく狂わせる。 ブレイクチャンス。セッター(S)早坂心之介が選んだのは左サイドのアウトサ... --- ### 過去最多タイの5勝でターン 後半戦は未到の領域にチャレンジ - Published: 2025-01-17 - Modified: 2025-01-17 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16097 未到の領域へと足を踏み入れていく、勝負の後半戦だ。SVリーグ男子のVC長野トライデンツは全44試合のうち22試合を終え、5勝17敗で9位となっている。昨季は2勝、過去最多はシーズン5勝――という戦績を考慮すれば、現状でも「大健闘」と言える数字だろう。前半戦をデータとともに振り返りながら、より厳しさを増すであろう後半戦を展望していく。 文:大枝 史/編集:大枝 令 前半戦で積み上げた最多タイ5勝チームは「まだまだ」と意欲的 「選手もスタッフも、前半戦の『5勝』は満足していない。厳しいことを言うともっといけた」 VC長野トライデンツの川村慎二監督は前半戦を振り返り、まずそう口にした。22試合を終えて5勝17敗。勝利数は昨年の2勝を既に越え、過去在籍したV1時代の最多勝利数に並んでもなお――だ。 “開幕サプライズ”となった第1節。ジェイテクトSTINGS愛知戦で早くも初白星を挙げ、好スタートを切... --- ### 上田西に“オール長野”のバックアップ 7年ぶり全国ベスト8を後押し - Published: 2025-01-17 - Modified: 2025-01-17 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16053 第103回全国高校サッカー選手権大会でベスト8の成績を残した上田西。7年前のベスト4にはあと一歩及ばなかったが、全国の強豪に伍して快進撃を遂げた。選手、スタッフ、学校、保護者をはじめとする関係者の努力はもちろん、その背景には有形無形の支えが数多く存在する。今回は「オール長野」態勢で臨んだ躍進の裏側にフォーカスしたい。 文:田中 紘夢/編集:大枝 令 “イナイレ”監督から色紙の寄贈人気YouTuberも激励に駆けつける 「長野県全体で戦おうと思っていた」 就任9年目の白尾秀人監督は、初戦を終えた後にそう話していた。 ベンチに飾られた一枚の色紙がある。人気サッカーアニメ「イナズマイレブン」の監督を務めた宮尾佳和氏から贈られたものだ。 同氏は長野市出身。過去にはAC長野パルセイロのマスコットであるライオーもデザインした。今回は長野県代表を応援すべく、白尾監督と4選手のイラストを制作。キャプテンの... --- ### 東地区3位から浮上を狙う “B2優勝&B1昇格”に向けた後半戦のカギは - Published: 2025-01-15 - Modified: 2025-01-15 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/16027 信州ブレイブウォリアーズはB2リーグのレギュラーシーズン60試合の半分を消化した。これまで32試合を行い、21勝11敗で東地区3位。2025年1月18-19日のオールスターゲームに合わせて、バイウィークに突入する。スタープレーヤーを含む新加入選手が合流し、リスタートしながらB1復帰を目指すシーズン。これまでの戦いを振り返りながら、バイウィーク明けの後半戦を展望する。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 新加入6人含めて再構築のシーズン一進一退の中でも徐々に成長 今季は2019-20シーズン以来となるB2に戦いの場を移し、「B2優勝&B1昇格」を目標に掲げて取り組んでいる。 改めてチーム編成から昨季からのメンバーは #3 エリエット・ドンリー(2)#4 小玉太智(2)#11 石川海斗(3)※2018-19シーズンも所属#12 栗原ルイス(7)#31 三ツ井利也(9)#46 生原秀将(3)#50 ... --- ### 安曇野から飛躍したヒロイン 山雅L U-15出身の弦間結月が全国頂点 - Published: 2025-01-14 - Modified: 2025-01-14 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/15954 ノエスタの真ん中で、頂点からの絶景を堪能した。松本山雅FCレディースU-15から藤枝順心高(静岡)に進んだFW弦間結月が、全国高校女子サッカー選手権で5試合に先発出場。チームはいずれも史上初となる3連覇、8度目の優勝、そして夏冬5大会連続制覇と前人未到の偉業を達成した。