長野市内の小中学生4,000人を招待 女獅子たちも高鳴る“夢の一日”へ

“夢の一日”に向けて、選手も子どもたちも胸を高鳴らせている。AC長野パルセイロ・レディースは2025年10月27日、WEリーグ クラシエカップのグループステージ初戦へ。月曜正午キックオフのホームゲームに、長野市内の小中学生約4,000人を招待する。「DREAM SCHOOL DAY」と題したクラブ初の試みで、地域密着を加速させる算段だ。

文:田中 紘夢

信州BWの事例を参考にしつつ
“二番煎じ”ではない充実ぶり

「ウォリアーズさんが昨年度、一昨年度と実施した中で、子どもたちが非常に喜んでいた。サポートしている企業の皆さんにも、企画の価値を感じていただけた。地域の方々にとってプラスになるイベントにできれば」

長野市役所から出向中の一之瀬貴社長室長は、信州ブレイブウォリアーズを成功例として挙げる。

同クラブは昨季まで2シーズン連続で「KIDS DREAM DAY」を開催。長野市内の小中学生約5,000人を招待し、成功裏に終えた。ホワイトリングが非日常の空気に包まれ、子どもたちの声援が勝利を呼び込んだ。

そんな先行事例を参考に、AC長野パルセイロ・レディースも動き出した。

10月27日。WEリーグ クラシエカップのグループステージ初戦。ホーム・長野Uスタジアムで迎えるマイナビ仙台戦に、長野市内の小中学生4,000人を招待する。長野市とクラブの負担でシャトルバスを運用し、子どもたちに感動や興奮を届ける狙いだ。

単なる“二番煎じ”ではない。

当日は課外授業の一環として、各スポーツや職業の体験学習を実施。地域の企業を知ってもらったり、試合後にピッチを修復したり――。観戦以外にも楽しめるコンテンツを充実させる。

事前活動も活発だ。選手たちが長野市内の小中学校19校を訪問し、講話やサッカーで交流。子どもたちの質問攻めに遭うなどして“推し選手”となった。

「まずは子どもたちにパルセイロ・レディースを知ってもらって、スポーツ観戦の楽しさを感じてほしい。そこから今度は家族で来てみようとか、応援の輪が広がっていけばうれしい」

一之瀬社長室長は、さらなる地域密着に向けて青写真を描く。

KINGDOM パートナー

事前訪問も「夢の一日」に
児童からクラブのプレゼンも

10月2日には、長野市出身のFW川船暁海が加茂小を訪問。4年生から6年生まで約100人の児童を前に講話し、プロに至るまでの経験を伝える。子どもたちから親しみを込めて「アッキー」と呼ばれ、応援練習の際には大きな川船コールも受けた。

「『小学生ってどんな感じなんだろう…』という不安もあったけど、盛り上がってすごく楽しかった」と川船。質疑応答のコーナーでは「年収はいくら?」などと際どい質問も飛びつつ、終始和やかなムードだった。

翌週9日には、宮田村出身のキャプテン・稲村雪乃が真島小を訪問。今度は選手の講話ではなく、児童がクラブに関するプレゼンを披露した。

「サッカーを知らない子たちにも知ってもらえるくらい、よく調べてくれていた」と稲村。同行した市原侑祐副社長もプレゼンを用意していたが、「準備してきたものを使う必要がないくらいだった」と微笑む。

柄澤敏教頭もAC長野パルセイロ・レディースのファンで、日頃からスタジアムに駆けつけているという。子どもたちだけでなく、自身にとっても「夢の一日だった」と声を弾ませた。

クラブは事前訪問だけでなく、“お礼訪問”も計画している。

かつては“日本一”だった観客数
より地域に愛されるクラブに

選手たちも子どもたちとの交流を通し、当日への期待を膨らませる。

「たくさん川船コールが聴けることを願って頑張りたい」と川船。下部組織(シュヴェスター)登録選手だった際に2,000人の観衆を体感したが、今回は4,000人超えのスタンドが待っている。

「あのときを超える景気が見られると思うと、すごく楽しみ。しかもそのほとんどが子どもたちなので、パワーをもらって頑張れると思う」

WEリーグ4年目の昨季のホーム平均入場者数は1,143人。2016年には当時最高峰のなでしこ1部リーグに所属し、リーグトップの3,647人と“日本一”を誇っていた。

2018年に加入したチーム最古参の三谷沙也加は、そんな全盛期を知る一人。今回は子どもたちの授業の一環ではあるものの、久々の大観衆を心待ちにしている。

「広島(サンフレッチェ広島レジーナ)が昨季に1万人チャレンジをして、2万人を集めたこともあった。自分たちも昔から地域に愛されてきた中で、こういう取り組みを通してクラブがより大きくなっていくと思う」

「子どもたちのパワーは大人にはないものがある。体は小さいけど、応援練習のときも全力で声を出してくれた。今回は授業の一環ということで、運動会とか社会科見学みたいな感じで楽しんでもらえたら」

今回はカップ戦ではあるものの、クラブにとっては大きな一戦。子どもたちの大声援を受け、未来に繋がる一勝を届けたい。


クラブ公式サイト
https://parceiro.co.jp/
長野県フットボールマガジン Nマガ
https://www6.targma.jp/n-maga/

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