チームMCの三井順さんに聞く プレーオフの熱狂と信州ブースターへの期待

B2東地区を制した信州ブレイブウォリアーズは、2026年5月9日から長野市のホワイトリングで始まるプレーオフ(PO)準決勝で福島ファイアーボンズ(東地区2位)と対戦する。GAME3の最終盤までもつれる激戦となった福井ブローウィンズ(ワイルドカード上位)との準々決勝を勝ち抜いて駒を進めた準決勝。選手たちや多くの信州ブースターと共に準々決勝を戦ったチームMCの三井順さんに、PO独特の熱気や、準決勝に向けた期待を聞いた。
取材:芋川 史貴
KINGDOM パートナー
福井戦で再現されたドラマ
熱いブーストを準決勝でも
――福井との準々決勝で印象に残っているシーンはありますか?
GAME3の(マイク)ダウムのフリースローから話しましょうか。(今年2月の)ライジングゼファー福岡戦のGAME1で、アキ・チェンバースがフリースローを2本外して延長戦で負けた試合がありました。(その場面が)今回と同じく(第4クオーター残り)0.3秒だったんだよね。そして(翌日の)GAME2では、アキが決め切って延長戦で勝った。
そのことがあったから、ブースターのみなさんも「このシチュエーションは見たことあるぞ」って心の準備ができたと思うんだよね。バスケの神様が「信州ブースターに心構えをさせておいた方がよさそうじゃの」って。

――福井戦はドラマチックな展開が多いですね。
やっぱり福井戦と言えば「アキの1秒」ですよね(2025年3月1日)。その試合でオフィシャル席に座っていた野本君(フロントスタッフ)と「絶対に信州が勝つ雰囲気があったよね」って話したことを覚えています。あの時の僕はすごく冷静で、すぐに「まだ1秒あります」って言葉が出てくるわけ。今回のGAME3もリードチェンジが多かったけれど、相手に決められるたびに「まだうちが前に出ている」って野本君が言っていました。それがあの時と同じ感覚で、「(残り7.0秒で)ライアン・ケリーにフリースローを決められても2点ビハインドでタイムアウトを使える」と、すごく冷静に状況を見ていました。
――今回の福井戦はいろいろな選手が活躍しました。
GAME3が終わった後に知り合いのブースターさんとお酒を飲みながら映像を見返したんです。みんなで「このプレーが大きかった!」とか「ここもポイントだったね」って言い合っていたんだけど、いろんな選手が顔を出すんです。結局はラストのダウムのシーンになっちゃうけれど、(小玉)大智やアキの3ポイント、土家大輝のオフェンスリバウンド…。たくさん出てくる。こういう舞台になると(印象的なシーンが)1個では勝てないんだろうなって。「これがでかい!」が多かったチームが勝つんだろうなと思います。
――GAME1とGAME2は、数で劣る福井ファンの声援が信州側を上回る印象も受けました。
(アウェイの試合会場に)福井から来る人たちって、とにかく応援したくて来る人たちだから声は出るわけですよ。信州側は自分たちのホームだから、「そんなに声は出さなくて見てればいいや」って人たちが何人もいたと思うんですよ。それでも、「(福井の声援が)いい加減にうるさい!」ってなって、こちらも声を出すようになった。そういった空間ができるシーンは今までの15年間で何度もありました。だから福井ファンには「早く信州ブースターの火をつけてくれ」って思っていましたよ。火さえついてしまえば、あとは僕が薪をくべるだけでいいんです。

――ホームでPOに臨むのは久しぶりです。
昨季は3カードともアウェイでしたよね。やっぱり目の前で試合を見られることの幸せを感じるし、(勝久)マイケル(ヘッドコーチ)が言うように、(今季は)とにかく良いチームじゃないですか。このチームをホームの力で後押しできる環境ができたっていうだけで僕はうれしかったです。しかも東地区優勝なのでダブルの喜びになっているわけです。
bjリーグに参入して3年目で初めて経験した戸倉体育館でのPOは、新潟アルビレックスBBに1点差で負けたことがすごく記憶に残っています。クラブ最高の2400人を超えるブースターが集まって、箱(体育館)が小さいから(近くの人の話し声も)何も聞こえない。それが最初に感じたPOのすごさでしたね。
――GAME3の試合後は、今季限りで引退する福井のライアン・ケリー選手を称える場面もありました。三井さんの粋な演出もありましたが、多くの反響が届いているそうですね。
僕らが最初に考えていたのは、「僕らでコールリードすることは絶対なしだよね」と。いつものようにチームとブースターに拍手をして、アウェイチームが先に退場していくところで、最初はケリーを真ん中に立たせようかとも言っていたんだよね。そうじゃないとスポットライトが当たらないって。でも、信州が勝ったけれど会場を暗くしなかったでしょ。だから演出チームもすごいんです。みんな考えて仕事をしている。コートの隅で家族とハグをするケリーの姿を見て、敵ながら泣けてしまいましたね。
そして福井のファンの人たちも、すぐにでもライアンコールを始めたいような雰囲気だったけれど、「ちゃんとやるから、ちょっと待ってね」と伝えました。その後にコールを促したら、しっかりと1人の声からライアンコールが始まった。あれは最高でしたね。BWZRS(福井ファン)さんがいてこその準々決勝でした。

――5月9日からは福島を迎えての準決勝です。再びホームでPOを戦うことができますね。
優勝まであと4勝ですね。レギュラーシーズンの順位通りに勝ち進めば、優勝をかけての一戦は神戸ストークス(西地区1位)とアウェイで対戦することになります。ホームで後押しできるのは、準決勝の福島戦が最後になるかもしれません。みなさんの声が必要です。準々決勝を見て少しでも「面白いな」って思った人や「見に行きたい!」って感じた人は、ぜひ喉をつぶす覚悟で会場に来ていただきたいです。本当にみなさんの声が必要です。
大事な大事な、もしかしたら今季最後のホームゲームかもしれないので。 みんなで勝ってみんなで泣きましょう。 決勝がどうなるかは分かりません。とにかく福島戦で 2つ勝つこと。みんなの力で勝利をもぎ取ることを願っております。

B2プレーオフ準決勝 信州ブレイブウォリアーズ vs 福島ファイヤーボンズ
https://www.b-warriors.net/lp/game_20260509_20260511/
Bリーグ チーム紹介ページ
https://www.bleague.jp/club_detail/?TeamID=716&tab=1
クラブ公式サイト
https://www.b-warriors.net/