自身は3年生最後の大会で初めて全国舞台を踏み、8ゴールで得点王。飛躍に至る軌跡をたどった。 文:大枝 令写真:長野県高校サッカーCLIMAX 最前線から攻守ともに存在感決勝でも3ゴールに絡む活躍 2025年1月12日、ノエビアスタジアム神戸。神村学園(鹿児島)との決勝に臨んだ藤枝順心の先発に、FW弦間結月がその名を連ねた。 攻守両面で、その存在感は大きかった。1月5日に行われた佐久長聖との準々決勝は、ボールを動かす相手のビルドアップを巧みに制限する。守備の起点として機能してきた。 「ファーストディフェンダーをまずチームとして... --- ### “気迫で上回る者がゲームを制す” 須坂に轟く臥竜の雄叫び - Published: 2025-01-13 - Modified: 2025-01-13 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/15799 気迫がどれだけ重要か――が改めてクローズアップされる、激戦の2日間だった。新年最初の試合となった、長野ガロンズのVリーグ男子東地区第10節。主力2人を欠いた状態でホームの須坂市市民体育館に迎えたのは、8連敗中で何としても連敗を止めたい千葉ゼルバ。勝ちへの執念から生まれた気迫がぶつかり合い、GAME2でホームに歓喜をもたらした。 文:原田 寛子/編集:大枝 令 主力2人欠場でもベテランら奮起強気のプレーでチームを牽引 臥竜の雄叫びが体育館に響いた。 2025年1月5日。長野ガロンズは、千葉ゼルバとのGAME2を3-1で制す。昨季は一度も勝てなかった相手から、3勝1敗と勝ち越しをつかみ取った。 力強く拳を突き上げる小林哲也。笑顔でコートを駆ける高井大輝。 今季は2枚替えで登場するケースの多い2人が、チームを奮起させて勝利に導いた。 「(キャプテンのOH)酒井(駿)も含め、キャリアとポテンシャル... --- ### 年末年始の高校サッカー 躍進の長野県代表を追った3,788kmの旅路 - Published: 2025-01-10 - Modified: 2025-01-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/15806 年末年始の風物詩を、とことん追いかけた。首都圏の1都3県で開催される高校サッカー選手権と、兵庫県で行われる高校女子サッカー選手権。地上波でも放映される注目度の高い大会で、会場にも数多くメディアが詰め掛ける。とはいえさすがに、千葉-兵庫間を1日刻みで3往復した記者はさすがにいないのではないだろうか――筆者以外は。 文:田中 紘夢 8日間で関東⇄関西を自走3往復稚内-那覇間を超える計3,788km うれしい悲鳴だった。 高校選手権は上田西、高校女子選手権は佐久長聖がいずれもベスト8に進出した。2017年にも上田西がベスト4で女子の松商学園がベスト8に入っており、これはともに長野県勢の過去最高成績。今回はそれに次ぐ7年ぶりの快挙だった。直近5年間は初戦で敗退していたことを加味すれば、その躍進ぶりは目覚ましい。 大会スケジュールは下記の通り。元日を除けば毎日試合があり、筆者はそのすべてを取材した。... --- ### 「夢を見て、夢を叶えて、夢になる」 “金髪のシンデレラ”山崎玲緒 - Published: 2025-01-09 - Modified: 2025-01-09 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/15734 練習生から契約を勝ち取った山崎玲緒が、その存在価値を示した。1月4-5日に行われたB2リーグ第16節・福島ファイヤーボンズ戦。石川海斗、生原秀将、ペリン・ビュフォードらゲームメイカーを欠く中、スタメンガードとして目覚ましい活躍を見せた。シーズン当初はエントリー外だった山崎だが、急きょ訪れた緊急事態をチャンスと捉えて連勝に貢献。その道筋をたどる。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 練習生からスタメンに昇格夢見たチャンスを掴んだ4試合 「シーズン終盤には試合に絡めるようになりたいと思って、準備していた。(この時期に)スタートで出ることまでは正直想像していなかった」 2025年1月4日。福島戦GAME1の試合後会見で、山崎はそう口にした。信州に来て自身2度目の会見場。その表情からは以前よりも自信が垣間見えた。 