イベント参加やファン感謝祭に“全力投球” 長野GaRonsの熱いオフシーズン

2024-2025シーズンのリーグ戦は幕を下ろしたが、長野GaRonsはオフシーズンも精力的に活動している。地域イベントへの積極的な参加に加え、ファンクラブ会員限定の感謝祭を初めて開催。選手たちの“オフの姿”からは、チームの真摯な姿勢と、ファンや地域への熱い思いがにじむ。

文:原田 寛子/編集:大枝 令

地域で汗をかき、声を届ける
長野GaRonsのPR活動と出会い

長野GaRonsがチームとして力を入れている活動の1つに、地域イベントへの参加がある。

どのチームにも欠かせない大切な活動の一つと言える。2024-25シーズンを終えた選手たちは、しばしのオフを経て練習を再開。そして並行して行っていたのは地域活動への積極参加だ。

6月1日、須坂市内にある温浴施設「湯っ蔵んど」で開催された「おこさまつり」。子どもや家族向けで毎年恒例の人気イベントには、5,000人以上が集まっていた。

会場の外では、施設内に入りきらないほど車の列。そこでは小林雅治と小林慧悟が案内と誘導をしていた。

会場内はフードエリアやクラフトエリアなど、多くのブースが8エリアに分かれて出店。ステージでのパフォーマンスとスタンプラリーも行われていた。

スタンプラリーの中には初めての試みとして「長野ガロンズの選手からサインをもらおう」という項目も。会場内を歩いている選手を探し、用紙にサインをもらう。参加者は大人から子どもまで幅広く、青いユニフォームを着た選手を見つけた子どもは「サインください!」と元気よく選手に声をかける。

鹿嶌俊祐や竹内優汰は「こんなにまとめてサインを書いたことはない」と笑顔で対応。写真を依頼される場面もあった。

長野市へ移住して2年目という20代女性は「初めてチームを知った。スポーツ観戦が好きなので、試合を見に行きたい。長野市にも情報を広げてもらえるとうれしい」と話していた。

そして6月7〜8日に須坂駅前広場とイオン須坂駅前店で行われたのは、3年前から続く「ワイン&肉フェスタ」。長野Gの参加は昨年にに続き2回目で、今年も8日は多くの選手が集まった。

駅前広場ではチーム紹介や今回のイベントのチラシを配り、イオンの屋上ではビールサーバーを担いで販売を手伝う。日が差す時間も長く、選手を呼び止めてビールを購入する来場者の姿も目立った。

過去にアルバイトでサーバーを扱った経験を持つという丸山正和は、綺麗な泡の層を作ったカップを手渡すと「うまい!」と声を掛けられていた。

チラシを配布していた川角純平は「このような機会に、ガロンズを知らない人とコミュニケーションが取れることは貴重だと思う。『試合、見に行きたいです』という声も聞くことができた」とイベントでの手応えを口にした。

“ありがとう”を伝える感謝祭
ファンとの特別な一日を過ごす

6月28日。

夏の訪れを感じさせる暑さの中、長野ガロンズのファン感謝祭が須坂市市民体育館で開かれた。

今年はファンクラブ会員限定という新たな形での開催となり、選手たちからファンへの“感謝の気持ち”が詰まった一日となった。

「心から応援してくださる皆様に、特別な形で恩返しをしたい」と語るのは、運営に携わる北直樹氏。ファンクラブは当日入会も可能とし、参加のハードルを下げる工夫もなされた。

「娘が入っている部活にバレーボール教室として選手が来てくれて、チームを知った。去年の11月に初めて試合を観戦した。その後は情報を探して、地域イベントなどにも足を運んでいる」

初めてのファン感謝祭だという親子は、千曲市からの参加。「ファンクラブに当日入会できると聞いて安心して来た」と母親は声を弾ませ、体育館へと入っていった。

体育館入口では選手たちと共に篠崎寛元監督や、引退・退団した高井大輝、荻野颯大の両選手もお出迎え。

チーム一のダムマニア・竹内優の「ダム写真コーナー」に、オフィシャルカメラマンの試合写真の展示、信州中野の土人形で作る「ガロゴンだるま」の販売も。ファン同士もコミュニケーションを取り合う機会となった。

感謝祭は篠崎元監督と高井・荻野両選手の挨拶で開幕。

新加入の松浦巧磨や松田蓮とともに、引退・退団した高井と荻野がコートに立つ。豪華な紅白戦ならぬ「青白戦」。審判台にはジャッジを務める酒井駿が立ち、レアな一幕となった。

その後も「ガロンズクイズ」や「ミニ運動会」、選手とコミュニケーションが取れる時間などのファンサービスが満載。選手によるお見送りの場面では「将来はガロンズに入りたい!」という小学生の男の子が元気に選手たちとハイタッチする姿も見られた。

選手からファンへの恩返しは、長野Gらしく温かいひとときだった。

第2部のトークショーは市内の飲食店でへ場所を移して実施。小林雅と川角の進行で昨シーズンを振り返った。

時間交代制で酒井、志水一哉、内藤大、中條立樹、安井元太、竹内優、小林慧も登場。笑いの絶えない時間となった。

さらに豪華なのは、酒井による試飲ワインのサーブだ。須坂市の楠わいなりーと長野Gの初コラボ「GaRons Blanc(ガロンズ ブラン)」は、ワイン好きの酒井が監修。ワイナリーショップ(店舗・ウェブ)にて限定500本を販売している。

ワインを通じて生まれた新たなつながりも、長野Gらしい“地域密着”のかたちのひとつといえるだろう。

シーズン中は全力で試合に挑む長野G。そしてコート外でも地域活動やファンとの交流に全力で臨む姿勢。このすべてが魅力となり、選手たちからあふれている。


チーム公式サイト
https://garons.jp/
Vリーグ チーム紹介ページ
https://www.svleague.jp/ja/v_men/team/detail/474


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