いざ、神戸ストークスとの“頂上決戦”へ 試練の東西首位対決で示したい成長

B2東地区で首位を走る信州ブレイブウォリアーズは2026年2月21-22日、今季屈指の大一番を迎える。ホワイトリングで行われる西地区首位・神戸ストークスとの「頂上決戦」だ。来季はともにBプレミアでしのぎを削る相手。これまでの戦いぶりや神戸の特徴も踏まえながら、東西の首位が激突する“プレーオフ前哨戦”を展望していく。
文:芋川 史貴/編集:大枝 令
KINGDOM パートナー
ディフェンスリバウンドがカギ
ダウムの奮闘に大きな期待
「本当にタフなゲームになると思うが、我々も自分たちのバスケットに自信を持ってやっていきたい」
2月15日。山形ワイヴァンズ戦GAME2後の会見で、勝久マイケルヘッドコーチ(HC)は神戸戦に向けて意気込みを語った。

神戸の成績は第20節終了時点で34勝4敗となっており、B2リーグの首位を走っている。今季はB1から寺園脩斗や八村阿蓮、川辺泰三HCら名だたる選手やコーチの補強に成功。昨季福井ブローウィンズに所属し、何度も立ちはだかった木村圭吾も加わった。
「編成を見た時からすごくタレントぞろいで素晴らしい編成をして、サイズがあって強烈。経験豊富な選手とコーチもいて本当に強い印象を持っている」
勝久HCは警戒する。

神戸の特徴はリバウンド力と攻撃力の高さだ。特にオフェンスリバウンドは1試合平均15.7本でリーグ1位。オフェンスレーティング(100ポゼッションでの平均得点)も118.4点と2位信州に約4点差をつけている。加えてターンオーバーの少なさもリーグ1位。経験豊富な選手たちがそろう裏付けとも言える。
これらの要素を踏まえると、勝負のポイントはディフェンスリバウンドとなってきそうだ。渡邉飛勇が代表活動で不在だが、ビッグマンだけでなく全員でリバウンドに飛び込み、相手にセカンドチャンスを与えないことを徹底できれば勝機は見えてくる。

リバウンドを回収し、セカンドチャンスポイントを与えない。それはリーグ後半戦に入って課題として取り組んでいるテーマ。リーグ首位の神戸に対して日々の練習の成果を40分間発揮しなければならない。
どのポジションにもタレントがそろう神戸から守り切ることは容易ではない。寺園のスピード、木村の得点力、ヨーリー・チャイルズの破壊力など、チームディフェンスでカバーもしながら、1対1でもやられない気概が選手それぞれに必要となる。
渡邉の不在により、ローテーションが普段とは異なるのは確か。このような状況下で鍵を握る一人がマイク・ダウムになるだろう。

ケガから復帰し、シュートタッチも戻ってくるなど徐々にコンディションを上げてきているダウム。ただスイッチディフェンスや、ピック・アンド・ロールディフェンスではミスもまだまだ多い。
重量級のビッグマンに対してフィジカルで押し込まれることも多い。さらにフットワークが求められる平面のディフェンスでも、ゴール下のディフェンスでも後手を踏んでいる状況だ。神戸の外国籍は重量級のアイザック・バッツとスピードと体格を生かしたアタックを得意とするチャイルズとルーク・メイ。どのマッチアップも苦戦を強いられる可能性が高い。

勝久HCもダウムについて言及した。
「あまりにも期待が高いという理由もあるが、攻撃や守備、全てだが、何よりもメンタリティ(の成長を期待する)」
ダウムも自身を厳しく評価する。
「ディフェンスは自分でも成長しないといけないと思っている。特にピック・アンド・ロールのディフェンス。それが起こる時に正しい位置にいないといけない。ほかにはディフェンスでお互いを助け合って、全員で守っていくことが大事になってくると思う」

信州のスタイルはディフェンスがベース。スコアラーとして実績を持つダウムだが、得点面だけでなく、ディフェンスでも正しい判断を瞬時に行えることが特に上位チームとの対戦では肝要となってくる。神戸戦はその成長を試す舞台となるだろう。
KINGDOM パートナー
勝利続くもチーム状況に“喝”
細部の詰めに必要な「危機感」
ポイントガード陣にも期待がかかる。ターンオーバーが少ない神戸に対して、プレッシャーをかけ続けていかにリズムを崩せるか。
前半戦はケガの影響で土家大輝と小栗瑛哉がともにコートへ立つ機会が少なかった。しかし後半戦にかけては共存する試合も多く、とりわけ前節山形戦のGAME1では、お互いにスタッツ面でもチームをけん引する活躍を見せた。

それぞれのスタッツは土家が19分21秒の出場、20得点7アシスト。小栗は21分45秒の出場、15得点10アシスト2スティールとなっている。土家が語る。
「良くも悪くも自分たちのパフォーマンスでチームが左右されると思っている。瑛哉が復帰して逆に僕が離脱した時期もあり、復帰後も足を引っ張ってしまう試合もあったが、今日(14日のGAME1)は2人とも練習でやってきたことをポイントガードとして表現できたことが良かった。2人でチームを引っ張っていけたらと思っている」
シーズン当初から「優勝を目指す」と意気込みを語っていた土家。その目標から逆算すると足りない部分も多い――と指摘する。

「バイウィーク明けぐらいからコーチ陣からすごく『危機感を持て』と言われている。危機感というのは自分たちが『勝っているからいいや』ではなく、クローズアウトだったりボックスアウトだったり、ディフェンスのビジョンやコミュニケーションもそう。プレーコールを正しくするとか細かい部分で流れが変わってしまうスポーツ」
「そういう一つ一つに対して全員が本気で向き合っていく面で危機感が足りないので、そこを全員が体現した上で勝つことがベスト。そういう意味でまだまだ足りないと思っている」

チームは天皇杯でB1の宇都宮ブレックスから多くの学びを得たはずだ。細部へのこだわり、40分間戦い続けることの大切さ――。それらの学びを受けたとしても、自分自身に落とし込み、チームとして体現するのは容易なことではないだろう。

しかし、そのアプローチの中でチームに喝を入れながら成長させていくのが、ポイントガードの役目でもある。
現状の成績だと、プレーオフで神戸と対戦するのはファイナル。優勝の瞬間をホームで見届けるためにも、今季一節限りの対戦で2連勝をもぎ取ることが必要になってくる。B2プレーオフ、そしてBプレミアの“前哨戦”で、チームの現在地を示していきたい。
ホームゲーム情報(2月21-22日、神戸ストークス戦)
https://www.b-warriors.net/lp/game_20260221_20260222/
Bリーグ チーム紹介ページ
https://www.bleague.jp/club_detail/?TeamID=716&tab=1
クラブ公式サイト
https://www.b-warriors.net/

















