自らつかみに行く日々を 高間来瞳が信州Ariesで新章へ

2026-27シーズンはSVリーグ・グロース女子で戦うルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズに強打の新戦力が加入した。愛知県出身のアウトサイドヒッター(OH)高間来瞳。岡崎学園高校(現・人間環境大学附属岡崎高校)から筑波大を経てV1の日立Astemoリヴァーレ(現・Astemoリヴァーレ茨城)に入団。SVリーグ女子では昨季までの2シーズンを通じてサーブ効果率13.7%を記録した。攻撃力が武器の26歳に話を聞いた。

取材:大枝 史

「運が良かった」歩みを経て
縁のあった信州Ariesへ

――まずは加入した経緯を教えてください。

今(信州ブリリアントアリーズで)チームディレクターをやっている(多治見)麻子さんが日立Astemoリヴァーレ(現Astemoリヴァーレ茨城)の監督を務めていた時期に私もいたので、そのつながりで来ました。

――順調にキャリアを積み上げてきた印象ですが、どのように感じていますか?

全体的に運が良かったです。

中学の時から(都道府県選抜チームで臨む)JOCに身長が高いから選ばれて、自分でも分からないまま強豪高校に入りました。思っていた学生生活とは違うぞ…という感じで始まりましたが、良い大学に進めたので良かったと思います。

大学で学んだことがたくさんありました。それまでは根性論でやっていましたが、ちゃんとした戦術や「チームとしてどうあるべきか」ということを社会人になる手前で学ぶことができました。

社会人になってからはどちらかというとうまくいっていなかったと思います。それはそれで良い経験をさせていただいたので、新たなカテゴリーで新しい仲間と色々なことを経験したいと思っています。

――Astemoリヴァーレ茨城ではあまりうまくいきませんでしたか?

そんなに(試合に)出ていなかったです。

「スタメンでいこう」みたいな時期はほんの少しだけでした。

本業はアウトサイドヒッター(OH)ですが、昨年はオポジット(OP)をやることになって結構難しかったです。苦手なサーブレシーブにもちゃんと入らないといけないし…。色々と違うことが多くて、てんやわんやで終わった感じでした。

――信州Ariesでの練習ゲームではOPに入ることもありましたが、基本的にはOHとしてやってきましたか?

学生時代はエースとしてずっとトスが上がってくるところにいました。打つ回数も多いので、それだけ成長させてもらえました。

PROFILE
高間 来瞳(たかま・くるみ)1999年8月24日生まれ、愛知県出身。岡崎学園高校(現・人間環境大学附属岡崎高校)から筑波大学を経て、2022年にV1の日立Astemoリヴァーレ(現・Astemoリヴァーレ茨城)に入団。23年にはユニバーシアード日本代表に選出され、銀メダル獲得に貢献した。SVリーグ女子で2年間プレーし、26年に信州Ariesに入団。身長178cmから打ち込むスパイクを武器とするアウトサイドヒッター。

筑波大学での教えを糧に
チームのまとめ役も経験

――バレーボールを始めたきっかけを教えてください。

小学校4年生の時に部活動を選ばなければいけなくて、両親がバレーボールをやっていたことも知っていたのでなんとなく始めました。クラブで強豪で…という感じではなかったです。

――今までのバレーボール人生の中で大きかった出来事は何ですか?

筑波大学に入れて学べたのはすごく大きかったです。

特に4年生になってからはキャプテンを務めさせていただきました。チーム全体が少数精鋭で、1学年が3人程度、多くて5〜6人でした。その少数をどうまとめるかとか、先生とのコミュニケーションとか。そういうことを知ることができたのは良かったと思っています。

――筑波大学では1年時から試合に出場していました。

たぶん先生が高校の(自分の)感じを知っていたので「いっぱい入れてあげないとダメなやつだ」となって入れてくれていたと思います。「自信をつけさせよう」という感じで。

――2021年には秋季関東大学女子1部リーグ戦で全勝優勝や最終優秀選手賞など、輝かしい成績を収めました。

その時はコロナ禍で春リーグがなくて「秋は頑張るぞ」となってチーム全体が仕上がっていました。

攻撃は自信アリ
守備磨いてオールラウンダーに

――プレー面でのストロングポイントは何ですか?

好きなのはスパイクです。

攻撃が好きで、ブロック、スパイク、サーブが得意です。

――高さを生かしたプレーは武器になると思いますが、信州Ariesで伸ばしていきたい部分はどう考えていますか?

ディフェンスが苦手なので、サーブレシーブとディグ、チームとしての試合の進め方です。どんな時にどんな声をかけたらいいか。チームが違うとそれも違ってくると思うので、ここでも学びたいと思っています。

――信州ブリリアントアリーズはどのような印象ですか?

SVリーグのチームは高卒の選手が多くてまとめるのが結構大変ですが、ここは大卒の選手が多くて、後輩が結構気を遣ってくれます。「チームとしてこうあるべきだな」という姿があるので、馴染みやすかったというか良い印象を受けました。

――今シーズンはどんなシーズンにしたいですか?

個人としては悔いの残らない時間を過ごしたいです。ただ時間が流れるのを待つのはもったいないと思っているので、自分から何かをつかみにいく経験をたくさん積みたいと思っています。

チームとしては“3連覇”がかかっているので、今までのチームにプラスで「私が入って良くなったよね」と言われるぐらい貢献したいです。

――数字面での目標はありますか?

サービスエースを1試合1本は取ります。

――座右の銘や大事にしている言葉はありますか?

高校の時にずっと言われていたのは「凡事徹底」で、当たり前のことを当たり前にすることを刷り込まれました。それは大事にしています。

――成田監督はディフェンスに重きを置いて指導しています。苦手なことにも積極的にチャレンジしたい思いもありますか?

パラメーターがあったとして、攻撃のところだけは大きいけれど守備のところはギューンと小さくなって、傾いているグラフになってしまいます。それを広げて、オールラウンダーみたいな感じでやっていきたいです。

情報を見て判断するのではなくて野生の勘でガーンといく感じなので、それの成功率をもっと高めていきたいです。


チーム公式サイト
https://www.briaristcamp.com/
Vリーグ チーム紹介ページ
https://www.svleague.jp/ja/v_women/team/detail/484


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