プレーオフ準々決勝はホーム開催へ 声の後押し受けてアウェイで奮起

チームとブースターが一丸となってつかみ取った勝利だった。2026年4月4-5日に横浜市で行われたバスケットボールB2第29節。東地区首位の信州ブレイブウォリアーズは、同3位の横浜エクセレンス(EX)に対してGAME1を78-79で落としたものの、GAME2は85-81で雪辱。B2プレーオフ(PO)準々決勝のホーム開催確定まであと1勝の状況で今節を迎えていただけに、両日とも多くの信州ブースターがアウェイの会場で声を張り続けた。少ないロスターで“あと1勝”をつかんだGAME2を中心に振り返る。
文:芋川 史貴
KINGDOM パートナー
ホーム開催を勝ち取るために
圧力を掛けた“6人目の選手”たち
試合終了を告げるブザーと同時に信州ブースターの黄色い歓声が響き渡った横浜武道館。信州が2018-19シーズン以来となるB2POのホーム開催をつかみ取った瞬間だった。

昨季は、わずか1勝が足りずにPOのホーム開催を逃した信州。鹿児島レブナイズ、アルティーリ千葉、ライジングゼファー福岡と対戦したPOは全てアウェイでの戦いだった。遠隔地での試合が多く、現地まで応援に駆けつけることができた信州ブースターは限られたはずだ。レギュラーシーズン(RS)とは重みも空気感も異なるPOを、ホームで迎えられるブースターとチームの喜びは想像に難くない。

横浜の会場は、信州ブースターから発せられた声量とエネルギーで満ちていた。
GAME2では、「レッツゴーウォリアーズ」の声援が横浜EXのフリースローを8本落とさせた。ブースターの熱いブーストは信州の選手たちに戦うエネルギーを、相手には強烈なプレッシャーを与え続けていた。

GAME2終了後、小玉大智は感謝の言葉を口にした。
「横浜EXの皆さんもすごくエネルギーがあって、会場の音量や声援はプレッシャーになった。でも、これだけたくさんの方(信州ブースター)が来てくれたおかげで僕らが押されそうになるところを全部跳ね返してくれた」
勝久マイケル・ヘッドコーチ(HC)も「素晴らしい雰囲気を作っていただいて本当に感謝している」と実感を込めた。

今節も小栗瑛哉、栗原ルイス、JJ・オブライエン、渡邉飛勇が欠場し、10人ロスターで挑んだ信州。東海林奨が5分以下、福島慈音ハリスウチェが0分のプレータイムとなり、実質8人のローテーションとなった。
アウェイ連戦が続いたタフな状況の中でもGAME2で勝利を手繰り寄せられたのは、信州ブースターが選手たちのエナジーを下支えしたからに他ならない。
KINGDOM パートナー
GAME2で示した成長
改善されたペイントエリアの意識
けが人の影響で直近4試合は新たなラインナップで臨んだ信州。3月28日の福井ブローウィンズ戦では攻守の連係ミスが課題に浮かんでいた。
福井戦では連係を欠いて単発的な攻撃が増え、シュートテンポが悪くなった。それがリバウンドやディフェンスなどにも影響を及ぼす悪循環に陥った。

横浜EXとのGAME1では福井戦で浮かんだ課題が顔をのぞかせたが、GAME2では選手たちが意識を改善。普段はドライブが少ない小玉も積極的にペイントタッチを敢行するなど、チーム全体でシュートチャンスを作る意識が明確だった。
小玉も手応えを口にする。
「(GAME1は)ボールが外を回って終わるポゼッションが結構あった。(GAME2は)自分でも行ける時は行こうと思って、練習していることが出たのはすごく良かった」

ペイントタッチでシュートチャンスを広げた展開から2ポイントシュートを冷静に選択するシーンもあり、3ポイントシュート一辺倒にはならなかった。
「どういうポゼッションが欲しいのかということは、いつもチームで話している」と勝久HC。「(その意識が)結果的にそういうこと(2ポイント)につながったかもしれない」と振り返る。

両日のペイントエリア内での得点を比較すると、GAME1の26得点に対してGAME2は40得点に増加。フリースローもGAME1の12/18(66.7%)からGAME2は21/26(80.8%)へ確率を上げた。
GAME1の第3クォーター(Q)とGAME2の第4Qは3ポイントシュートの成功数が0本に終わったものの、GAME1の第3Qが7得点にとどまったのに対してGAME2の第4Qは14得点をスコア。確率の高い2ポイントシュートとフリースローを積み重ねたことが僅差の展開を逃げ切る要因になった。

第4Qに見せた変化も小玉は評価した。
「特定の選手しかボールを持っていない状態で単発のシュートはなくしたかった。(土家)大輝やマイク(ダウム)の3ポイントは強み。そこは生かしながらも、うまくいかなければペイントタッチしてシュートすることも大事になる。全員で作った良いシュートは外れても自分たちの流れになる」
2ポイントシュートの割合が高い渡邉やオブライエンがいない中、第4Qは効果的なオフェンスを展開した信州。課題を改善し、新たなラインナップでも成長を積み重ねてきたからこそ、劣勢を跳ね返して勝利をつかむことができたのだろう。

第29節を終えて東地区2位の福島ファイヤーボンズとは2ゲーム差のまま。マジック5となった地区優勝を決めるタイミングは、最終節の福井戦GAME1 が有力だろうか。
シーズンが大詰めを迎える中で、チームのさらなる成長はもちろん、ブースターによる熱い声援が勝利には欠かせないことを示した横浜EX戦。残るホーム戦は4試合のみ。次はセミファイナルのホーム開催を確定させるために、”6人目の選手”と化したブースターの後押しも加速させたい。
ホームゲーム情報(4月11日-12日、岩手ビッグブルズ戦)
https://www.b-warriors.net/lp/game_20260411_20260412/
Bリーグ チーム紹介ページ
https://www.bleague.jp/club_detail/?TeamID=716&tab=1
クラブ公式サイト
https://www.b-warriors.net/
