主力ガード陣の欠場に伴い、2024年12月28日の前節・バンビシャス奈良戦からスタメン起... --- ### 「殴られたら殴り返せ」 ストレート8連敗の苦境に樋口裕希がゲキ - Published: 2025-01-08 - Modified: 2025-01-08 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/15650 セット数にすると、実に24連続。それだけの数をVC長野トライデンツは落としてきた。「いい形になっていた」「機能はしていた」という声がチームから出るように、一方的に圧倒されたセットは比較的少ない。アップセットを起こせそうな試合もあった。それでも現実は――8連敗。”惜しい”を”勝てる”に変えるために、いま何が必要か。1月11-12日に控える2025年最初のホームゲーム・東レ静岡戦を前に、樋口裕希の言葉に耳を傾ける。 文:大枝 史/編集:大枝 令 格上との連戦でトンネルの中へ20点以降の「勝負どころ」に壁 「僕らがいいチームに一矢報いるためには、トゲトゲした荒いチームじゃないと勝てないと思う」 2025年1月5日、愛知県稲沢市のエントリオ。SVリーグ第11節・WD名古屋戦のGAME2でストレート負けした試合後、アウトサイドヒッター(OH)樋口裕希は険しい表情でそう強調した。 第7節にヴォレアス北... --- ### “新春”ブレイブウォリアーズ ブースターが作る信州の応援カルチャー - Published: 2025-01-07 - Modified: 2025-01-07 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/15596 新春のホワイトリングは、「書き初め」がずらりと並んで「勝ち初め」となった。信州ブレイブウォリアーズのブースターの一人が考案し、じわりと広がった取り組み。Bリーグ公式にも取り上げられた書き初めを、始めたきっかけや理由は何か。新春カルチャーの真相に迫りながら、ブースターが作り出すアリーナ空間に焦点を当てる。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 会場いっぱいに広がる書き初め仕掛け人から伝わる信州愛 「みんなで楽しいこと、思いついたことをやりたい」 そう語るのは、ブースター歴8年目の田中裕二郎さん。とある取り組みの仕掛け人だ。 2年前の2023年1月1日。Bリーグの公式X(旧Twitter)アカウントが、とある動画をアップした。 https://twitter. com/yuujirock1987/status/1855966658818605346 選手の名前だけでなく、チーム名や選手の名前をもじっ... --- ### 「熱い試合で冬を乗り切りたい」 年男の常田将志は“一皮むける” - Published: 2025-01-03 - Modified: 2025-02-20 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/14628 人懐こい笑みと鋭いスパイク。その両面性をコートで見せるのが、長野ガロンズのオポジット(OP)常田将志だ。Vリーグ男子で得点ランキング4位となる176点をマークしており、得点源としてチームの躍進を支える。「仲間への思い」「地元愛」そして「プレーオフ出場」という、3つの思いを胸に奮闘する。チームは東地区3位につけており、1月4-5日から2025年の試合がスタート。今年で24歳を迎える年男が、巳年を迎えて一皮むけた姿を見せる。 取材・文:原田 寛子/編集:大枝 令 チームが繋いだボールを託されるアタック決定率で応える覚悟 第5節までの10試合を終え、得点数はチームトップの176得点。リーグの得点数ランキングでも4位に食い込む奮闘を見せている。常田将志は「うれしい結果ではある」という前置きしつつも、「アタック決定率が順位(ランキング)に載ってきていない」と悔しさをにじませる。 自身が指摘するアタッ... --- ### 2025新春・年男の邂逅(2)狩野富成(信州BW)×稲葉柊斗(ボアルース長野) - Published: 2025-01-02 - Modified: 2025-01-02 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/14198 2025年、新たな年を迎えた。信州スポーツキングダムは引き続き、新たなチャレンジを続けていく。その一環として、巳年生まれの年男を引き合わせての対談を企画。競技は違えど、アスリートとして相通じるものがあれば、地域に活力を与えるという存在意義も同じだ。第2弾はボアルース長野の稲葉柊斗が、信州ブレイブウォリアーズの練習を訪問。バスケットボール&フットサルの対決をしつつ、期待の日本人ビッグマン狩野富成と対談した。 