首位浮上も連勝は15でストップ 松本開催を前に確かめた“原理原則”の重要性

信州ブレイブウォリアーズは青森ワッツと2026年1月24-25日にアウェイで対戦し、GAME2で66-75で敗れた。昨年11月23日から続いていた連勝のクラブ記録は「15」でストップ。B2リーグ東地区首位に踊り出たものの、内容は前半戦でも課題となっていたルーズボールやセカンドチャンスで後手を踏んで白星を逃した。後半戦ではその一敗が命取りになりかねない。敗れたからこそ見えた課題を、生原秀将らの言葉から整理する。
文:芋川 史貴/編集:大枝 令
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攻守の「原理原則」を徹底して
柔軟に対応できる集団へ進化を
「相手のヘッドコーチ(HC)が替わったことなどで戦術が読めなかった」
連勝記録が途絶えたアウェイゲームから2日後。1月27日の練習取材で、チームの司令塔を務めるポイントガード(PG)生原秀将は青森との連戦をそう振り返った。

バスケットボールは、チームとしての約束事の徹底や自らのスタイル洗練に加え、相手の強みを潰していくスカウティング合戦もゲーム戦術の上で大きなファクターとなる。
ただでさえ、信州は緻密でシステマチックなバスケットボールを展開する。練習でも相手が繰り出すであろう攻撃や守備に対して、どう対策を練るのか。チーム戦術だけでなく、ゲーム戦術を徹底的に落とし込んでいる。

その戦術を基に、試合中はタイムアウトやクォーター(Q)間の時間を駆使しながら相手の戦術に対して手を打つ。しかし今回は対戦直前にHCが交代するなど、スカウティングの情報が少なかった。相手がどう出てくるかは従来と異なる。それでも――と、生原は語る。
「どの週もスカウティングで相手の特徴を捉えるけれど、ベースは基本的に変わらない。そのベースの上乗せのスカウティングが、HCの変更とか直前の何らかの変更で崩れてしまうことはあるけれど、ベースは崩れてはいけない」

信州では“原理原則”という言葉が用いられる。相手に応じたスカウティングが毎回変動するものならば、原理原則はどこが相手だろうと変わらないチームの根幹部分を指す。
勝久マイケルHCも、生原の見立てとリンクしていた。
「(情報の少なさは)あまり関係ない。見たことのないアクションがあって、それが守れなかったという話ではない。我々は積み重ねをして、経験を積んで何が来ても準備できるようにする」
「だからいろんなカバレージ相手に反復を毎日して、身体に染み込ませる。成長をし続けたら最後の最後には、何が来てもどう対応していいかわかることを目指している」

いくらスカウティングを重ねて対策を練ったとしても、試合中に予想だにしない戦術を展開される可能性はある。そういう時にこそ土台となる原理原則に立ち返り、自分たちの特徴や強みを生かしたプレーを忍耐強く続ける必要がある。
どんな相手だろうとスタイルを崩さず、対策できるか。後半戦にかけて成長の余地が残る部分と言えるだろう。生原が現状を分析しながら、後半戦に向けたイメージを語る。

「30試合を終えて後半戦に入っていく中で、前半は昨季からいる選手がチームルールの理解などで新加入の選手より優れていた部分があると思う。この時期になるとその差がなくなってきていると思うし、なくなってきていないといけない」
「そういう意味ではチームとして成熟する部分だったり、戦術の理解度がさらに増して、どんどん原理原則が自然と馴染んでくる段階だと思う」
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次節は2シーズンぶり松本開催
横浜EXとの上位対決で勝利を
1月31-2月1日はエア・ウォーターアリーナ松本で東地区3位の横浜エクセレンスと対戦。現在の横浜EXは連勝を伸ばし、天皇杯でもB1の琉球ゴールデンキングスをあと一歩のところまで追い詰めた。勢いのあるチームだ。

前回対戦時は信州が2連勝したが、それは次節の勝利を約束するものではない。相手はトレイ・ボイドの調子が上がっているほか、前回対戦時にはいなかった選手も加わっている。新しいチームとの対戦――と言っても過言ではない。
横浜EXの印象を生原が語る。
「やっぱりボイド選手のところが一番大きなところ。平均30得点近く取るので、それをどれだけ減らせるか。前回対戦時にはアジア枠もいなかったので、全く別のチームになる。まずは個で守り、チーム全体で守っていきたい」

勝久HCもボイドを特に警戒している様子だ。
「1対1のディフェンスもそうだけれど、それで守れる選手ではない。オフェンスでしっかりと良い終わり方をしないといけない。複数の努力と常にヘルプする意識が必要」

ヘルプに行けばどこかがノーマークになるため、ローテーションをしながら穴を埋めていく必要がある。決して簡単なディフェンスではないが、信州のスタイルであるディフェンスから泥くさく流れを引き寄せたい。
今ではほとんどのホームゲームがホワイトリング(長野市)で開催されている中、2シーズンぶりの松本市開催。普段とは異なるブースター層に信州バスケの魅力を届けるチャンスにもなる。

信州がアイデンティティとする激しいディフェンスや、3ポイントシュートを中心とするスタイル。攻守の“原理原則”をコートで示しつつ難敵に打ち勝てば、「オール信州」でのBプレミアに向けた礎となるだろう。
ホームゲーム情報(1月31日-2月1日、横浜エクセレンス戦)
https://www.b-warriors.net/lp/game_20260131_20260201/
Bリーグ チーム紹介ページ
https://www.bleague.jp/club_detail/?TeamID=716&tab=1
クラブ公式サイト
https://www.b-warriors.net/
















