ホームで迎える開幕戦 信州BWはブレないスタイルでBプレミア初陣へ

初陣へのカウントダウンは、ラストコールに入った。今季から新設されたバスケットボール国内最高峰のBプレミア。信州ブレイブウォリアーズは2026年9月26日にホームのホワイトリング(長野市)で富山グラウジーズとの開幕戦に臨む。開幕戦を2日後に控えた9月24日、チームはホワイトリングで調整。選手たちは、ゲーム仕様となったメインコートで本番さながらの強度で汗を流した。今季はアップテンポを掲げる信州にとって、昨季はB1屈指のハイペースを誇った富山との対戦は試金石となる。自分たちのスタイルを貫き、新たな舞台での初戦を勝利で飾ることができるか――。
文:芋川 史貴
KINGDOM パートナー
スタイルが似る富山との初戦
アップテンポで押し切れるか
「Bプレミア最初の試合をホームで戦える。環境も変わっているのでスペシャルな試合。ブースターのみなさんと会えることを楽しみにしているし、特別な思いがある」
在籍4季目のエリエット・ドンリーは興奮気味に話す。

鼻息の荒さは、チーム全体からも感じる。試合会場となるホワイトリングでの練習は熱を帯び、今季から指揮を取るジャッド・フラベル・ヘッドコーチ(HC)も「ようやくプレーできる時が来たことを本当に楽しみにしている」と意気込み十分だ。

開幕戦で当たる富山について、ドンリーは「本当にフィジカルにやってくるチームだし、ペースも速い。(今季の)僕らに似ているチームだと思う。大事な局面でしっかり止めることを意識していく」と強調する。
「ポゼッション(攻撃回数)が多い展開になるかもしれない。特に外国籍選手は得点源として大きな役割を担っているが、日本人選手たちも非常にフィジカルなプレーをしてくる」とフラベルHC。「最初は緊張や高揚感もあるだろうが、それが落ち着けば、素晴らしい試合になると思う」と展望する。

富山は昨季、1試合での平均ポゼッション数がB1で2番目に多い76.2回。1ポゼッションあたりの得点力が低かったため、レギュラーシーズンは西地区13チーム中12チームに終わったが、アップテンポのスタイルで勢いに乗ってしまえば脅威が増す。
キャプテンの古川孝敏は「ブレてしまうと次につながらない」と話し、戦い方が似る富山に対しても、今季に向けたチームづくりで力を入れてきたスタイルを貫く重要性を説く。

“矛”と“矛”がぶつかり合う展開が想定される試合で、どう力を出すか。シーズン全体にも影響を与える重要な一戦になる。
KINGDOM パートナー
ブースターも待ちわびる舞台
「楽しんでもらいたい」と古川
バスケットボールでは第1クオーター(Q)と第3Qの入りが重要視されている。それは、試合への闘争心、つまり「エナジー」が求められるからだ。試合開始直後とハーフタイム明けの出だしで「エナジー」が不足してしまえば、大差を付けられることもある。

加えて、第3Qはハーフタイムで相手が施してくる修正にも対応しなければならない。相手の狙いを消しつつ、自分たちが目指すべきスタイルを見失わない。古川が指摘する“スタイルを貫く重要性”は、そこにある

「40分間通して戦い続けなければいけない。その中で自分たちがブレてしまう部分があったり、やらなければいけないところに対してフォーカスしきれなかったりすると、自分たちで自分たちの首を絞めてしまう」
相手に合わせるより先に、まず自分たちの軸を固める。古川はその順序を強調する。
「自分たちがやるべきことをやり切ることが大前提。その中で相手に対してアジャストしていくことが入ってくる。(シーズンが)60試合続いていく中で、『自分たちがどうしなきゃいけないのか』という部分がブレてしまうと次につながらない。そこをしっかりと修正しながら開幕に向けて準備している」

信州が掲げるスタイルは、相手が嫌がるようなフィジカルでの圧力。速い展開のバスケット。思い切りの良いシュート。それらが「自分たちがやらなきゃいけないこと」であり、古川は「100%コート上で発揮できるかが大事になってくる」と力を込める。

信州ブースターにとっても、待ちに待った開幕だ。
古川はブースターに向け、「しっかりと自分たちのバスケットを見て楽しんでもらいたい。勝つことにはこだわらないといけないが、『来てよかったな』と思ってもらえるように、どんな時でも自分たちのバスケットを信じて、コートで全力で戦い続けたい。ベンチにいる選手やスタッフも含めて全員でそういったバスケットを体現することが大事」とメッセージを送る。

「やり切った中でうまくいかないことが出れば、全員で同じ方向を向いて修正していけると思う。そうすることでみなさんに何かを感じてもらえたらなと思う」

9月26日午後1時5分、ホワイトリングでBプレミアに挑む信州の歴史が幕を開ける。どんな局面でもブレずに、自分たちのバスケットボールを40分間表現し続けられるか。信州の新たな挑戦が始まる。
信州ブレイブウォリアーズ 公式サイト
https://www.b-warriors.net/





