取材:大枝 令/編集:芋川 史貴 https://youtu. be/_fgz87Zq4LM 長野県での生活も互いに1年目共通点も多い競技特性と背景 ――本日はよろしくお願いします。今回は「年男対談」となりますが、そもそも年男というものはご存知でしょうか? 狩野 えっ、わかんないっす(笑)。 稲葉 あー、ちょっと僕も... (笑)。どういうことですかね? ――「干支」ってわかります?(笑... --- ### 2025新春・年男の邂逅(1)樋口大輝(松本山雅)×工藤有史(VC長野) - Published: 2025-01-01 - Modified: 2025-01-01 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/14234 2025年、新たな年を迎えた。信州スポーツキングダムは引き続き、新たなチャレンジを続けていく。その一環として、巳年生まれの年男を引き合わせての対談を企画。競技は違えど、アスリートとして相通じるものもあれば、地域に活力を与えるという存在意義も同じだ。第1弾は松本山雅FCのサイドバック樋口大輝が、VC長野トライデンツの練習会場を訪問。バレーボール体験をしつつ、若きアウトサイドヒッター工藤有史と対談した。 取材・構成:大枝 令 https://youtu. be/r_nwG5knSX8 意外にもバレーに詳しかった樋口工藤は山雅のホーム戦を経験済み ――本日はよろしくお願いします。お互いのチームの存在や状況は知っていますか? 樋口 耳にしたことはあるし、存在自体は知っていました。でも、どこで試合をやっているのか、リーグはどういうカテゴリなのか... とかは全く知らなかったです。 工藤 僕は(サンプ... --- ### 国内最高峰WEリーグを8位ターン 粘り強く勝ち点積んで“進歩”示す - Published: 2024-12-30 - Modified: 2024-12-30 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/14120 「前進」を示す前半戦だった。AC長野パルセイロ・レディースはWEリーグの前半戦を終え、12チーム中8位で折り返した。昨季の11位フィニッシュを踏まえれば、少なからず進歩の形跡が見える。リーグは約3カ月のウインターブレイクを挟んで後半戦へ。今回は2024年の締めくくりとして、前半戦を終えての収穫と課題を探る。 文:田中 紘夢 攻守に手応えを得た前半戦“3強”相手にも食らいつく 「選手たちは何かしらの手応えを感じていると思う」 廣瀬龍監督が就任して2シーズン目。昨季はWEリーグ参入後ワーストの11位に終わり、今季はプレシーズンからより一層の“厳しさ”を課す。攻守にアグレッシブなスタイルを色濃くし、それが通用する試合は増えてきた。 前半戦を終えて4勝2分5敗。敗れた5試合のうち4試合は1点差で、「完敗」という試合は少ない。果敢なハイプレスとカウンターが機能すれば、ゴール前の守備にも粘り強さが出て... --- ### “オリンピアン”成田郁久美コーチの視線が紡ぐ 若きチームの未来図 - Published: 2024-12-28 - Modified: 2024-12-28 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/14203 かつてのオリンピアンが信州に降り立った。成田(旧姓・大懸)郁久美コーチ。日の丸を背負い、笑顔でコートを駆け回った姿を覚えている人も多いのではないだろうか。アトランタ、アテネと2度の五輪を選手として経験した指導者が、今季は信州ブリリアントアリーズのコーチに就任。その経験をフルに生かし、“初代王者”に導く一翼を担う。 取材:原田 寛子/編集:大枝 令 住み慣れた北の大地から信州へ後押ししたのは長野との「縁」 ――信州ブリリアントアリーズに加入された経緯と、加入前のアリーズの印象を教えてください。 アルテミス北海道を辞めた時に、当時ブリリアントアリーズのGMを務めていた方からお声がけいただきました。アルテミスを退団して割とすぐだったので、タイミング的にもよかったと思います。 チームとしてブリリアントアリーズのことは知っていましたが、所属リーグが違ったのでアルテミスとの対戦もなく、詳細は分かりませ... --- ### 2024年“バレー納め” 満員のホームで備一真が拾うボールと白星 - Published: 2024-12-27 - Modified: 2024-12-27 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/14274 2024年12月28-29日、ことぶきアリーナ千曲でVC長野トライデンツの年内ラストゲームが行われる。