ホーム最終節は連勝で締めくくり “蒼き小林トリオ”輝いてリベンジ果たす

右から小林、左から小林、そして真ん中からも小林――。「小林率50%」の長野GaRonsが、2026年2月21-22日のホーム最終戦を2連勝で締めくくった。アウェイでは2連敗を喫していた千葉ドットを迎え、ディフェンス面などの成長を示して雪辱。蒼き気迫を示した選手のうち小林哲也、小林雅治、小林慧悟の“小林トリオ”を中心に振り返る。
文:大枝 令
KINGDOM パートナー
「小林」が跳び、拾い、決めた
ホーム最終節で示した信頼の証
小林は小林を信じる。
その小林も小林を信じる。
小林が拾い、小林が決める。
それが長野GaRonsの強みとなり、白星に至った。

――説明しよう。
発端は194cmのオポジット(OP)小林哲也だ。ライト側のブロックに高さなどを出すことができ、これが信頼感の源泉となった。ミドルブロッカー(MB)小林雅治が明かす。
「哲也さんが入っていたので、ライト側のブロックに関しては相当厚みがあって、任せられるくらい本当に頼りになる。そこで気持ちを楽に考えて、自分は他のところを強くマークしたり、割り切ったりすることができた」

小林雅治は小林哲也を信じてブロックに跳ぶ。
そして小林哲也も、背後の小林慧悟を信じる。
「ブロックとレシーブの関係が本当に良くなってきている。一番はブロックが安定してきたからこそ、後ろに抜けてくるボールが狙い通りに来る確率が高くなってきている。そこの部分でブロックディフェンスの部分が向上している」

実際、アウトサイドヒッター(OH)小林慧悟がディグを上げるシーンも多々。「そんなに派手ではないプレースタイルだけど、チームを牽引する存在になれるよう自分にプレッシャーをかけている」という言葉通り、拾いまくってチームを支えた。
小林雅治も、そんな小林慧悟に信頼を寄せる。「(リベロの)内藤(大)と慧悟の2人が本当に動き回ってギリギリのボールも上げてくれる。ブロッカーとしては本当に楽な気持ちでプレーできる」。

そこからの切り返しで次々と得点を挙げる。小林哲也がライトから強打を叩き込めば、小林雅治は中央からクイック。そして小林慧悟もレフトから硬軟自在のアタックを繰り出した。
小林が拾った。
そして小林が右から左から、真ん中からも決めた。

スタッツでも、“圧倒的小林感”が際立つ。2日間の得点(アタック、ブロック、サーブ)を合計すると、哲也が34得点、慧悟が31得点、雅治が18得点。練習と試合を重ねて「信頼の鎖」を強めたチームはGAME1で3-0、GAME2も3-1と快勝した。
前回アウェイでは千葉ドットに0-3、1-3と連敗を喫していた。しかし高さのある相手に対してトータルディフェンスで抗戦し、成長を見せつけて雪辱。加戸隆司監督も完成度が高まっている手応えを口にする。

「シーズン初めはメンバーがそろわなかったり私の合流が遅かったりしたけれど、当初からチームとして徹底することは常に言い続けてきた。それが徐々には良くなってきているのか、ボールがまず落ちないようになり、徐々に違う形ができてきている」
KINGDOM パートナー
「小林」だけでなく全員が躍動
残り8試合へ弾みをつける連勝
ホーム最終節を理想的な結果で締めくくった。もちろん「小林トリオ」の活躍は光ったが、それ以外の選手たちも存分にコートで役割を果たした。

ブロックはMB齊藤優太、フロアディフェンスならリベロ内藤も的確なプレー。セッター志水一哉は的を絞らせないトスワークで相手ブロックを揺さぶり、OH山内智貴は安定したレセプションで貢献したり得点源になったり。要所でリリーフサーバーを務めたOH竹内優太も、強烈なジャンプサーブで押した。

全員が輝きを放つ。連敗を5で止めただけでなく、今季ラストとなるホームゲームで有終の美。2日間で747人が訪れた須坂市市民体育館で、蒼き昇龍の気概を示した。

キャプテン小林雅治は胸をなで下ろす。
「今シーズンは(ホームで)負け試合を見せてしまうことが多かったので、ホーム最終戦でしっかり勝ち試合をファンの方々にお届けできた。(声援が)本当に力になったし、良かった」

大卒1年目の小林慧悟も、雪辱を果たせた喜びを口にする。
「最終節で勝たなくちゃいけないプレッシャーと、千葉ドットさんにアウェイで2連敗してしまっていた悔しさと…そういう気持ちも全部含めて、この2日間頑張ることができて本当に良かった」

そしてチーム最年長36歳で飯山市出身の小林哲也は、故郷に根付いてきたバレーボールの息吹を感じながらのプレー。「自分たちの持てる力以上のものが今回ホームで出たと思う。勝利を届けることができて本当にうれしい」と相好を崩した。

加戸監督が新たに就任するなど、大幅にリニューアルして再始動した今季。これまで通算6勝14敗でVリーグ男子東地区の9チーム中6位となっている。上位進出は難しい状況だが、アウェイの4節8試合でどれだけ白星を挙げられるか。

残りの対戦カードは2位レーヴィス栃木、3位富士通カワサキレッドスピリッツなどが相手となる。「今まで試合に出ていなかった選手が出たりして戦略の幅が広がっているし、チームの雰囲気ももちろんいい。また残り4節、勢いよく勝っていければ」とキャプテン小林雅治。難敵が待ち受ける旅路へ、兜の緒を締め直していた。

チーム公式サイト
https://garons.jp/
Vリーグ チーム紹介ページ
https://www.svleague.jp/ja/v_men/team/detail/474



















