神戸との首位決戦は痛み分け “リバウンド対決”が2日間の明暗分かつ

信州ブレイブウォリアーズは2026年21-22日に西地区首位の神戸ストークスとホワイトリングで対戦し、GAME1は76-65、GAMW2は82-88と、東西首位同士の対決は1勝1敗で幕を閉じた。信州の課題でもあった“リバウンド対決”で奮闘が光り、とりわけアンジェロ・チョルとエリエット・ドンリーが両日にわたって躍動。勝利したGAME1を中心にチームの成長と、2人の活躍を振り返る。

文:芋川 史貴/編集:大枝 令

トータルリバウンドは50本奪取
セカンドチャンスを抑えて先勝

ディフェンスリバウンドに競り勝つこと――。

これが、神戸に挑む上での至上命題だった。そもそも信州は後半戦に突入してからも、特にディフェンスリバウンドを取られるなどでセカンドチャンスポイントを与えてしまうことを課題としてきた。

対する神戸は平均オフェンスリバウンドが15.6本でB2リーグ1位。そこから生まれるセカンドチャンスポイントは668得点(第21終了時点)で、2位の福島ファイヤーボンズと43得点差、信州とは156得点差がついている。

今節は198cmの八村阿蓮がコンディション不良により帯同をしなかったため平均身長は低くなっていたが、信州も日本人ビッグマンの渡邉飛勇が代表活動のため欠場。ヨーリ・チャイルズ、アイザック・バッツといった重量級のビッグマンを要する神戸に対し、チーム全体でリバウンドに飛び込む姿勢が試された。

その中で活躍が光ったのがアンジェロ・チョルだった。GAME1だ。

27分9秒の出場で、19得点7リバウンド1アシスト1スティールを記録。そのうちディフェンスリバウンドを4本、オフェンスリバウンドを3本獲得し、要所で相手にペースを握らせない仕事を果たした。

「試合前にマイケルコーチが『神戸はリーグの中でリバウンドがNo.1のチーム。でも我々はNo.2なのでそこの部分も証明しよう」という会話があった。それを証明しようとみんなで頑張った結果だと思う」

アキ・チェンバースも25分52秒の出場で11得点9リバウンド。小栗瑛哉は5リバウンド、東海林奨も4リバウンドを記録した。ビッグマンだけでなくウイングの選手たちも全員で飛び込んだことが、勝利の下支えとなった。

最終的に信州はオフェンスリバウンドを12本、ディフェンスリバウンドを38本と合計50本のリバウンドを奪取。神戸のセカンドチャンスポイントも10得点に抑えるなど、直近の課題に対して成長を見せることができた。

勝久マイケルヘッドコーチ(HC)も手応えを口にした。

「本当にタフなゲームになるとわかっていた中で、一番カギになることはリバウンドだと今週ずっと言っていた。そのリバウンド面で勝てたことは一番良かった」

「リバウンドはずっと課題であった中で、リーグ1位のリバウンドチームを相手に、きょう(21日のGAME1)はよりギャングリバウンドを意識して、指一本でもいいから触れたり、少し抑えたりと全員でリバウンドする意識は高かったと思う。そこは本当に評価できる点」

3ポイントシュートが18.2%と低迷したにもかかわらず勝利をつかめた。それはリバウンドに飛び込む意識や、そこから生まれる集中力がディフェンスにも作用した結果だろう。攻撃力のある神戸を60点台に抑えた信州のディフェンスが光ったGAME1だった。

2日連続チームハイのプレータイム
積極性が光ったドンリーの奮闘

ドンリーも2日間にわたって安定した活躍を見せた。

GAME1は28分6秒、GAME2は30分35秒といずれもチーム最長のプレータイムを獲得。とりわけリングにアタックするシーンが多く見られ、相手のファウルを誘ったのは2日間で12個と両チーム最多だった。

移籍して3年目を迎え、安定感がさらに出てきた。フロントコートのスローインから始まるプレーのほとんどは、ドンリーがハンドラーとしてボールを扱う。特に今節はスペインピックを使って相手のディフェンスを撹乱した。

スペインピックはピック・アンド・ロールでリングにダイブするセンターに対して、3人目の選手がバックスクリーンをかけてノーマークのレイアップなどを生み出す戦術。チョルと合わせてダンクをお膳立てするシーンもあれば、ステップを踏みながら自分でレイアップを沈めるなど、瞬時に正しい状況判断を下して相手を手玉に取った。

ドンリーもリングへのアタックだけでなく、リバウンドでも存在感を発揮していた。GAME1は3本にとどまったが、GAME2では7本のリバウンドを記録。しかしGAME2は第4Qの勝負どころで神戸に次々とバウンドで競り負けると、セカンドチャンスポイントを奪われて黒星を喫した。

テーマとして掲げていたリバウンドの遂行力が最終局面で低下。相手にセカンドチャンスを与えてしまった。そのシーンに関して、ドンリーは反省を述べた。

「みんなでリバウンドしなければいけないので、ウェイン(マーシャル)とマイク(ダウム)の責任だけじゃなくて、僕もガード陣もみんながリバウンドをちゃんと取らなければいけない」

「やはり最後の方はリバウンドが取れていないところで苦しんだと思う。そこはもっとプライドを持ってセカンドチャンスを許さないように、もっと頑張らなければいけない」

ドンリー自身も第4Qの終盤、同点のレイアップシュートを外すなど決定機を逃すミスも飛び出していた。

「本当にもったいなかった。 2点差で負けていて、本当なら同点になるべきシュートを外してしまった。本当にチームに申し訳ないと思っている。神戸さんと1勝1敗になったことは残念だし、もっとできたことはあったと思う」

互いにレギュラーシーズン首位は変わらず、プレーオフ(PO)に進出する可能性は高い。その“前哨戦”となった今節は1勝1敗。次回対戦があるとすれば、現時点ではプレーオフの決勝の可能性が高い。

POでは2勝が求められる。40分間の遂行だけでは足りず、2日目もそれ以上の遂行力と気迫で相手を上回る必要がある。目標にたどり着くためには、より高い密度と危機感を持って成長を続けていく必要があるだろう。

そして2月27-28日には、昨季信州に所属していたテレンス・ウッドベリーが加わったライジングゼファー福岡との対戦が待っている。27日はKIDS DREAM DAY(キッズドリームデー)が開催され、長野市内の小中学生が無料招待される。

信州の子どもたちに、バスケットボールの魅力やプロとしての矜持を示すためにも、負けられない一戦だ。

熾烈な争いが続く後半戦。神戸戦で生まれた自信と課題を基にしながら、残り20試合で「2戦連続での遂行力」も磨いていく。


ホームゲーム情報(2月27-28日、福岡ライジングゼファー戦)
https://www.b-warriors.net/lp/game_20260227_20260228/
Bリーグ チーム紹介ページ
https://www.bleague.jp/club_detail/?TeamID=716&tab=1
クラブ公式サイト
https://www.b-warriors.net/

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