東京グレートベアーズを迎えるこの一戦はクラブとしても集客に力を入れており、2日間とも前売チケットは完売。観客が多く訪れるアリーナで白星を挙げ、笑顔で2024年を終えられるか。所属3シーズン目となるリベロ(L)備一真が、チームの現在地を解説しながらリベンジへの思いを語る。 取材:松元 麻希/編集:大枝 史 想定以上に好調なシーズン序盤チームの「若さ」は諸刃の剣か シーズンの出足は非常に好調だった。アウェイの開幕節GAME2、STINGS愛知を3-1で下す“サプライズ”を演じてみせた。 相手はオポジット(OP)宮浦健人、ミドルブロッカー(MB)髙橋健太郎、セッター(S)関田誠大といったパリ五輪の日本代表選手に加えて、アメリカ代表のアウトサイドヒッター(OH)トリー・デファルコを擁する強豪。そし... --- ### 昇竜へ進化する第一歩 異次元マスコット・ガロゴンは“見ていた” - Published: 2024-12-26 - Modified: 2024-12-26 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/13856 神出鬼没の異次元マスコット・ガロゴン。先日までは長野県庁の一角に隠棲していたものの、12月に地元・須坂に戻ったという一報が関係筋から編集部にもたらされた。そこで今回はガロゴンの居場所を突き止め、クラブ事務所でインタビューを敢行。V3リーグ準優勝という飛躍から始まった2024年の長野ガロンズは、どんな1年を過ごしたのか――。ちょうど辰年で「年マスコット」でもあったガロゴンに、おそるおそる取材を試みた。 取材:原田 寛子/編集:大枝 令 V3準優勝&新Vで初の6連勝飛躍に向けて助走した辰年 ――ヤバめのモンスターにエンカウントしたような登場の仕方ですね... 「いきなりおそいかかってきた!」みたいな。不意打ちにはなりましたが、話は聞かせてもらいたいです。2024年のガロンズを振り返ってください。 今年は僕たちの年だったから、選手もスタッフもみ〜んな頑張っていたよ!だから初めて6連勝もできたんだ... --- ### 冷静沈着なスナイパー アキ・チェンバースが見せた“隠れた一面”とは - Published: 2024-12-25 - Modified: 2024-12-25 - URL: https://shinshu-sports.jp/articles/13993 会場のボルテージが上がれば上がるほど、反比例するかのようにアキ・チェンバースの表情はより冷静に、より無表情へと近付く。決して大きく、派手に目立つことはない。何があっても淡々とタスクを遂行し、冷静沈着な“3&D”としてチームを影から支えている。信州ブレイブウォリアーズが迎えた、12月21-22日の富山グラウジーズ戦。チェンバースのプレーを検証していくと、そこに隠れた「とある一面」も垣間見えてきた。 文:芋川 史貴/編集:大枝 令 フリースローのみで8得点際立つ「冷静さ」と「正確さ」 12月21日-22日、ホワイトリングで行われた富山グラウジーズとの第14節。信州ブレイブウォリアーズはペリン・ビュフォード、栗原ルイス、生原秀将を欠く中、東地区同士で上位チームとの試合に臨んだ。 GAME1で92-96、GAME2が96-89と1勝1敗。ただ、2日間を通してチーム全体でステップアップしようとする姿... --- --- ## チーム ### AC長野パルセイロ・レディース - Published: 2024-08-29 - Modified: 2024-09-04 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/parceiro-ladies チーム紹介 team 大原学園系列の専門学校が保有するチーム「大原学園JaSRA女子サッカークラブ」として2000年に設立されたのが起源。03〜09年は日本女子リーグに所属していた。09年シーズン終了後、AC長野パルセイロの女子チームとして移管された。長野県は全域から力のある女子選手が輩出されており、その受け皿としても機能。なでしこリーグ2部を経て、21年からは新設されたWEリーグで戦う。 結成年1990年代表者今村 俊明リーグSOMPO WEリーグ監督廣瀬 龍ホームタウン長野市、須坂市、中野市、飯山市、千曲市、佐久市ほか北信10町村クラブカラーオレンジ --- ### 信州Re:N - Published: 2024-08-28 - Modified: 2024-09-04 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/shinshu-ren チーム紹介 team オートバイの「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)を年間のターゲットとする。