“伸びしろ”に期待大 北の大地からやってきた新たな司令塔・赤星伸城

VC長野トライデンツが2025年6月6日、新入団選手を発表した。このうち日本人選手2人はすでにチームとの顔合わせを済ませており、5日のキックオフミーティングにも出席。同時に新加入の意気込みやこれまでの来歴などをインタビューした。第2回は、Vリーグ男子東地区を圧倒的な成績で制した北海道YSのセッター・赤星伸城の一問一答をお届けする。
取材:大枝 史/編集:大枝 令
KINGDOM パートナー
鎮西高校で山田航旗と同学年
移籍の初手は樋口裕希から
――まずはVC長野に来た経緯をお願いします。
Vリーグの(北海道)イエロースターズでプレーしていましたが、やはり世界最高峰を目指しているSVでやってみたい、レベルが高いと思ったので決めました。
――日鉄堺BZでも2シーズンプレーしていました。
自信というよりは「やってみたい」という感じです。
堺のときは出場セットだけ見たら出ていますが、ピンチサーバーが多かったんです。V1というレベル感は自分にとっても成長できる部分はあったと思います。

――印象深かったことはありましたか?
堺に内定シーズンに帯同していたとき、みんながコロナで倒れてしまって、急に「出てくれ」と言われた試合です。ちょうど卒業式だったのですが、出席せず試合に出ました。それがデビュー戦でした。
――バレーボールを始めたきっかけや来歴を教えてください。
姉がバレーボールをやっていたので、その影響で始めました。中学校は西原中学校で、クラブチームと掛け持ちしてやっていました。
「強いところでやってみたい」と思って鎮西高校(熊本)を選びました。一番の基礎的なところは自分自身に入っていなかったので、基礎的な部分は鎮西で鍛えられたと思います。

――鎮西で春高優勝した経験は自身の中で大きな割合を占めるものですか?
高校2年生の夏から試合に出始めました。奇跡みたいな感じです。自分自身、一般生で入って自信とかはなかったですが、春高優勝してからプレーヤーとしての自信が少しついたかなと思います。
――高校同期の山田選手とここで再会することになりました。
本当にすごく楽しみではあります。

――愛知学院大を経て堺に入団しました。
自分はプロに進む気はあまりなかったのですが、姉に相談したら「誰でもやれることじゃない」ということで、やろうと決めました。
私生活も身体が資本なので、身体第一優先のイメージはしていました。
――北海道YSではアタックの数字も多かったです。
スパイクとかはもともと多いと思います。トスだけではなくてツーアタックやブロックも含めて色々なプレーをすることです。

――VC長野に移籍するに当たって、日鉄堺BZでチームメイトだった樋口選手や迫田選手から何か言われたりとかありましたか?
樋口さんから「来なよ」というのが来て、初手はそんな感じでした。そこからとんとん拍子で進みました。「いなくなるやん」と冗談では言いましたけど(笑)、けっこう仲は良いです。

――昨シーズンの手応えはいかがでしたか?
バレーボールを楽しむという面で、忘れかけていたというか、競技を楽しむというのでプレーが伸びたというか安定してきたと思います。ここでは高いレベルでできることをすごく楽しみにしています。
――名前の由来は阪神タイガースと関係しているのでしょうか?
画数が16画なのと、伸びる城と書いて「のびしろがある」みたいなのがあるみたいです。
――新シーズンへの意気込みをお聞かせください。
試合に出て勝ちたいです。
赤星伸城 2024-25 Vリーグ男子 個人成績
https://www.svleague.jp/ja/player/detail/4453