運営母体の一般社団法人信州活性プロジェクトを引き継いで2024年、「Team長野」の名称で活動していたメンバーを中心に名称変更。1年目から鈴鹿8耐で念願の完走を果たした。ワークスチームとは異なり、有志が集う「プライベーター」。本業の傍ら、尽きせぬ情熱をエンジンに突き進む。SNSなどを活用したユニークな取り組みも、界隈では注目を集めている。 創立年2024年代表吉井 勝行クラスJSB1000監督-ホームタウン-チームカラー青/赤/白 --- ### 長野GaRons - Published: 2024-08-28 - Modified: 2024-09-05 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/garons チーム紹介 team 臥竜の里から飛躍を期す。起源は1974年創部の富士通グループ長野(F長野)。2015年にVリーグ参戦に向けた動きを本格化し、16年にVチャレンジリーグⅡに参戦した。リーグ再編に伴ってV2→V3と戦いの場を移し、2024-25シーズンからの新リーグではライセンス要件を満たしてVリーグ(東地区)に挑戦。チーム名の由来は、須坂が誇る桜の名所・臥竜公園にちなむ。エンブレムの赤い龍は、よく見ると“G”の形。 創立年2015年代表者韮﨑 昌彦リーグVリーグ男子 東地区監督篠崎 寛ホームタウン須坂市チームカラー青 --- ### ボアルース長野 - Published: 2024-08-28 - Modified: 2024-09-05 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/boaluz チーム紹介 team 長野を照らす“善き(BOA)光(LUZ)”。スピーディー&テクニカルなフットサルの魅力を伝えていくと同時に、中学サッカー部の地域移行に際して受け皿となるなど裾野を下支えする。2018年、新設されたF2リーグに参入。F2初代チャンピオンに輝いた上、F1との入れ替え戦も制して国内最高峰リーグに昇格した。19-20シーズンから3季はF1に食い下がったものの、23-24シーズンはF2から出直す。 結成年2011年代表者若林 順平リーグF2リーグ監督山蔦 一弘ホームタウン長野市クラブカラー赤 --- ### DIGXS(ディグス) - Published: 2024-08-28 - Modified: 2024-10-23 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/digxs チーム紹介 team 都市(アーバン)型のスポーツ団体/個人が集結し、「信州のワクワクをDIGする(掘り起こす)」プロジェクト。一般社団法人アーバンスポーツ信州が運営する。パリ五輪種目の3×3、ブレイキン、スケートボードのほか、パルクール、ダブルダッチ、スラックライン、ケンダマ、eスポーツなど多種多様なアーバンスポーツが参画し、イベント開催などを通じて裾野の広がりを狙う。全体的にCOOL。 創立年2023年代表平林 巧造リーグ-監督-ホームタウン-チームカラー黒/黄/白 --- ### 信濃グランセローズ - Published: 2024-08-28 - Modified: 2024-09-09 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/grandserows チーム紹介 team 長野県内の中で最も早期に「プロスポーツ」として産声を上げた。2006年に創設し、翌07年に新規スタートの北信越BCリーグに参戦。中野市に練習拠点を構えるものの、「長野県民球団」と称する通り、県内各地をくまなく回って試合を行う。NPBドラフトには08年に育成選手としてロッテに指名された鈴江彬を皮切りに、09年は高田周平(阪神)、星野真澄(巨人)が育成枠でNPBに羽ばたいた。 創立年2006年代表者竹内 羊一リーグルートインBCリーグ監督柳沢 裕一ホームタウン-クラブカラー赤 --- ### 信州ブリリアントアリーズ - Published: 2024-08-21 - Modified: 2024-09-05 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/route-inn チーム紹介 team ルートインホテルズの女子バレーボール部として2017年に発足。県内の有力選手にとって大学卒業後の受け皿になれるように――という思いが発端の一つとなった。バレーボールをこよなく愛する社員が部に集まり、パワフルにプロジェクトを進めている。2024年に名称変更。企業がスポーツ部を保有するメリットをあえて使わず、「ルートインホテルズ」から「信州」に変えて地域へのアプローチを強めている。 結成年2017年代表者永山 泰樹リーグVリーグ女子監督原 秀治ホームタウン上田市チームカラーピンク --- ### VC長野トライデンツ - Published: 2024-07-24 - Modified: 2024-09-04 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/vcnagano チーム紹介 team 実業団チームが多いバレーボールのトップリーグの中で、異彩を放つ市民クラブ。南信地方のバレーボール経験者有志らが集まり、2008年に設立した。15-16シーズンに参入初年度のVチャレンジリーグⅡで優勝し、16-17シーズンからVチャレンジリーグⅠに参戦した。18年に新リーグ構成となり、国内最高峰のV1参戦。以降は苦戦が続いたが、V1に食い下がりながら2024-25シーズンからは新SVリーグで戦う。 創立年2008年代表者大矢 芳弘リーグ大同生命 SVリーグ監督川村 慎二ホームタウン南箕輪村、松本市、下諏訪町クラブカラー燕脂 --- ### 信州ブレイブウォリアーズ - Published: 2024-07-22 - Modified: 2024-10-10 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/b-warriors チーム紹介 team 北信地方の有志が集まってプロジェクトがスタートし、2011-12シーズンからbjリーグ(当時)に参入。潮目が変わったのは18-19シーズン。勝久マイケル・ヘッドコーチ(HC)が就任し、1年目でB2優勝。19-20シーズンにはB1ライセンスを取得して昇格した。日本代表のジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)は勝久HCの薫陶を受けて飛躍。パリ五輪に出場した渡邉飛勇も、「バスケの大学院」とコメントしている。 結成年2011年代表者木戸 康行リーグりそなグループ B2リーグヘッドコーチ勝久 マイケルホームタウン長野市クラブカラー紺青/銀/黄 --- ### AC長野パルセイロ - Published: 2024-07-22 - Modified: 2024-09-04 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/parceiro チーム紹介 team かつては北信地方の社会人選手がプレーした「長野エルザSC」。2011年のJFLは2位で成績上のJリーグ昇格要件は満たしていたものの、スタジアムの基準を満たせずJ2参入ならず。14年から新設されたJ3に加わり、同年はJ2・J3入れ替え戦まで進んだがカマタマーレ讃岐に敗れて昇格を逃した。20年も終盤まで2位につけていたが、最終節で3位となりJ3残留。千尋の谷から、「あと一歩」の差を埋めるべく日々奮闘する。 創立年1990年代表今村 俊明リーグ明治安田J3リーグ監督髙木 理己ホームタウン長野市、須坂市、中野市、飯山市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、山ノ内町、木島平村、野沢温泉村、信濃町、飯綱町、小川村、栄村、佐久市クラブカラーオレンジ --- ### 松本山雅FC - Published: 2024-07-22 - Modified: 2025-04-11 - URL: https://shinshu-sports.jp/teams/yamaga チーム紹介 team 熱狂的なサポーターに支えられて急成長した、全国的にも稀有な市民クラブ。JFL時代の2011年には元日本代表DF松田直樹さんが移籍して大きな話題を集めたが、同年に急逝。12年からJリーグに参戦しており、15年と19年にはJ1を経験した。19年にはホームのサンプロ アルウィンでイニエスタ擁するヴィッセル神戸、フェルナンドトーレス擁する鳥栖を破った。「松本、俺の誇り」。 創立年1965年代表小澤 修一リーグ明治安田J3リーグ監督早川 知伸ホームタウン松本市、塩尻市、山形村、安曇野市、大町市、池田町、生坂村、箕輪町、朝日村、高森町、麻績村クラブカラー緑 --- ---